[あらすじ] 故事成語を用いて話すと、なんだか良いこと正しいことを言っている
ように感じがちだ。政治家はこれを戦略に使う。
では、故事成語は、本当に正しい良いものなのか。
正しさ良さとは何なのか。
中学の英語の授業で、衝撃を受けた。
A rolling stone gathers no moss
転がる石には苔は生えない、という諺の意味が、
英国と米国では異なるというのだ。
英国では、ころころ変わってばかりいると成果が出ないぞ、といった意味。
米国では、ひとっところにじっとしていると鈍るぞ、といった意味。
よく、職業について言われる。
日本は終身雇用なんて言うように、一箇所で腰を据えて働くことが良しとされ、
あんまりちょくちょく転職していると、なんだか信頼されない。
転石苔を生ぜず、なんて具合に訳も漢文調で、まるでもともと日本の諺だったみたいだ。
米国は新しい国で、語るべき歴史も守るべき伝統もそう古くないからか、
長い時間の蓄積を称賛する雰囲気が無いのだろうか。
(なんかトゲのある言い方だわね。)
歴史の中に、移り変わってゆくことの良さを見出しているからか。
(これならいいか。)
言葉の意味なんて、場所によってこれだけ違う。
何が正しくて良いことかなど、文化によって異なる。
価値観の相違は、国という単位でなくとも、
民族でも地域でも家族でも個人でも、多かれ少なかれある。
故事成語を用いて話をすると、その故事の解釈のずれを負うおそれがある。
それをおそれず、故事の意味は誰にも共通である、と思って使うのは
迂闊なのかもしれない。
ように感じがちだ。政治家はこれを戦略に使う。
では、故事成語は、本当に正しい良いものなのか。
正しさ良さとは何なのか。
中学の英語の授業で、衝撃を受けた。
A rolling stone gathers no moss
転がる石には苔は生えない、という諺の意味が、
英国と米国では異なるというのだ。
英国では、ころころ変わってばかりいると成果が出ないぞ、といった意味。
米国では、ひとっところにじっとしていると鈍るぞ、といった意味。
よく、職業について言われる。
日本は終身雇用なんて言うように、一箇所で腰を据えて働くことが良しとされ、
あんまりちょくちょく転職していると、なんだか信頼されない。
転石苔を生ぜず、なんて具合に訳も漢文調で、まるでもともと日本の諺だったみたいだ。
米国は新しい国で、語るべき歴史も守るべき伝統もそう古くないからか、
長い時間の蓄積を称賛する雰囲気が無いのだろうか。
(なんかトゲのある言い方だわね。)
歴史の中に、移り変わってゆくことの良さを見出しているからか。
(これならいいか。)
言葉の意味なんて、場所によってこれだけ違う。
何が正しくて良いことかなど、文化によって異なる。
価値観の相違は、国という単位でなくとも、
民族でも地域でも家族でも個人でも、多かれ少なかれある。
故事成語を用いて話をすると、その故事の解釈のずれを負うおそれがある。
それをおそれず、故事の意味は誰にも共通である、と思って使うのは
迂闊なのかもしれない。
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