犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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シャチホコガはじめ(て見)ました

2012年07月21日 | イキモノタチ
母が言う。

「ヤゴって4cmくらいのもいる?」
ああ、いる。

「ヤゴって異形(イギョウ:おそろしい姿)?」
はあ、まあ。

「ヤゴって鎧を着たよう?」
そうね。

「ヤゴってうす茶色でまだら?」
そうだね。

「じゃあ、いた。
昨日、布団の上にいたんで、慌てて払い出した。」

ちょっと待て!お部屋のお布団にいたんなら、そいつぁヤゴじゃない!
ヤゴはたいていが水棲で、そうでないものでも湿地の葉っぱの裏なんかに
じめじめと暮らしているぞ。
あなたの見たのはヤゴじゃないって。

「じゃあ何だったんだろう。濡れ縁の下に払った。」
まだいるだろうか。
まだいた。

なんじゃこりゃー!

虫の足にギザギザごわごわの胴で蛾の幼虫らしい頭。
ああ、頭はちゃんと蛾の幼虫らしい。
よっく見ると腹に4対の短い足もある。

これは、
一度は見たいと思っていたシャチホコガの幼虫ですなー!
嬉しい!不気味!幼虫にしちゃヘン!

胸節からの3対の足が、幼虫らしくちんまりしてなくて、
昆虫の成虫ぽい長い足なのがヘン。
イモムシと言えば腹端の足でしっかり枝にひっ付くものなのに、
その足がただの突起に変形していてヘン。
腹端の両側のビラビラがヘン。
背中のギザギザがヘン。

威嚇したり擬態したりする時に、体をうんと反らすので、
鯱蛾(シャチホコガ)の名が付いている。

特有のポーズを見たかったけれど、
数日は餌を食べていないことになるこの子を脅して
威嚇させるのはかなり体力的に負担と思い、我慢した。

縁側の横のクヌギの木の枝を数日前に切ったのは、私だ。
この子が食樹を見失うことになった原因を作った犯人は、私だよ。

ケースに葉を入れ、そこに入れてやったが、食べる様子は無い。
夕方、木に戻してみたが、木には蟻も登っている。
あの様子では、成長は無理かもしれない。

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