犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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皮に架ける橋

2020年11月22日 | なりもの
[あらすじ] 複弦バリトンウクレレのブリッジを貼り付け直してもらったが、
低い弦の側がわづか1㎜ほどヘッドに寄っている。
このため、低い弦2本のオクターブがまるで合わなくなってしまった。
ローコードを弾いてもキモチわるいくらいの大きなズレだ。
困った。


別のバリトンウクレレを使って、曲の練習をする。
これがまたなんとなくいびつな楽器で

おっとここで念のために書いておくが、
ハナムラ楽器の腕が悪いわけではない。
私が妙ちきりんな楽器を注文するので、
いちいち【他に無い】楽器を【初めて】作ることになるから、
うまくいかない部分が出てくるのだ。
まあそういうことが得意な楽器屋さんだから依頼するのだが。
フツウのギターもちゃんと作るし、エレキベースなんかとても素晴らしい物を作る人だ。

もとい、
別のバリトンウクレレの、ネックがとても太い。
相棒のやまちゃんが自分のベースのネックを差し出して見せてくる。
うーん、同じくらい太い。

ってことはよ、このバリトンウクレレは、太い弦にも耐える、ってことさね。
バスウクレレも欲しくて、いつかはハナさんに作ってもらおうと思っている。
ギターの下4弦を張る楽器である。
特に突飛な発想というわけではなく、実在するし、
ハナさんも以前、作ったことが有る。

だが、この楽器は表に皮を張っていて、その皮の上に駒を立てる。
太い弦を張ったら、皮に負荷がかかり過ぎて、皮を損ねてしまいかねない。



しばし考えて、思い付いた。
皮に駒を立てるから、皮に負荷がかかり過ぎる。
ならば、皮の部分から外まで駒の足を伸ばして、
板の部分に立つようにすればいい!
まさに、ブリッジだ。
皮の池を渡す橋だ。

まあ、それだと駒が負けてしまうかもしれないし、
せっかくの皮の音が出ないから、
皮にも足を下ろしたらいい。
陸地(表板の面)と池の中(皮の上)、
橋脚4本のブリッジにするのだ。

これは面白そうだぞ。
川ならぬ皮に架ける橋だ。



使っている駒の、弦が乗っている部分に溝が切れてきている。
弾けば弾いた振動で弦が木を削ってしまう。
ツツジの材質は緻密だから滑らかだが、あまり硬くはないのだろう。
細かい細工をするのにはとても良さそうだ。
根付けを作ってみたくなりますな・・・

自宅の木で硬い材になるのは、何だろう。

桃の木を伐る時、硬くて非常に難儀する。
けれど、目が粗くて駒にするには向いてなさそうだ。
桜や梅も似たような感じだ。

何年か前にケヤキの種を拾ってきて、盆栽にでもしようと思って芽生えさせたが、
盆栽をちまちま作るココロが無いので、やめてしまった。
材にするために伸ばしておいても良かったか?
いや、ケヤキならそこいらに生えているから、
剪定枝を分けてもらうこともできそうだ。

緻密で硬いもの・・・
そうだ、ツバキが良さそうだ。
ああっ、今年の6月にずいぶんツバキを伐ったのだ。
あれが使えるのではないか。



ブリッジの角度が原因で音程がぐちゃぐちゃになってしまって、
複弦バリトンウクレレが使えない。
非常に気分が落ち込む。
どうにかして使いたい。

と、
思い付いた。
そうだ。皮に橋を架けたように、
今あるブリッジをまたぐブリッジを架ければ良いのだ。
名付けて、ザ・ブリッジ・オーバー・ザ・ブリッジ。
略して、ブリブリ。

作ってみよう!



とりあえず、今夜はブリ大根です。
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