この前、11月の旅の際、長い道中の合間、あるいは、悪天候時の暇つぶしにと
バックに忍ばせておいた本がこれ、横溝正史の「金田一耕介の冒険」。
昔買った本は、ほとんどが一回きり読んだだけで仕舞いこんであるのがもったいない気がして、
何かの際読み返せないものかと以前から気になっていたのを、今回初めて実現したってわけ。
行きや滞在中は新聞読んだり、寝てしまったりで読めなかったけど、帰路の新千歳空港で
時間ができたので読み始め、機内でも読んで、7割くらいは読み終えていました。
今日、愛車の12カ月点検に持参、2時間近くも待たされたので、その間に、残りを読んでしまいました。
映画化されたような有名なのは犯人がわかってるし、長編をとぎれとぎれ読むのもつらい。
短編集のこれを選んだのは正解でした。ストーリーはほぼすべて忘れていましたが、
『鏡の中の女』のみ、その犯人の特異性から、過去の記憶がすぐによみがえりましたけど。
(同名の映画が、たしか大林監督作品であったけど、見ていないので、これを原作にしたものなのか
どうかは知らないんです)
中学生の時、こんなのを読んでいたんだなあ。濃厚なのはないにしても、かなり艶めかしい
描写もあって、当時、どんな妄想を抱いていたんだろうねえ…。
横溝作品は、金田一物中心に、今も書店に並んでいるけど、この作品が手に入るのかどうかは
わかりません。
表紙(カバー)も現存、持ち歩くのに邪魔だからと外しておいたが見当たらない。元々モノにあふれた
我が部屋、最近色々あって整理整頓ができていないからでしょうか散らかし放題でグチャグチャ、
情けないことにどこに置いたのか思い出せないんです、困ったなあ。
金田一さん! 事件です!!
*このところ気温が高め、穏やかな日和が続いていましたが、一転、北風の強い、
この冬一番の寒さになりました。色づきがピークを迎えていたイチョウの葉が散乱、
強い風に舞って、ダンスするさまがとてもきれいな和歌山市でした。