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「円安のデメリット」『輸出商品が昭和時代と異なる』

2024年07月09日 | 企業
🌸今の日本経済に「円安」はメリットにならない

 ☆円安は日本経済にとってメリットならないのでは
 *為替の動きには常に両面がありどちらが得とは一概には言えない
 ☆だが日本経済の現状を考えた場合
 *過度な円安が不利に作用するのは明らかだ

為替に関する一般原則
 ☆当該国の通貨が切り下がった場合
 *輸出には有利になり輸入には不利になる
 ☆一般的に円安になると輸出産業は業績が拡大する一方
 *日常生活に必要な製品の多くが輸入で、食品を中心に物価が上昇する
 *このため一般的な国民の生活は苦しくなってしまう
 ☆輸出企業の業績拡大効果と輸入による物価上昇のバランスで
 *国民生活への影響は変わってくる

企業には仕入れ値があり、円安=業績拡大とは限らない
 ☆多くの製造業は原材料や部品などを一旦輸入し
 *日本国内で最終製品に組み立てた上で輸出しているので
 *円安になると仕入れコストが増大するという問題が発生する
  ☆円安になると製造業にはどのような影響が及ぶのか
 *企業が1ドルで原材料を輸入し、それを2ドルで売った場合
 *売上総利益(いわゆる粗利)は1ドル
 *為替レートが1ドル=100円だった場合
 *日本円ベースでは100円の粗利となる
 *円安で業績を拡大しても、賃上げによって利益は減ってしまう
 ☆粗利益は付加価値に近い概念と捉えて良いので
 *円安は日本円ベースでの名目GDP増加要因と考えて良い
 *だが、これで国内経済が活性化するのかというと単純ではない
 ☆企業は、仕入れと売上高の差分で得た粗利の中から
 *人件費や広告宣伝費、オフィス代、減価償却費などを支払が必要
 *企業が得る最終利益は、これらのコストを差し引いた数字となる
 *物価全体の動向がカギを握る円安によって日本全体が潤うためには
 *円安によって販売数量が増え
 *増益効果が、賃上げによる減益効果を上回る必要がある

昭和の時代、円安で経済が伸びたのは日本が途上国だったから
 ☆昭和の時代の円安
 *1ドル=100円時代に2ドルで商品を売っていた企業にとり
 *1ドル=200円になった段階で価格を何割か安くし
 *販売数量を伸ばすという選択肢が出てくる
 *価格を下げると販売数量の増加が期待でき
 *粗利が増えれば、従業員の賃金を上げても
 *企業は増益を維持できるだろう
 *販売数量が増えれば、生産量を増やす必要が出てくることから
 *設備投資を増やさざるを得ない
 *設備投資は経済成長の原動力であり、これが国内経済の拡大に寄与する
  *昭和の時代にはこうしたメカニズムが働き
 *円安=好景気という図式が成立した
 ☆昭和のメカニズムが成立するためには
 *価格を下げると販売数量が伸びる製品
 *価格弾力性が高い製品を製造している必要がある
 *価格が主な差別化要因になる商品(付加価値が低い商品)である
 *こうした製品は一般的に発展途上国が生産するものだ

現代「円安デメリット」が生じやすい理由
 ☆戦後の日本は円安になると経済が拡大したが
 *それは付加価値が高くない工業製品
 *低賃金を武器に大量生産するという
 *新興国型の産業構造だったからこそ成立した
 ☆製造業の高付加価値化が進んだ今の時代
 *日本メーカーが輸出する製品の価格弾力性はあまり高くない
 *高い価格を維持しても売上高が落ちない反面
 *価格を安くしても、販売数量を大きく増やせない
 ☆今の時代、円安で輸出産業の業績が大幅に拡大し
 *賃金上昇と設備投資が拡大するというサイクルは発生しにくい
 ☆以前と比較して、円安のデメリットが生じやすいのはこれが原因だ
                        (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、ビジネス+IT

「円安のデメリット」『輸出商品が昭和時代と異なる』
(ネットより画像引用)

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