旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

天城越え

2020-09-06 01:00:00 | 

JR東海 東海道本線 普通 1436M列車 [211系LL13編成] (沼津)

沼津駅の北口をSuicaで入場する。TOICAエリアで交通系ICカードが利用出来る。SuicaPASMOのエリア(熱海以遠、小田急線等)に跨っての利用は出来ない。


metro 東海道本線で沼津を出発symbol6

車窓に富士山は見えないかと思うが、夏はなかなか見えない。冬はくっきり見えるのだが。


metro 東海道本線で三島に到着symbol6

駿河の沼津より、伊豆の三島に到着。下車する。

東海道本線 普通 1436M 沼津(9:31)→三島(9:36) クモハ211-5035 運賃190円


東海道本線のプラットフォームから駿豆線の列車が見える!

東海道本線から駿豆線に乗り換える。


伊豆箱根鉄道 駿豆線 三島駅 (静岡県三島市一番町)

JR東海の三島駅の改札を出て、隣にある伊豆箱根鉄道の三島駅へ。駅舎の写真を撮るためだが、駅の外に出なくても連絡改札があり乗り換えられる。ただし、TOICA等の交通系ICカードに対応していないらしい。一旦、外に出て正解。




改札口と出札口

駿豆線では、TOICA等の交通系ICカードは使えない。乗車券を買って入場する。


乗車券 三島→520円区間


伊豆箱根鉄道 駿豆線 普通 37列車 [1300系] (三島)

出発時刻が迫っている。次はどちらの列車が出るのか判らず、確認しに改札まで戻ろうとしたら、駅員さんが右の列車と教えてくれる。左に停まっているのは7000系。


なんとか先頭車両も撮影…


metro 駿豆線で三島を出発symbol6

旧分国の伊豆のみを走る駿豆線。丹那隧道が開通する前は、今の御殿場線下土狩駅(駿東郡長泉町)が東海道本線三島駅を名乗っており、駿豆線はそこを起点としていた。長泉は駿河なので、実際に駿河と伊を結んで駿豆線だった時期がある。昭和9年に丹那隧道が開通し、東海道本線のルートが変わり、今の三島駅(三島市)が開業すると、駿豆線もそちらに起点を変更し、旧三島駅の下土狩駅への線路は廃止された。隣の三島広小路までが三島駅変更による開業区間。駿豆線には初めて乗るが、いい雰囲気の地方の私鉄である。自分の乗っている列車は窓を背にしたベンチシート(ロングシート)だったが、単線なので途中駅で交換する上り列車を見てみるとクロスシートの車両もあるようだ。川沿いを走る区間もあったが、写真を撮り損ねる。


車窓には城山! (田京-大仁)

代わりに山でも。「山の日」だし。短距離だと思っていたが、途中の小さな駅にも趣があり、乗りごたえのある楽しい路線だった。終点の修善寺に到着。


伊豆箱根鉄道 駿豆線 普通 37列車 [1300系] (修善寺)

駿豆線 普通 37レ 三島(9:43)→修善寺(10:19) 2202 運賃520円


metro 駿豆線で修善寺に到着symbol6

これで駿豆線の乗りつぶし終了。伊豆箱根鉄道には神奈川県内に大雄山線がある。そちらはまだ乗った事がないが、今日は乗らない。






車止め

修善寺まで特急〔踊り子〕が東海道本線から乗り入れている。修善寺発着となる〔踊り子〕は、東京-三島間だけで利用した事がある。


改札口


『伊豆の踊子』の顔出し看板!

国鉄・JRの特急〔踊り子〕の名称で馴染みがあるけど、実は『伊豆の踊子』(川端康成)を読んだ事はない。映画もドラマも見た事がない。従って話の筋も知らない。踊子が登場する話なんだろうと思う。伊豆の話では『しろばんば』(井上靖)は読んだ事がある。東海道本線、駿豆線、天城山隧道を行くくだりが印象に残っている。(そこかいっ!)


伊豆箱根鉄道 駿豆線 修善寺駅 (静岡県伊豆市柏久保)


駅頭の様子!

所在地は伊豆市となっている。音だけ聞くと皿そばの出石(兵庫県豊岡市)かと思う。伊豆市の隣には伊豆の国市があり、市名を聞いてもどこだか判らない。だから、ここは旧修善寺町と認識する。旧国名そのものを一部の地域の市町村の名称とするのはどうかと思う。テレビ番組で出雲市大社町に行った人が松江市に来て、「出雲に行ってきた」というのを見ていて、「松江は出雲じゃないのか?」と思わずにはいられない。




東海バス 修善寺駅前案内所 (静岡県伊豆市柏久保)

駿豆線で引き返すのではなく、先に進む。最終的に下田を目指す。この先はバス路線となる。案内所で切符を売っていたので購入する。


バス乗車券 修善寺駅→河津駅(1,730円)


(裏面)


東海バス 湯ヶ島・天城峠線(天城線) C50系統 (修善寺駅)


狩野川を渡る!

川を遡るようにバスは走る。乗客は多くない。短距離での乗り降りする乗客もいる。


浄蓮の滝停留所

天城越え♪の歌詞に出てくる浄蓮の滝。この先は乗客は自分一人となる。


いのしし飛出し注意

豬最中だの猪肉だの、猪が有名なところなのか。車窓にはワサビ田も見られる。


山深くなってきた!


昭和の森会館停留所・道の駅 天城越え (静岡県伊豆市湯ヶ島)


天城峠停留所


国道414号 新天城トンネル

トンネルで峠を越える。こちらは昭和45年開通の新トンネルで、小説などに出てくるのは、明治38年開通の天城山隧道である。一度行ってみたいが、今日は行かない。


トンネルの先は急な下りが続く!

トンネルを抜けて、伊豆市(田方郡旧天城湯ケ島町)より賀茂郡河津町に入る。


国道414号 七滝高架橋(河津七滝ループ橋)が見えてきた!

ループ橋で高低差を下ってゆく。


ループに進入!








2周目!




ループを抜ける!

ここは自分の運転で走ってみたいなと思う。バイクが走っているのが羨ましい。原付しか乗れないけど。ループ橋を通過すると、バスは国道から分かれ、別の道に入って行く。


ループ橋の下を通る!





ループ橋をもっと見せようというのではなく、バスは河津七滝停留所を経由するのだった。ここでドッと乗車してきた。浄蓮の滝にも、天城山隧道にも、河津七滝にも立ち寄らず、河津駅を目指しているが、途中で降りて観光するのがいいのかなと思う。乗り降り自由なバスの切符も発売されている。山道で少々酔ってきた頃、終点の河津駅に到着した。高速バスではなく、一般道の路線バスに長い事乗っているのも楽しい。


伊豆急行 伊豆急行線 河津駅 (静岡県賀茂郡河津町浜)


駅頭の様子!

湯ヶ島・天城峠線(天城線) C50系統 修善寺駅(10:40)→河津駅(12:07) 運賃1,730円



ローカル路線バスのみで、鉄道に乗れない訳ではないので、河津からは列車を利用する。伊豆急行線も初めて乗る路線。そもそも伊東より南に来るのが初めてである。伊豆急行線ではSuica等の交通系ICカードが利用出来るが、下田までの運賃を確認すると、普通運賃500円に対し、IC運賃503円となっている。わざわざカードにチャージして3円高くなるのは嫌なので、券売機で切符を買って入場する。


乗車券 河津→伊豆急下田(500円)


伊豆急下田方を望む!


伊東方を望む!


伊豆急行 伊豆急行線 普通 5639M列車 [8000系] (河津)

東横線が来た。渋谷から走って来た訳ではない。東急から伊豆急に移籍した車両である。


特急〔踊り子〕と交換待ち!

東横線内ではありえない。


8000系の車内の様子!

車内は改造されている。お手洗いも設置されている。


8000系の座席(海側はクロスシート)

通勤路線から観光路線に相応しくなっている。しかし窓枠と座席の位置が合っていない。


metro 伊豆急行線で河津を出発symbol6


河津川を渡る! (河津-稲梓)

河口の先に海が見える。2月には川沿いにカワヅザクラが咲くのだそう。河津を出ると、もう海を見る事もなく、伊豆急下田に到着した。


伊豆急行 伊豆急行線 普通 5639M列車 [8000系] (伊豆急下田)

伊豆急行線 普通 5639M 河津(12:18)→伊豆急下田(12:32) 8016 運賃500円


metro 伊豆急行線で伊豆急下田に到着symbol6




特急〔踊り子〕の終着駅!

〔踊り子〕は駿豆線にも乗り入れるけど、伊豆急行線に乗り入れる本数が圧倒的に多い。


車止め


出口改札

人が少ないなと思ったが、ここは出口専用改札だった。 (つづく)


伊豆急行 伊豆急行線 伊豆急下田駅《出口側》 (静岡県下田市東本郷)
いずれも令和2年8月10日撮影