旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

むつかしい国際情勢

2008-03-23 21:35:46 | 政治経済

 

 サブプライム問題や急激な円高など、日々むつかしい国際問題が打ち続く。
 チベット問題もよくわからない。そもそもチベットという国(?)はどのような歴史を辿ってきたのだろうか? 中国との関係はいつからどのような関係を織りなしてきたのか? 双方にはそれぞれ言い分があり、それぞれ正反対の主張がなされている。
 ただ、どうみてもまったく別の民族であり、歴史的に見ても別の生き方を辿ってきたことは事実であろう。
 とすれば、力によって合一を図ろうとしてもそれは所詮無理であろうし、お互いの不幸を深めるだけではないか、と思う。植民地時代――帝国主義時代に、強国の力による国土拡張が為されてきたが、第二次大戦後の趨勢は、それら併合された国々や民族の独立、自立の歴史であった。チベット問題も究極的にはその趨勢を免れることは出来ないと思うが・・・。

 台湾では逆に中国との関係を深めようとする勢力が総統選で勝利した。もちろんこれは中国の支配下に入るという意味ではなく、対等な立場からの接近であるので、チベット問題とは質を異にするが。
 私の感じでは、台湾は一貫して中国と距離を置く方向に向かうのかと思っていたが、現下の経済問題を解決していくには、発展めざましい中国の力を活用していくことが重要なのか?少なくとも民意はその方向を選んだのだろう。その裏には、中国と対等に付き合っていける自信を持てる段階になったということがあるのかもしれない。
 とすれば、裏の裏では中国の心境も穏やかではないかもしれない。

 一方アメリカでは、イラク戦争5周年にあたり、ブッシュ大統領が性懲りもなく「イラク戦争は正しい戦争である」と叫んでいる。これだけ「大義なき戦争」の実態が暴かれてきた中で、この叫びはそれが声高であるだけにあまりにも空虚に響く。
 むつかしい国際問題が多い中で、このブッシュの姿勢だけは明らかな誤りといえると思うが。
                             


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