令和5年8月31日木曜日。栃木県に出掛けてきた。8月26日に宇都宮芳賀ライトレール線が開業。おめでとうございます。今日は乗りにやって来た。
ライトラインのりば LIGHTLINE Tram
片仮名の造語が気になるが、要するに「Tram 路面電車」でいいかな。
宇都宮ライトレール 宇都宮芳賀ライトレール線 宇都宮駅東口停留所 (栃木県宇都宮市宮みらい)
電車がやって来た
宇都宮ライトレール 宇都宮芳賀ライトレール線 普通列車 [HU300形]
(宇都宮駅東口)
車止め
宇都宮芳賀ライトレール線は75年振りに新規開業する路面電車だそう。では昭和23年に開業したのはどこかというと、富山地方鉄道高岡軌道線だった。現在は万葉線の路線となっている。さて、宇都宮芳賀ライトレール線ではtotraの他、Suica、PASMO等の交通系ICカードが利用出来る。Suicaを乗車用のカード読取部にタッチして乗車する。現金の場合は停留所にある整理券発行機から整理券を取る。発行機は車内にはない。そして車内はやや混雑している。空席はなく通路に立つ。
宇都宮芳賀ライトレール線で宇都宮駅東口を出発
宇都宮駅東口を出発すると、直ぐに道路上を走る併用軌道となる。路面電車は広島で小児30円の頃から乗っていたので珍しくもないが、国道と立体交差する陸橋があり、電車はかなりの勾配を上がって越えてゆく。大正から走っている路面電車と令和の路面電車との違いか。
宇都宮大学陽東キャンパスに到着。大きな商業施設がある。買い物に行かれるのか目の前のボックス席の4人が下車する。いい具合に進行方向窓側の席に座る事が出来た。クロスシートが多く、ゆったりして座り心地はいい。
専用軌道に入る (宇都宮大学陽東キャンパス-平石)
平石に到着。近くに車両基地がある。新4号BPを走っていた時に見えた。
車両基地への線路
本線は新4号BPと立体交差する。
土手へ登ってゆく (平石中央小学校前-飛山城跡)
鬼怒川を渡る
田園地帯を行く (飛山城跡-清清陵高校前)
丘陵地帯でもある (グリーンスタジアム前-ゆいの杜西)
勾配を物ともせず走って行く。この辺りは路面電車の印象はない。また併用軌道となり、ゆいの杜というニュータウンを通ってゆく。宇都宮市から芳賀郡芳賀町に入り、終点の芳賀・高根沢工業団地に到着した。
宇都宮ライトレール 宇都宮芳賀ライトレール線 普通列車 [HU300形]
(芳賀・高根沢工業団地)
Suicaを降車用のカード読取部にタッチして下車する。ICカードならどの扉からでも乗り降り出来るが、現金の場合は整理券を持って先頭車両の運転士側の運賃箱に支払う事になる。これで宇都宮ライトレール、宇都宮芳賀ライトレール線の乗りつぶし終了。
宇都宮芳賀ライトレール線で
芳賀・高根沢工業団地に到着
宇都宮芳賀ライトレール線 普通 宇都宮駅東口(14:22)→芳賀・高根沢工業団地(15:10)
HU311-A 運賃400円
車止め
宇都宮ライトレール 宇都宮芳賀ライトレール線 芳賀・高根沢工業団地停留所
(栃木県芳賀郡芳賀町大字下高根沢)
宇都宮ライトレール 宇都宮芳賀ライトレール線 普通列車 [HU300形] (芳賀・高根沢工業団地)
折り返し宇都宮駅東口行。今は各停のみだが将来は快速運転も予定されている。
宇都宮駅東口行が出発
歩道橋より電停を望む
線路はここまでだが、線路の敷かれていない北の方へ少し行ってみる。
本田技研工業の事業所がある
通りの反対側は駐車場。ホンダ車ばかりが駐車している。少し先でマツダ車を見掛ける。おおっと思ったが、そこは他社銘柄車を含む駐車場で、トヨタ車ありスバル車あり外車ありのバラエティに富んだ駐車場だった。この辺りは事業所と駐車場だけで、コンビニエンスストアどころか自動販売機の一つもない。
町境に至る
高根沢町 Takanezawa T.
芳賀郡芳賀町より塩谷郡高根沢町に入る。
他に高根沢町の証はないかとマンホールの蓋を見るが、町名らしきものはない。高根沢町の役場は駅でいうと東北本線宝積寺駅の近くにある。
北海道を思わせる景色
木の種類が異なるのだろうが、十勝の防風林をちょっと思わせる。ここは本田技研工業の事業所の端だが、高根沢町にはこの先に御料牧場があって、牧場の景色が見られると後から知った。
町境に引き返す
芳賀町 Haga T.
ちょっと前まで「はが」と読めなかったのは内緒だ。
もう一つ立派なサインが
芳賀町 HAGA TOWN 青い空 活力あふれる はがの町
あおぞらくんとは。芳賀町のマスコットキャラクターは別に存在するし。
芳賀・高根沢工業団地電停に帰ってきた
丁度、電車が到着
電停にはトイレとかない
途中の電停でトイレがあるところも見掛けた。もちろん車内にはお手洗いの設備はない。
車内の様子
宇都宮芳賀ライトレール線で
芳賀・高根沢工業団地を出発
各扉にあるカード読取部
上の黄が降車時、下の緑が乗車時にタッチする箇所。乗車時に直ぐに目がいく上の降車用の読取部にタッチしてエラーになっている人を何人も見掛けた。そのたびに運転士さんが放送でタッチする場所を伝えている。細々と説明が書いてあるが、「乗車」「降車」と大書すればと思う。
※画像はイメージです。
交差点で下り列車とすれ違う
(芳賀町工業団地管理センター前-かしの森公園前)
ゆいの杜東付近
芳賀郡芳賀町より宇都宮市に入る。ゆいの杜には飲食店も多数ある。
石畳はないのか…
大正と令和の路面電車の違いか。石畳が味があって好きなのだが。軌道敷緑化は見た目が好きではないのだが、宇都宮では見掛けなかったと思う。ところで乗車した翌日の9月1日、清原地区市民センター前電停の西側で軌道敷を横切ろうとした自動車と電車の接触事故が発生した。開業一週間も経たぬうちの事故である。怪我人はいなかったのは幸いだが車体は傷ついてしまった。報道によると、自動車が右折禁止のところを右折して軌道敷を横切ろうとした際に接近する電車に気付かず接触した模様。右折禁止はともかく安全確認もせず軌道敷に入るとは、まだ路面電車に慣れてないのだろうか。自分は広島で右折しようと軌道敷に入ったところ広電の警笛の洗礼を受けたので、付近に電車がいないか念入りに注意するようになった。さて列車は専用軌道に入る。しかし最高速度は併用軌道同じく40km/hのまま。今はこの速度だが、将来は70km/hで運転するそう。己斐から宮島線に入った広電ように本気で走って欲しい。あまり速くはないが。
宇都宮ライトレール 宇都宮芳賀ライトレール線 普通列車 [HU300形] (飛山城跡)
宇都宮芳賀ライトレール線で飛山城跡に到着
専用軌道の間にある飛山城跡停留所で下車する。
宇都宮芳賀ライトレール線 普通 芳賀・高根沢工業団地(15:40)→飛山城跡(16:05) HU315-B
運賃300円
宇都宮駅東口へ向かう電車 いずれも令和5年8月31日撮影
電停からちょっと散策してみる。 (つづく)