犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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カリスマセルフカット

2021年10月09日 | Do it myself

自慢話をするよ。

「す~さん、美容室どこに行ってるの?」と聞かれた。
むっふ。鼻高々。


自分で切っているのさ

自分で自分の髪の毛を切るようになって、かれこれ30年以上経つ。

二十歳くらいの頃に、引きこもった。
迷って進めなくなり、部屋でずっとトランプの一人遊びをした。
windows95以後だったらきっと’フリーセル’をやっていただろう。

キリキリと胃に痛みが走るのを、
クイッとひと口ウイスキーを引っかけてはかわしていた。

一年くらい悶々と過ごし、ある日、
明大前のハナムラ楽器に久しぶりに行った。
次の日も行った。
脱しようと思って行って、脱した。

ほったらかして伸び放題だった髪を切った。
この時以来、自分で切っている。



子どもの頃は母が髪を切ってくれていた。
下手ではなかったと思う。

15歳の時、そろそろ行けということで、美容室に行った。
ふんわりとやわらかにブローしてかわいく仕上げてくれた
のが非常に気に入らない。

美容院のにおいも嫌いだし、
たくさん触られるのもイヤだし、
頭に熱風がかけられるのもつらい。

二度と行かなかった。



髪型とジェンダーはがっちりと結び付いている。
これはあくまで現代日本での話だ。
時代によっても地域によっても、その文化の中で
髪型に性差が有るかどうかは様々だ。

私は女性の生まれだけれど、子どもの頃から自分の性別に違和感が有った。
髪型も、周囲の女の子たちのようなのはイヤだった。

美容院に行くと、その注文は難しかった。



「ええー!ハサミで?バリカンで?」
ずっとハサミだけで切ってきたけど、今回は初めて自分でバリカンを使った。


「きれいに刈ってるし、流行りの髪型だし、」
いや、ちょっと計画が有って刈り上げて行く途中でツーブロックになっているだけなんよ。
「上の部分の流れもいいし。」
これは元々癖ッ毛だからね。


「ブローしたりしてんの?」
熱風イヤだからしてない。
「えーでもボリュームもいいし。ワックス付けたりしてるの?」
うん、ジェルは使ってる。

坊主を目指して刈っている。
20年前にも一度、5分刈坊主にしたことが有る。
何回かに分けて左右から刈り上げていった。

当時、途中の状態は「ただのへんな頭」だった。
今はツーブロックが流行なので、「ちょいとおしゃれなひと」として受け入れられる。

ね、髪型なんて、ほんの数十年で受け止められかたがまるで変わる。

「美容院でショートカットって言うとさー、
どうしても女の子らしいショートにされちゃうんだよね。」
既存のジェンダー髪型にはまらない髪型を望む多くの人々が
このことで困っていることだろう。

「表参道に一人だけ、そういうのやってくれる美容師さん見付けたんだけどさー。
今、コロナで美容院行かないし。
今度わたしの髪も切ってよ」
いやあ、無理無理。自分の頭だからできてる。
癖ッ毛だから誤魔化せているし、
半分白髪だから元々まだらなので、虎刈りも誤魔化せている。

「今度、切ってるとこの動画をアップして欲しい~」
良かろう。待ちなさい。(偉



様々な業種が新型コロナの影響を受けている。
美容師さんもその一つだ。

そしてその分、you tubeで探すとセルフカットのコツを説明した動画が
けっこうたくさん見つかる。
私もバリカンは今回がほぼ初めてだったので、参考にした。

上の残す部分を上に持ち上げてピンで止めておく。
下から刈る。
刈り残す長さに応じたアジャスターをバリカンに取り付けると便利。



それが。
アジャスターを
無くしてしまった。

最初、アジャスター無しで刈ろうとしたが、無理。

今まで自分の髪を切る時には、ハサミで切ってきた。
鏡の前に立つのだが、頼りにするのは鏡に映った姿ではない。
左右反転した映像を見ていると、方向が分からなくなる。

バリカンも同じで、後頭部に斜めにバリカンの刃を当てようとした時、
鏡を頼りにすると、間違って反対にバリカンを立ててしまったりする。
バリカンを立てると、そこだけえぐれたように刈られる。
いわゆる虎刈りの状態になる。

ハサミは慣れているので、何も見ずに、手の感覚で刃の方向を決められる。
これだって、慣れないうちはハサミの刃が妙な方向になって
バッサリと切れてしまったことが有った。

ということは、
バリカンを使うのも慣れれば、角度をうまく調節できるようになるのかもしれない。

けれど今は初心である。
アジャスター無しだとただの虎刈り必至だ。
ところが、バリカン本体が十年以上前の物なので、部品がもう市販されていない。

同じメーカーの新しい型のアジャスターを試しに買ってみた。
幅は合った。取り付けられないこともない。
ひとまず、これでいく。



実は後ろがそんなにうまくできてはいないの図↓↓


それを修正したつもりだが、さほど修正できてもいないの図↓↓



左側はどうなっているのかなんて
もう言いっこ無しよ。

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