旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

老後医療のあり方 … 「加齢病」に特別な医療が必要か?

2012-11-01 12:54:09 | 時局雑感

 

 私の眼は「加齢黄斑変症」で、左目は網膜の真ん中が黄斑にやられほぼ見えない。右目も左側が一部欠けて見えるのでやや見にくい。2か月に一回のペースで東京医大眼科に通っている。
 昨日はその定例検査日で、早朝から出向き、「視力、眼圧検査」、「網膜写真撮り」を経て、主治医S.I先生の診察を受けた。最近やや見にくさが増してきたので、そのことを率直に報告しながら診察を受けた。そのやりとりは以下の通り。 

私  「今日の検査で視力は1.0と変わらないが、最近やや
      見にくさが増した感じです」
先生「そうでしょう。写真の結果では少し水が溜まって
      います. しかし1.0は見えるんだなあ…」
私  「新聞も本も読んでいます。ブログも二日に一回のペー
      スで書いています。少しは読みにくくて時間もかかるが、
      77歳の老人ともなれば無理からんことじゃないんです
      か?」 
先生「ブログを書いてるとはすごいですねえ。少し水たまりは
      あるが、1.0見えるとは不思議だなあ。医者としては
      症状があると注射とかレーザーとか治療を考えるが、
      それにはリスクがあるし、注射なんてやってみなけ
      れば効くかどうかわからないしなあ…」
私  「先々週、尾瀬に行きましたが、こんな目でも尾瀬の紅
      葉はきれいでした。昔はみんな死んでいた年頃で目が
      悪いの腰が痛いのなんて問題にならない齢です。少々
      見えにくくても、症状に付き合って生きていくしかない
       と思っています」
先生「それも一つの考え方ですね。まあしばらく模様を見ま
       しょう」

 ということで2か月後(12月26日)の予約を入れて退散した。このまま見えなくなっても「齢のせいだ」という諦め・開き直りと、「本当に両方とも見えなくなったらどうしよう」という不安を交錯させながら。
 因みに、山中ノーベル賞の「iPS網膜」の実現性について質問すると先生は、「大変話題になっているが、1年や2年で出回るとは思えないなあ」と笑っていた。網膜細胞の実用化が一番早いといわれているので期待しているが、どうも私の生きているうちには間に合いそうにないか?
 まあ、老いを素直に受け入れて、様々な症状と付き合って生きていくことにしよう。

     
    わが庭のハナミズキも、すっかり紅葉しました


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