犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ごっちゃまぜ、ってこと

2012年06月12日 | 日々
昨日は新宿末廣亭へ。

お目当てはオオタスセリさんと、その初日に応援に来る永六輔さん。

なぜこんな人たちが寄席に出てくるのか。
行ってみて事情がわかったのだが。

先日の日記でこの名称を私が揶揄してござった落語芸術協会が、
そういう枠をこさえたらしい。
色物ならぬ色物?

寄席のプログラムを見ると、どうやらそれは2枠あるらしく、
「唄とコント」のオオタスセリさんの次は、
立川志んさん(本名は奥山さん、放送作家、立川流Bコース)の「落語」じゃなく、
「おたのしみ」なんて書いてある。
(サイトでは「落語」と表示されている。)

ふーん。
新聞にも書かれていたし私がここで解説するまでも無いけれど、
落語の定席は東京に3ヶ所有って、それぞれ、10日間ずつ
落語協会と落語芸術協会が出演している。
早い話が、落語芸術協会の時の方が、客の入りが悪い!
ということを指摘されているもんだから、あれこれジタバタしているんだろう。 か。

とにかく、昨日は知らない間にそういうことになって寄席芸人じゃない者が出る、
初めての日だったようだ。
コーシンさんの次の遊雀さんが「今日のお客様は歴史的瞬間に立ち会ったわけです」とか
なんとか解説して短めに切り上げて行ったものだ。


永さんはパーキンソン病(私の母も同病である)なんて言わず、
"前傾性猪突猛進病"と称しておいでだ。ふふ。
タクシーで事故に遭い、警察が報道にリークした顛末を、落語家の誰だったかに
「百回やれば新作になりますよ」と言われたそうで、
「今日で28回目なんです」と言いながら、よどみなくしゃべっていた。
私はこの一件の発生当初をたまたまツイッターで知っていたので、
詳細を聞けて良かった。

パーキンソン病は、言葉を発することも難しくなるものなので、
これはかなりのリハビリもなさっていることと勝手に推測する。

オオタスセリさんは持ち時間の残り、『ストーカーとよばないで』を歌った。
「あと9日間ありますので、ネタをやる日にもぜひご来場ください」と。
これがまた、末廣亭の夜席割引と言って7時過ぎに入ると半額、というのをやっており、
これを利用してまた来てください、というわけだ。
うまいね。


この日の私のシヤワセは、なんたって松乃家扇鶴さん。
「○×△●◎▼××・・・ って、  ね」
のトゥーマッチな間がたまらない。 あ、あ~ん。

ともかく。
三笑亭笑三さんが
「寄席に来てくださっている方のがま口とお身内と生命だけがたよりです。
"笑点"で間に合わせてりゃコレ(親指と人差し指で丸を作る)が出ていかなくて済む、なんて人は
どうなったってかまやしません。
今日ここにおいでの方々だけの健康をお祈り申し上げます」と
老体を二つ折りにして頭を下げて言うように、
永さんの話だって、ラジオで聞けるかもしれないけれど、
身銭切って生で聞くことが、いいんだ。
広告料でデキてる民放のテレビを見て「このヒトのファン」なんて言ってるのは
もう、デタラメ。そんなもん文化でもあるもんか。

昼夜入替なし、昼の12時から夜の9時まで腰掛けっぱなしで2,800円のお楽しみに
みなさんもどうぞ、お運びください!

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