ヤンマはじめました

庭から　ブブブブ　と羽音が聞こえて心浮き立つ。

池に、トンボが卵を産みに来ている。
おお。胸から腹の美しい虎縞は、オニヤンマ！

池に渡しかけた木の側面、苔の生えているところに、
腹の先を繰り返し繰り返しあてている。

咄嗟に携帯を持って近寄る私をものともせず、
産卵を続ける。
この写真、ズームは使っていない。
これよりもっと寄っても、ヤンマは逃げなかった。

そんな根性据わったヤンママを追い払ったのはなんと、
シオカラトンボのオスだった。すげえ。


池は深さ２尺。
父が鯉を飼うために作ったので、あまり自然豊かではない。
これだとヤゴは育たないし、巣立てない。
いっちょ細工するかー！

濁った水の中に入るのはとてもイヤだったけど、
ぼろサンダルを履いて、入水・・・。
子どもの頃は尻を濡らした深さだったが、今は大丈夫。

足元はよく見えないが、足に何か触る…
いやいや手を突っ込み、掴み出す。

おお。籠を編もうと思って浸しておいた柳の枝が沈んでいた。
お！２cm足らずの細身でまだらのヤゴが付いている！

蓮の葉の裏は案外いなくて、数mmのが一匹だけ。

ゴツ。持ち上げてみると、今度はブロック。
コンクリはかなり水に溶け出して、表面は砂利の塊のように
なっている。
その表面とそっっっくりの色の、２cm余りで腹の広いヤゴがいた。

３匹とも、池の傍に置いてある桶に入れた。
桶には土が入れてあり、表面は苔で覆われ、
深さ２cmくらい水が溜まっている。
去年、収穫もせずほったらかしたもみから、今年も稲が伸びてきている。
ミジンコやイトミミズや何やらもいる。

池の中に沈めて有った、ガラスの水槽を引っ張り上げて、
表面にたくさんたぁくさん付いていた赤虫をヌメヌメごと取って、
ヤゴを移した桶に入れた。

しかし、たかだか45cmほどの直径の桶にヤゴ３匹はちょっと
人口過密かな。

鉢を増やそう～っと。くくく。