大型連休を締めくくる5日は、江東区住吉の「ケィアラこうとう」に、『深川富岡八幡 葵太鼓』を聞きに行った。先日書いたように、太鼓でも聞いて深川の美味しいものでも食べようというのが狙いで、むしろ「下町の食」に主眼があったが、どっこい! この太鼓は迫力あった。地元の小中学校生を加えたこの催しは、日本の伝統文化を継承していく息吹と共に心を打つものがあった。
この「葵太鼓の会」は、「深川の郷土民俗芸能を創り、伝承していくことを目的に1976年富岡八幡の氏子で結成された和太鼓の会」(当日のチラシ)とあるので、既に30年以上の歴史を持つ。
~伝える~・・・と題したチラシには、「和太鼓の文化を創り、伝えたい! 和太鼓の楽しさ、魅力を伝えたい! 太鼓への熱い思い、心意気を伝えたい!」と書かれているが、少なくとも私にはその「熱い思い」が伝わった。
実はわが社に、O君という青年(?)がアルバイトとして働いている。彼が太鼓をやっていることは十分聞いていたのであるが、その実演姿を見たのは初めてであった。端正な顔立ちで黙々と働き続けるO君に、私はただならぬ気配は感じていたのであるが、彼はこの「葵太鼓の会」の中心メンバーであったのだ。
O君は不運にも足を骨折してリハビリ中であったが、その不調を押して出演し、常に中心的位置で演奏全体をリードしていた。その彼の勇姿に触れただけでも意味があった。
終えて予定通り門前仲町まで出向き(これもO君のおすすめであった)、70年の歴史を誇る「うなぎ・割烹『かね松』」で食事をとった。「新政純米酒」とともに、うなぎも肴も美味しく、ここにもまた歴史を感じた。
(なお、写真は一切フラッシュを使ってないので念のため)