帰宅後いい天気が続いたので、旅の荷物が順調に片付けられました。ただ、ここ数日は
愚図つき気味なお天気で、洗濯物などがカラッと乾いた状態で仕上がらず、ちょっと
足踏み状態となっています。
本日、チンゲンサイとコマツナ(小松菜)の種まきを行いました。プランター×3にまいた
チンゲンサイの種はこの春で使用期限が切れているもので、これで使い切れました。
×2のコマツナは、来春まで使用期限が残っている種です。
旅立ち前、土には「もみ殻くん炭」を混ぜ込んで土壌改良しておきました。そのせいなのか
どうか、土がずいぶん柔らかくなっていた気がします。成果が結果として表れてほしい
ところです。
昨年の球根から発芽したヒヤシンス。
シクラメンの鉢植え。
勝手に生えてきた草木が白い花を咲かせています。
咲き始めた八重咲のツワブキ。
ドライフラワー化して赤紫色に変色した元は白色のアジサイ。
まだまだ咲き続けているアメリカンブルー。
長旅から帰宅すると、出発前に植え付けたニンニクが順調に発芽していました。
ざっと見渡す限り、すべてのタネ球根から芽を出しているようです。
秋の追肥を行いました。年内の作業はこれで終了、あとは雑草を適宜除去するだけです。
ニンニクは、タマネギとほぼ同じような作業工程で育てられ、それほど手間がかからず、
素人にも比較的育てやすい野菜だと思うのですが、それにしては、市販のニンニクって、
どうしてあんなにお高いんでしょうか?
プランターに植え付けた分も、発芽が順調です。
旅立ち前に再整備しておいたゴーヤを育てていたプランターの土から、おのればえで
苗が育っていました。このまま枯らしてしまうのが惜しいようないい苗なんですよね、これが。
爆ぜてこぼれ落ちた種が、かき混ぜられた際に、たまたま発芽に適した位置に配置された
のでしょう。
温室があれば、季節外れの立派なゴーヤが収穫できそうな気もしますが、我が家では
これはちょっと で~きない相談ね~ ですわ!(←ティアムーン帝国物語ネタ)。
以前ご紹介した黒い色のアゲハチョウのさなぎが写真上部のもので、今回、その
ずっと下部に、もうひとつ別のさなぎを見つけました。
やはり同じような黒い色をしています。ブロック塀、あるいは右隣の門扉のイメージが
この手の色合いなんでしょう。
カランコエみたいな花。
フェリーは低気圧から伸びる寒冷前線に突進し風波逆巻いて、下船後高速道路は雷鳴
轟き、風雨強まる荒れ模様…昨深夜、約三週間の北海道・晩秋の旅から戻りました。
毎度同じような話題ばかりで、変わり映えしない内容になるでしょうが、
用意が整えばまた、ほぼほぼリアルタイムな旅日記を掲載しますので、
お時間ある方はご覧いただけたら幸いです。
11月6日(月) 曇り時々雨
本来この旅の目的の一つに、「雪を見ること(=降雪、冠雪)」があったはずで、初っ端、
いきなり白金温泉付近までうっすら雪が積もったのはいいとして、その後はジリ貧、
平年よりも高めの気温が続き、降るのは雨、せっかく雪化粧した十勝連峰の山々の雪も
みるみるうちに解けてしまった。30年以上前からこの時期、晩秋の美瑛の景色を見てきた
私でも、カラマツの黄葉の背景に白くない十勝岳がそびえているのは、あまり記憶にない。
10月に入り季節の歩みが急ピッチで進み、それまでの遅れを取り戻したかに思えたのは
一瞬、「異常」なまま一年を締めくくりそうで、来期も覚悟しておいた方が良さそうだ。
それでも、今週になってようやく週間予報に雪のマークが出始めて、遅ればせながら
市街地(丘周辺)でも雪の積もる可能性が出てきてはいた。すっかり雪が消え去り、
紅葉も雪もない中途半端で殺伐としてしまった望岳台あたりの景観も、お色直しされる
ことが期待された。しかしそこまで待てなかったのが実情だった。帰宅が遅れれば、
それだけ用事が雪だるま式に増えて、あとあとががしんどくなることは目に見えている。
そうと決まれば善は急げ、諸々事情を考慮すると、本当は4日(土)の船に乗るのが
ベストであった。しかし5日(日)の天気予報がよく、さすがにそれがわかっていて
立ち去るのは惜しく、日曜日の早朝、最後の撮影チャンスを活かすべく、5日出航便を
選択した。まあ、結果的に最終日早朝のセッションは空振りに終わっても、行かなければ
行かないであとあとまでうじうじ後悔しただろうから、やるだけやったと納得する。
それよりも、一日遅らせたことで問題なのが海上模様だ。発達しながら近づいてくる
低気圧と、そこから伸びる寒冷前線に正面切って向かっていくことになるので、
海が荒れるのは必至、本当はこのタイミングで船には乗りたくない。しかしこれ以上
遅らせると消化試合を長引かせるばかり、覚悟を決めるしかなかった。
目覚めると、すでに船は揺れ始めていた。この先、状況が悪くなる一方なのは、
素人の私にでもわかる。できるだけ前倒しで、朝食、昼食と、食べられるうちに
食べておくしかなかろう。
悪天候時にしては珍しく、沖合での姉妹船の行き合いが行われた。はまなすはガラ空き、
すれ違った北行きのあかしあはもっと乗船客が少なかったかもしれない。はまなすの
バイクは1台のみ、乗用車は20台程度であった。
南下するにしたがって波はさらに高まり、幸い、うねりが少なかったためか、往きと
比べると、船酔いは最小限で済み、夕食用のカップ麺も食べることができ、念のため
読書は控えたものの、朝日新聞別刷り版を3部読むことはできたのだ。
遅れを取り戻した船は定刻通りに舞鶴港到着。予想通り今晩の出航便は運休となった
ようで、ターミナル周辺は閑散としていた。乗船便を逃していたら、最低二日間
帰宅が遅れていたところだ。
しかし下船後も油断ならず、大気の状態が大変不安定で、高速道路周辺上空が稲光し、
風も強まってきた。不幸中の幸い、前が見えないほどの土砂降りに巻き込まれることなく
走り続け、やがて緊張を強いられたドライブから無事解放された。
11月5日(日) 晴れ時々曇り
早朝、車内の温度は0.8℃、外気温はマイナス5℃前後だろうか、この旅初めてフロントガラスが
凍り付いていて、旅の最初と最後に寒さの底を味あわせていただいた。
近年、旅の最終日にはほとんど行動しないことが通例となってしまっていたが、やや無理を承知で
時間制限を設けつつ、クロちゃん現場へ向かう。
降雪は数日先まで望めそうにないが今朝は霜がビッシリと降りていて、これはこれで
予想以上にいいロケーションが生じていた。しかしながら、岡山のAさん、旭川のNさん、
札幌のXさんらと待機するも、待てど暮らせどクロちゃん登場しない。せっかくいい舞台を
用意したのに…
結局、はるか上部の斜面を駆けていく姿をチラッと見られたのみで、撮影は叶わなかった。
時間切れ、私は一足先に現場を離れ、帰宅準備にとりかかる。サッポロクラシック・富良野
VINTAGEを二箱購入、柳月でお土産を買って、農産物直売所はほとんどが10月いっぱいで
店じまいしている中、新篠津村は本日が最終日、期待して行ってみたが、多くの買い物客が
朝から押し寄せたようで、めぼしい品はほぼ完売していた。事前に荷物を増やすわけには
いかず、最終日にしかかさばる品を買えない車中泊旅行の宿命じゃ~。
道中聞いたNHKラジオで、先日お亡くなりになった谷村新司さんを偲んで、「アリスライブ」
を再放送していた。1978年、どうやら『冬の稲妻』ヒット直後のライブのようで、全員が
まだ20代、トークでもこれまでヒット曲に恵まれていなかった自虐ネタを織り交ぜていた
ように、このあと大物の仲間入りを果たすまで上り詰めようとは、このときまだ誰も考えて
いなかっただろう。勢いのある演奏もさることながら、谷村さんの喋りのうまさを再確認
したライブであった。
11月4日(土) 曇りのち晴れ
たぶんダメだろうなとは思いつつ、早朝、いったん望岳台まで行ってみた。下界に
いたままでは正確な山の状況はわからないので、本来このような積極的な姿勢は
評価されてしかりだと思われるが、このところは経費削減優先が念頭にあるので、
無駄な動き(ガソリン消費)は極力控えるように努めている。
結果、山は予報よりも天気の回復が遅れ気味で、いったん下界へとんぼ返り、
食材の買い出しなど用事を済ませ、午後、再び舞い戻った。すっかり天気は回復し、
またも撮影の可能性が現況もっとも高いと思われるクロちゃん現場へ。しかし
周辺し~んと静まりかえり、今度こそダメかなと思い始めた矢先、どうにか二度
出現してくれた。しかし活発さは明らかに鈍化しており、いずれも貯食行動を
一回しただけですぐに引っ込んでしまい、たまたま現れたのがすぐ近くだったので
どうにか撮影できたが、三度目ははるか遠くで草を運んでいて、それもやはり
一回きりで、気づいたときにはすでに手遅れ撮影できず、その後は出てくる
気配なく、諦めて引き返した。
下の地点では岡山のAさんと、札幌のTさんが陣取っていたが、ここでは一度も
撮影機会はなかったそうだ。なにが原因なのかはよくわからないが、明らかに
全体的に数日前よりは巣穴から出てくる頻度が極端に少なくなっているようだ。
自分用の土産に土井商店で買い求めた「磯自慢本醸造・3195円」。冬眠用貯食に
もっと買い足しておきたかったところだが、予算等の都合で、この一本のみにとどまった。
春まで無事、越冬できるのか??
日没後、再び星撮を開始した。月出がさらに遅くなっているので、前回よりも余裕をもって
撮影に挑めるはずだ。ところが、開始後小一時間ほどのち、突然雲(ガス?)が湧きたって、
山が見えなくなってしまい、あえなくその時点でセッションは終了となった。
あきらめ、機材を片付け、もう一度お酒を飲み始めると、急速に雲がとれ、以前のような
安定した星空が広がった。あれはいったい何だったのだ? 予報のいい土曜日で、時折
上ってくる車のヘッドランプが星の撮影にはチョッチ邪魔、早めにやめておけばという
啓示だったのだろうか??
11月3日(金・祝日) 曇りのち雨(一時激しい雷雨)
東川の図書館で、企画展「このミステリーがすごい!」をやり始め、二十冊程度の受賞作品が
一堂に会し展示されていた。私は基本この手の文学賞の受賞作品であるかどうかにはあまり
こだわりはなく、受賞作を追いかけて読む習慣はない。しかし、さすがにこれだけ一度に
集められた機会を逃す手はなく、何か一冊と思って物色してみた。
これが意外なほど見たことも聞いたこともない作品ばかりで(いかに賞の結果に普段興味が
ないかってことだろう)、唯一わかったのは海堂尊さんの「チーム・バチスタの栄光」のみ
だった。確かこの作品は、ドラマだったか映画だったかで映像化されていたはずだ、それで
知っていたのだと思う。
迷ったが、この前「名探偵のはらわた」って別の著者の作品が大変面白かったのが頭にあり、
名探偵つながりで、「名探偵のままでいて/小西マサテル著」を読んでみることにした。
たまたま手にしたこの作品は、展示されたうちでは最新受賞作らしく、試しに地元和歌山の
図書館で借りるとなると、この時点で予約55人待ち!状態であった。私が知らなかった
だけで、超人気作、話題作らしく、読み残した続きを地元でってわけにはいかないようで、
ここで一気読みするしかなかろうと腹をくくり一心不乱に読み進めた。
作品構成は、短編を組み合わせた連作のように展開され、孫娘(小学校教諭)が持ち込む
事件を、レビー小体型認知症を患う元校長の祖父が安楽椅子探偵として次々謎を解き明かす。
事件には殺人も含まれるが、全般軽やかな流れで、解決後もさわやかな印象を残す場合が
多かった。ところが終盤、ヒロインの同僚や本人に危機が迫るようになると事態は急変、
一気に緊迫度が増してくる。が、探偵役はあくまで淡々と冷静に犯人を追い詰めていく。
ヒロインは最後、彼女の前に現れたふたりの男性からひとりを選ぶことになるのだが、
その恋の行方、結末は読み手にゆだねられる。途中ヒントは与えられていたかもしれず、
私はそれを見過ごしたのか、答えを煙の向こうに浮かべられなかった。これからお読みに
なる方々は、その点にも注意を凝らすと、より深くこの作品を楽しめるに違いない。
お昼は笹一で「味噌野菜ラーメン+ミニチャーハンセット・1250円」。
お腹を満たしてラストスパート、最後まで読み切るぞ!!
11月2日(木) 曇りのち晴れ
昨夜は激しい雨で、トイレに行くのも難儀した。昼前から急速に天候回復、
13:30過ぎに現場へ向かった。この時期日の入りが早く、残された時間は決して
多くはない。なにせ相も変わらず山全体がし~んと静まり返っていて、どこへ
行ってもナキウサギと出会えそうになく、本日もダメ元でクロちゃん現場へ
行くことにした。
現場の岩場も、すでにすっかり陰っていて、ひとり佇んでいると寂しさが増すばかり。
この日北海道内の山で、ヒグマによる被害が報道されていたのを聞いていたので、
山中でじっと息を潜めているのは、正直言って気持ちのいいものじゃない。
今日こそなにも撮れずに終わるかとあきらめかけたら、クロちゃん、二度
お出ましになった。ナキウサギの寿命はおよそ3年とのこと、クロちゃん、
もしかしたら今シーズン限りでないかと噂されている。私との邂逅もこれで最後
なのかも。お互い生き延びたなら、来期も遊んでやってほしい。
帰り道、夏にちびうさが何度も出てくれた現場へ寄ってみた。かすかな鳴き声が
遠くから聞こえるばかりで姿を見せない。この現場は、もう何日も前からこんな
状況が続いているようだ。すでに冬ごもりの体制に入ってしまったのだろうか?
元気ならそれでいいのだが…
この日午後、なきうさ現場にいたのは、岡山のAさんと、札幌のTさんと私の
三名のみの貸し切り状態。天候が不安定だったこともあるだろうが、常連の皆さんは、
この時期、ナキウサギの撮影は非常に困難なことをよく存じ上げているのだろう。
天気はさらに安定、山もきれいで、日中ガスっていた大雪山方面も夕方には姿を見せた。
このあと弁当の夕食をさっと済ませ、星撮にかかった。月が登ってくるまでがタイムリミットだ。
天気は下り坂、西方面の上空すでにうす雲が多く、その雲に町明かりが照らされ空全体が
明るいからなのか、星の数は決して多くはない。しかし、バルンガが本来の食べ物に気づき
地球を離れ太陽へ向かったように、私も自分自身の撮影スタイルを思い出す意味では、
このセッションは無駄でなかったと思う。
しかしだ、三連休前夜だというのに、一台も車が上ってこない。明日の予報は良くないとはいえ、
よっぽど今、望岳台付近は中途半端な時期なのだろうか?
結局、翌朝まで私の車が広い駐車場を独占、前夜泊したのは私だけだった。夜半から急に風が
強まり、雨は持ちこたえそうでも、この強風ではなきうさ撮影は難しいとあきらめ、私も
夜明けと同時に望岳台を去った。
11月1日(水) 晴れのち曇りのち雨
天気の変わり目、朝焼けを期待したが、思ったほどには焼けてくれなかった。
気象庁の予報は「曇りのち雨」。しかし午前中は、晴れ間の面積が多く、
実感としては「晴れ」であった。
今朝も懲りずにクロちゃん現場へ。岡山のAさんと二人、待てど暮らせどクロちゃん
姿を見せず、ようやくちょろちょろと動き始めるも、いずれもメインステージでない
周辺の草むらの中。昨日の出の悪さはフロックでなく、どうやら一昨日までとは
まるで別人(別兎)のような動きをするようにスイッチが切り替わったらしい。
クロちゃんをあきらめ、さらに少し下がった地点で別の個体を狙ってみたものの、
ここでもチラッと姿を見ただけで終わった。出没への気象条件などは問題なく、
なにがそうさせているのか理由はまったくわからないが、周辺の岩場すべてが
同じような状況のようで、山全体がシ~ンと静まり返っている。
本日はナキちゃんだけでなく人の出も悪く、ほかに老カップルがあとからやってきた
だけだった。この日は可愛い小鳥として北海道一の人気者「シマエナガ」を撮影
できたのがせめてもの収穫だった。
日が当たり、白い大雪山が浮かび上がりとてもきれいだ。
この時点で、次の雪の降るタイミングを計っていた。しかし仮に雪が降ったとしても、
ナキウサギの出没状況がこれでは、待っていても意味がないのではなかろうか。
カラマツの黄葉はピークに向かいつつあるが、山に雪が少ないので盛り上がりに欠け、
ここを写したいという撮影ポイントも見つからず、そろそろ潮時、帰路につく方向へ
気持ちが傾き始めていた。