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現在の飼い犬を飼い始めて丸一年が経った。
先代の犬ジーロくんが2020年8月28日に息を引き取り、
それから数日はぼんやり過ごした。
1週間くらい経って、早朝の散歩を始めた。
ジーロがろくに歩けなくなってから、散歩らしい散歩をしていなかった。
久しぶりにしっかり歩き、公園でちょっと運動したりした。
家から2~3㎞の範囲でも、知らない道がまだまだ有って、
毎日、良い刺激を得た。
先々代の犬が死んだ後、私はすっかり喪に服してしまった。
次に飼うまで、9年のブランクが空いた。
9年も有ったら、犬を一匹飼うことができたはずだ。
悔やまれた。
犬がいると、旅行しにくい。
連れて行けない所にも行きたい。
例えば、旅先で博物館や美術館にもゆっくり行きたい。
鎖場の有るような山にも登りたい。
そういう目的の有る時は連れて行けない。
犬が死んでしまったら、長旅に出ようか。
そう考えていた。
しかし、折しもCOVID19の渦中で、旅はままならない。
じゃあ、飼おう。すぐ飼おう。
今度は行動が早かった。
山に連れて行ってもいざとなったら抱ける重さ、
12㎏くらいの犬がいい。
先代は垂れ耳の洋風犬だったから、
今度は立ち耳で巻き尾のがいい。
鼻黒がかわいい。
探してみると、そういう保護犬はいた。
どこにでもいるような犬が飼いたいのだから、
探せばどこにでもいるのだ。
保護団体に会いに行った。
初めての相手には緊張して、目を合わせない。
身体を固くして、できれば逃げ出したいのだが、我慢している。
撫でてやれば撫でられる。
初めての物も場所も人も苦手だというが、まあいいだろう。
保護犬だもの、そんなもんだ。
でも咬んだりはしないというのだから、何よりだ。
他の犬とも仲良くできる。
便秘しがちだというが、まあいいだろう。
前に飼っていた犬も、旅先ではまったく排便しなかった。
食物アレルギーは無いということだ。いいじゃないの。
2度目に会いに行って、散歩をしてみた。
慣れない相手と歩くことは怖いらしい。
肛門が少し開きっぱなしなのが気になるが、まあいいだろう。
けっこうしっかりした体格をしている。
資料には13㎏と書いてあったのだが、
14㎏有るというけれど、まあいいだろう。
ごちゃごちゃ言っていたらキリが無い。
※
車に乗せて1時間半。
もうあと15分で家というところで、
彼はしずかにゲロ吐いた。
車で旅とか言う前に、車そのものに慣れてもらわなければ。
車から降りてまず散歩した。
ウンチをした。
いいじゃないの。
そして、その次の排便は3日後だった。
そうかそうか。
※
その頃から、身体を掻き始めた。
前肢の一部を舐めてしまい、ハゲができた。
なんらかのアレルギーが有るようで、服薬が必要になった。
食物アレルギーではなく、環境アレルギーか。
周囲の予想よりはるかに早く、ここでの暮らしに慣れた。
リラックスしたおかげだろうか、どんどん肉付きが良くなっていく。
※
先日、動物病院で測ったら17.9㎏有った。
これは、予想外。
引き取った時点でも、特に痩せている感じは無かったが、すっかりガチムチ系である。
抱いてみると、重い。
こりゃ、山でちょっとの鎖場でも有ったら、
諦めて引き返すしかない。
※
早起きである。
暗いうちから起きる。
じっと、おすわりの姿勢で黙って私を見て待っている。
かわいいやつ。
と思っていたのも数ヶ月間。
今では、寝ている私にちょいちょいと手を出して起こすようになってしまった。
オイコラ。
私も夏場は4時前に起きる早起きタイプだが、
10月に入っても4時前に起きる犬はキビシいわ。
※
彼には大きな特徴が有る。
吠えないのだ。
一年間、「ワン」と吠えるのを聞いたことが無い。
何か要求が有る時に「フ~ン、アア~ン」などと
へなちょこな声を漏らすことは有る。
ドッグランで他の犬にぶっつかられて「キャン」と鳴くことは有る。
けれど、わんわんらしく「ワンワン」と吠えたことは無い。
たまに、眠っていて夢を見ながら「…ァンァン、ヮン、、」と
声の出ていることが有る。
先代犬の寝言も聞いたことが有るが、
寝言なら「ワンワン」がこれくらいになる、そのくらいの寝吠えだった。
夢なら吠えられる。
けれど、現実の場では吠えられない。
※
近所のドッグ・トレーナーさんが教えてくれた。
野犬だった犬は吠えない。
野良では、声をあげると危険だから、吠えないのだそうだ。
ウーゴは保護された時、推定生後3ヶ月だったそうだ。
生まれて間もないうちに、危険だから吠えてはいけない、
ということを強く身体におぼえたのだろうか。
どのようなつらい体験を負って生きているのか。
知りようもない。
静かな、いい犬だ。
先代の犬ジーロくんが2020年8月28日に息を引き取り、
それから数日はぼんやり過ごした。
1週間くらい経って、早朝の散歩を始めた。
ジーロがろくに歩けなくなってから、散歩らしい散歩をしていなかった。
久しぶりにしっかり歩き、公園でちょっと運動したりした。
家から2~3㎞の範囲でも、知らない道がまだまだ有って、
毎日、良い刺激を得た。
先々代の犬が死んだ後、私はすっかり喪に服してしまった。
次に飼うまで、9年のブランクが空いた。
9年も有ったら、犬を一匹飼うことができたはずだ。
悔やまれた。
犬がいると、旅行しにくい。
連れて行けない所にも行きたい。
例えば、旅先で博物館や美術館にもゆっくり行きたい。
鎖場の有るような山にも登りたい。
そういう目的の有る時は連れて行けない。
犬が死んでしまったら、長旅に出ようか。
そう考えていた。
しかし、折しもCOVID19の渦中で、旅はままならない。
じゃあ、飼おう。すぐ飼おう。
今度は行動が早かった。
山に連れて行ってもいざとなったら抱ける重さ、
12㎏くらいの犬がいい。
先代は垂れ耳の洋風犬だったから、
今度は立ち耳で巻き尾のがいい。
鼻黒がかわいい。
探してみると、そういう保護犬はいた。
どこにでもいるような犬が飼いたいのだから、
探せばどこにでもいるのだ。
保護団体に会いに行った。
初めての相手には緊張して、目を合わせない。
身体を固くして、できれば逃げ出したいのだが、我慢している。
撫でてやれば撫でられる。
初めての物も場所も人も苦手だというが、まあいいだろう。
保護犬だもの、そんなもんだ。
でも咬んだりはしないというのだから、何よりだ。
他の犬とも仲良くできる。
便秘しがちだというが、まあいいだろう。
前に飼っていた犬も、旅先ではまったく排便しなかった。
食物アレルギーは無いということだ。いいじゃないの。
2度目に会いに行って、散歩をしてみた。
慣れない相手と歩くことは怖いらしい。
肛門が少し開きっぱなしなのが気になるが、まあいいだろう。
けっこうしっかりした体格をしている。
資料には13㎏と書いてあったのだが、
14㎏有るというけれど、まあいいだろう。
ごちゃごちゃ言っていたらキリが無い。
※
車に乗せて1時間半。
もうあと15分で家というところで、
彼はしずかにゲロ吐いた。
車で旅とか言う前に、車そのものに慣れてもらわなければ。
車から降りてまず散歩した。
ウンチをした。
いいじゃないの。
そして、その次の排便は3日後だった。
そうかそうか。
※
その頃から、身体を掻き始めた。
前肢の一部を舐めてしまい、ハゲができた。
なんらかのアレルギーが有るようで、服薬が必要になった。
食物アレルギーではなく、環境アレルギーか。
周囲の予想よりはるかに早く、ここでの暮らしに慣れた。
リラックスしたおかげだろうか、どんどん肉付きが良くなっていく。
※
先日、動物病院で測ったら17.9㎏有った。
これは、予想外。
引き取った時点でも、特に痩せている感じは無かったが、すっかりガチムチ系である。
抱いてみると、重い。
こりゃ、山でちょっとの鎖場でも有ったら、
諦めて引き返すしかない。
※
早起きである。
暗いうちから起きる。
じっと、おすわりの姿勢で黙って私を見て待っている。
かわいいやつ。
と思っていたのも数ヶ月間。
今では、寝ている私にちょいちょいと手を出して起こすようになってしまった。
オイコラ。
私も夏場は4時前に起きる早起きタイプだが、
10月に入っても4時前に起きる犬はキビシいわ。
※
彼には大きな特徴が有る。
吠えないのだ。
一年間、「ワン」と吠えるのを聞いたことが無い。
何か要求が有る時に「フ~ン、アア~ン」などと
へなちょこな声を漏らすことは有る。
ドッグランで他の犬にぶっつかられて「キャン」と鳴くことは有る。
けれど、わんわんらしく「ワンワン」と吠えたことは無い。
たまに、眠っていて夢を見ながら「…ァンァン、ヮン、、」と
声の出ていることが有る。
先代犬の寝言も聞いたことが有るが、
寝言なら「ワンワン」がこれくらいになる、そのくらいの寝吠えだった。
夢なら吠えられる。
けれど、現実の場では吠えられない。
※
近所のドッグ・トレーナーさんが教えてくれた。
野犬だった犬は吠えない。
野良では、声をあげると危険だから、吠えないのだそうだ。
ウーゴは保護された時、推定生後3ヶ月だったそうだ。
生まれて間もないうちに、危険だから吠えてはいけない、
ということを強く身体におぼえたのだろうか。
どのようなつらい体験を負って生きているのか。
知りようもない。
静かな、いい犬だ。
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