犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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アンサンブルの穴 その4 チューニング篇

2014年10月28日 | なりもの
みんなで一緒に吹くアンサンブルのために、
テンポ感を身に付けることを書いた。

これでタテを合わせるための準備ができたので、
アンサンブルの場でのタテの話は措いて、
一旦ヨコの話に移る。

テンポを取る際に、自分の外の基準であるメトロノームに合わせたように、
ピッチ(音高)を知る際にはチューナーを使う。

ただし。
よく見る光景だが、チューナーを見つめてああでもないこうでもないと
チューニングスライドを入れたり出したり、
音を伸ばしながら合ってくるのを確認したり、
していてはあまり意味が無い。

チューナーを使って音を合わせる場合は、次のような手順で行う。

1.チューナーで基準音を鳴らす
2.音を止めて、胸の中で復唱する
3.吹く

この、2.の段階が重要。
声を出して復唱しても良いが、これはまた声帯のコントロールという
別のトレーニングをしていないと、思ったとおりの音高が再現できない、
という問題が加わってしまうので、胸の中にとどめておきたい。
これからどんな音を出すのか、しっかりとイメージすることが大事だ。

また、音をずーっと伸ばして合ってくるのを探るのをよく見かけるが、
あれはチューニングの場面ではあまり意味が無い。
ポンと発音した瞬間で合っているかが大事なので、伸ばさないこと。
それはまた、安定して伸ばせるか、という問題が絡んでくるので、
別にロング・トーンの練習が必要になってくる。

さて、一人きりの練習じゃなかったら、
チューナーは見ないほうが良い。

チューナーを見ると、自分の音が高いとか低いとか思って、
それを吹き方でコントロールしがちだ。
それでは楽器のチューニングにならない。

だから、仲間がいるなら、チューナーを見てもらって、
何回か発音して、高いか低いか言ってもらう。
一回ではなく、何回か聴いてみてもらったほうが良いだろう。

と言うのは、初心者は、一定の音高で毎回発音できているとは限らないからだ。
たまたまブレてしまった一回で判断してチューニング・スライドを抜き差ししても
それは楽器のチューニングにならない。

一定の音高で毎回発音できるようになるためにどんな練習をするか、
という話はアンサンブルから離れるので、またいつかあらためて書く。

おさらいすると、

○人にチューナーを見てもらう
○音を伸ばさない。短い発音を繰り返す

1.チューナーで基準音を鳴らす
2.音を止めて、胸の中で復唱する
3.吹く

これでやってみてください。

しかし、次回はあなたの目玉から鱗を引っ剥がします。
どんなことなのかは、初回に書いちゃったけどね。

では、今日も良い練習を。

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