伊能忠敬記念館 (千葉県香取市佐原イ)
佐原に来たからには伊能忠敬記念館を訪れる。入館料金は500円。伊能忠敬は50歳を過ぎて江戸へ行き、日本各地を測量して大日本沿海輿地全図(伊能図)を作成。文政4年(1821)の完成前、文政元年(1818)に亡くなられている。もちろん館内の展示物は撮影出来ないが、地図を見るのは好きなので、じっくりと展示を見てゆく。本人の書かれたものを見ると、几帳面な細かい字が書き込まれている。伊能図の岩国の箇所に見慣れた地名が書かれているのを見て、200年以上前に岩国付近も測量して行かれたのかと思う。八郎潟、巨椋池(大池)、桜島を見て、現在との違いも確認する。大変興味深い展示で来てよかった。記念館を出ると、もう雨は上がっている。
樋橋(じゃあじゃあ橋)
伊能忠敬旧宅にいた時に水の音が聞こえてきたので、雨が激しくなったのかと思ったら、観光用に橋から30分毎に落水させているのだそう。
旧宅の前に小野川観光船が着く
金清 (千葉県香取市佐原イ)
こちらは大正13年築の建物。
小野川沿いの他にも古い町並みが!
東薫酒造 (千葉県香取市佐原イ)
馬場本店酒造 (千葉県香取市佐原イ)
また一軒、造り酒屋がある。
ホテルでもらった味醂は、こちらの最上白味醂か。
虎屋菓子舗 (千葉県香取市佐原イ)
旧千葉合同銀行佐原支店 (千葉県香取市佐原イ)
昭和4年の建築。昭和18年、千葉合同銀行、小見川農商銀行及び第九十八銀行が合併し、千葉銀行設立された。現在のちばぎんの店舗は、もう少し駅の方にある。
小野川沿いに戻ってきた!
中村屋商店 (千葉県香取市佐原イ)
こちらは安政2年(1855)の建築だそう。
実に楽しい佐原散策だった。駅に向かう途中、鰻屋さんからいい匂いが漂う。
佐原駅の近くまで戻ってきた!
駅と線路そばの泊まったホテルも見える。
JR東日本 成田線 佐原駅 (千葉県香取市佐原イ)
佐原駅にもJRバス関東 の路線がある。
国鉄の駅名標風
さて、この後は鼻眼鏡の枠を完成させるために佐倉に行くのだが、途中で寄り道するかも知れない。コインロッカーで使う小銭が欲しかったので、とりあえず成田まで切符は買ってある。予定は曖昧だが、この切符で入場する。
JR東日本 鹿島線 普通 533M列車 [209系C439編成] (佐原)
※佐原-香取間は成田線。
鹿島神宮行の列車が入っている。まだ出発しないので、空調の効いた車内に入り、座席に腰掛け待合室代わりに。成田行の列車を待つ。
JR東日本 成田線 普通 2446M列車 [209系C433編成] (佐原)
成田行が来た。クロスシート(ボックスシート)に腰掛ける。
乗車券 佐原→成田(510円)
長閑な車窓… (下総神崎-大戸)
ホテルで貰った朝刊を読んでいるうちに終着の成田に到着。
JR東日本 成田線 普通 2446M列車 [209系C433編成] (成田)
成田線 普通 2446M 佐原(11:53)→成田(12:28) クハ209-2007
成田で成田空港行に乗り換え
このまま佐倉へ行くか、空港に立ち寄るか思案していたが、すぐに成田空港行の列車があるそう。飛行機には乗らないが空港に立ち寄るとしよう。ちなみに成田を発着する4方面全て路線名が成田線である。
※令和2年3月14日、常磐線佐貫駅は龍ケ崎市駅に改称されました。
JR東日本 成田線 快速 4091F列車 [E217系Y-14編成] (成田)
成田線で空港第2ビルに到着
成田線 快速 4091F 成田(12:32)→空港第2ビル(12:41) クハE217-14
◆佐原-空港第2ビル間の運賃680円。
JRから京成の構内への改札は廃止された!
以前は京成側にあった検問所に向かうため、JR利用客は京成構内を経由して出場していた。駅から出るのに2箇所の改札を通る必要があった。初めての人には解りにくかったと思う。
今はJRの改札から出場出来る!
検問所でのチェックがなくなり、京成構内を経由する必要もなくなった。成田までの切符を清算(不足額170円)して出場する。
牛すき鍋膳(688円) 冷酒(315円) +税(100円)
空港で昼食をとる。
いただきます♪
お昼から牛すき鍋にお酒で実に旨い。お手軽なすき焼きでいいメニューである。以前、台湾に行く前にここで食事をした時、外国人旅行者が牛すき鍋を食べていたのを思い出す。日本旅行の最後の食事になかなかよさそう。今の店内はお昼時で賑わっているけど、外国人旅行者の姿は見られない。なお、この空港の店舗では市中の店舗と価格が異なる。
吉野家 成田国際空港第2本館店 (千葉県成田市古込)
第2旅客ターミナル2階にある。ごちそうさまでした。
到着便の案内
便数は少なく、欠航の文字もみられる。
閑散とした出発ロビー
多くのお店が閉まっている!
出発する外国人の姿も僅かに見られる。日本在住の外国人が日本を去るのだろう。自由に往来出来るようになるのは、いつの事だろうか。
特急は夕方までない!
空港第2ビル駅へ戻る。飛行機で成田に到着した時には、早く帰宅する事しか考えないから、遠回りとなる特急〔成田エクスプレス〕は利用した事がない。今日は空港へは昼飯を食べただけで、早く帰宅する事もない。それでは、特急〔成田エクスプレス〕に乗ってみようと思ったが、このご時世で日中の列車は運休。快速しか走っていない。しかも出発まで時間がある。
ターミル連絡バス (第1ターミナル)
それならと、始発駅の成田空港駅のある第1旅客ターミナルに移動する。ターミナル間の移動は無料のバスが利用出来る。切符を買って鉄道で移動しなくてもいい。今日は北ウイング♪には行かない。地下の空港駅に移動。
ターミル連絡バス 第2ターミナル(13:30頃)→第1ターミナル(13:36頃) 525 運賃無料
JR東日本 成田線 快速 4336F列車 [E217系] (成田空港)
特急はないので、せめてグリーン車を利用する。外国人旅行者で列の出来ていた出札口も今は空いている。切符を買うと手拭いを頂戴した。
昇降ロープ式ホーム柵(支柱伸縮型)を設置!
大阪駅でも見掛けたホーム柵。特急でも快速・普通列車でも、異なる扉の数・位置にも対応出来る。プラットフォームの向かい側にはE259系車両が回送で入ってきた。
普通列車用 グリーン券 成田空港→船橋(1,000円)
乗車券 成田空港→新松戸(990円)
乗車券の経路は、成田空港(成田線)成田(成田線)我孫子(常磐線)新松戸で発券されているが、実際は成田空港(成田線)成田(成田線)佐倉(総武本線)西船橋(武蔵野線)新松戸で乗車する。東京近郊区間内相互発着では重複しない限り乗車経路は自由に選べる。
E217系グリーン車(2階部分)の車内の様子!
誰も乗っていないので、E217系のグリーン車内を撮影する。
E217系グリーン車(1階部分)の車内の様子!
E217系グリーン車(車端部)の車内の様子!
車端部は二階建てではなく、平屋である。二階建て部分にはない網棚が車端部にはあるので、荷物が多い時は車端部がいい。但し車両の端なので揺れは大きい。
E217系グリーン車(2階部分)の座席!
結局、2階の席に腰掛ける。内田百先生の『房総鼻眼鏡』では両国駅から二等を利用されているが、自分もようやく最後に三等から二等(特別車両・グリーン車)の乗客となる。
アイスコーヒーM(180円)
ファミリーマートでアイスコーヒーを買っておいた。
成田線で成田空港を出発
並走していた京成成田空港線と分かれる! (成田-空港第2ビル)
成田線(松岸方)が近づく!
後方に見える高架線は京成成田空港線。
成田線(我孫子方)が近づく!
普段は我孫子経由か、京成成田空港線(スカイアクセス)経由を利用する。船橋経由は台湾帰りで草臥れていた時にグリーン車に乗って以来。
総武本線(銚子方)が近づく! (佐倉-酒々井)
佐倉から列車は総武本線に入る。百先生と順序は異なるが、これで鼻眼鏡が完成した。
JR東日本 総武本線 快速 1336F列車 [E217系] (船橋)
※佐倉-成田空港間は成田線。千葉-成田空港間は快速4336F列車で運転。
いずれも令和2年11月20日撮影
快速列車が千葉に停車中、E259系車両が通過してゆく。日中の特急〔成田エクスプレス〕は運休だから回送だろうが、走っているのなら乗れればいいのにと思う。百先生は旅の最後に泊まった千葉の宿がひどいので、途中で逃げ出して電車で帰京してしまう。『房総鼻眼鏡』ではそこまでしか書かれていないので、てっきり帰宅されたのかと思っていたが、平山さんの本を読むと、東京ステーションホテルに泊まってお酒を飲まれたそうである。自分の旅では両国にも東京にも行くことなく、船橋、西船橋と乗り換えて帰宅した。 (おわり)
成田線 快速 4336F 成田空港(13:58)→船橋(15:06) サロE216-35 グリーン料金1,000円
※東京-佐倉間は総武本線。東京-千葉間は快速1336F列車で運転。
総武本線 普通 1443B 船橋(15:13)→西船橋(15:16) モハE231-516
武蔵野線 普通 1546E 西船橋(15:26)→新松戸(15:42) クハE231-40
◆成田空港-新松戸間の運賃990円。