豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

地熱活用システムの難しさ…北斗市~函館空港~丘珠空港~札幌市内

2009-12-02 20:34:30 | ファース本部
何気に使用しているエアコンは、ヒートポンプと言って外気から熱を汲み上げる装置です。
外気には限りなく熱が存在しますが、外気温が低くなると室外機のフィンが凍って熱回収が出来なくなります。そのため地熱活用などで効率を上げようとする試みをしてきました。

地熱は年間を通じて平均15℃をキープしており、上手に使用すると夏は冷房効率、冬は暖房効率を持ち上げる効果があります。私達は25年前から地熱活用の試み行って参りました。
地面に筒を埋めて、その筒の中心に液体を地中に向かって送り込み、戻りを筒の外側の地面に面した部分を通して熱回収する仕組みを実験した事があります。

この他にも土間コンクリートの下に平面でコイル状にパイプを配し、地熱回収する方法なども試みました。これらの地熱活用の方法は、既に特許などで公知の事実ともなっています。

理論的な地熱活用装置は、実用可能なシステムとして数々の研究文献があり、また実際に商品化を行って販売施工されている装置もあります。
地熱が年中15℃の熱資源となれば、エネルギー装置を研究している我々にとっては何とも魅力的なシステムです。

今日は、札幌の公的な研究機関からの取材に応じるため、地熱開発などのエネルギー研究を行う部署の技術者と意見交換を行いました。
私達も地熱や廃熱活用の研究を電力会社などと共同研究などを行い、幾つかの特許出願もしています。

しかしながら中々普及しない理由は、費用対効果の面に尽きるようです。
装置を設置する費用、その装置を稼動させる費用、メンテナンスする費用、それに装置の耐用年数などを勘案し、地熱を取り出して活用したエネルギー収支とのソロバン勘定が合わないのです。

私達の研究でも地熱ダイレクト活用より、エアコン暖房のデフロスト(霜取り)対策用のエネルギーに地熱活用する装置が最大の費用対効果に見合うものでした。今日の意見交換でも過去の試験データでは、ヒーターとのハイブリット方式が社会的コストが一番安いと言う事です。
既存システムにより異なる視点での研究が必要かも…

札幌大通りの並木の葉っぱは完全に落ち葉になって消え果て既に冬の装いです。夜は歓楽街ススキノ(写真)で二つの会合をこなしました。
明日は札幌事務所から北斗市本社に帰社を…

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