老化はＤＮＡが壊れると起こる

🌸老化はどうやって起こるのか（１）

　☆ヒト以外のほとんどの生物は老いずに死ぬ
　＊食べられて死ぬマウス老化しない

　＊寿命の長いゾウやハダカデバネズミも老化しない
　☆人間の死は、飼育されたマウスで起こること
　＊マウスは、本来の「食べられて死ぬ」

　＊メインの死因を免れ、生きることで老化し、病気になって死んでいく

　☆死に向かう過程で長い時間をかけて徐々に老いていくのは

　＊ヒト特有の現象

⛳ＤＮＡが壊れると老化する
　☆老化の過程

　①細胞が老化して、細胞が構成する組織、臓器の働きが悪くなる

　➁個体全体が衰えていくという経過をたどる

　☆「エラー蓄積仮説」（大元の細胞の老化が引き起こされる）

　＊遺伝子ＤＮＡに徐々に傷が溜まってきて

　＊細胞の機能が徐々に低下する事です

　＊「遺伝子（ＤＮＡ ）」は親から子へ伝えられる遺伝情報

　☆生物１個体分の遺伝情報が「ゲノム」

　＊「遺伝情報」はデジタル情報

　（Ｇ、Ａ、Ｔ、Ｃのブロック「塩基」の並び順で決まる）

　＊この塩基が連なったひも状の分子を「ＤＮＡ」と言う
　（構造は「生命のタネ（種）」、ＲＮＡと極めて似ている）

　☆ＤＮＡにエラーが蓄積すると
　＊Ｇ、Ａ、Ｔ、Ｃの配列が少しずつ変化する
　☆エラーの蓄積が老化の原因と考える根拠

　①ヒト早期老化症という遺伝病の存在
　＊ウルナー症候群の患者さん、思春期位から急速に老化症状が現れる

　＊ＤＮＡの修復に関わる遺伝子の変異で引き起こされている
　＊ＤＮＡの傷は、細胞が分裂するときのＤＮＡ複製時のミス等で生じる

　＊ヒト早期老化症の患者さんでは健常者に比べて増えている

　＊老化が加速している
　②放射線や有害化学物質などがＤＮＡを傷つける

　＊老化を促進して寿命を短縮する

　＊日のよく当たる手の甲や顔

　＊日が当たらない背中やお尻に比べると圧倒的に老化が速い

⛳老化の原因のまとめ

　☆加齢とともに徐々にＤＮＡが壊れて

　＊遺伝情報（設計図）であるゲノムがおかしくなる

　＊結果、細胞の機能が低下し、老化して死ぬ

　☆ＤＮＡが壊れてくると

　＊細胞がそれを感知して積極的に細胞老化を誘導する

　＊これは細胞の機能が低下する過程で

　＊がん化などが起こるのを防ぐための生理作用

　☆細胞の品質悪化の兆候が見られたら

　＊すぐに老化スイッチをオンにして

　＊暴徒化（がん化）するのをあらかじめ防ぐのです

　＊ｐ５３もその役割を担っている

　☆生命のタネ（種）であったＲＮＡやＤＮＡ

　＊分解と再編成、選択を繰り返し生命へと進化した

　☆この遺伝情報の「分解＝死」

　＊いまだに、細胞・個体レベル・でも細胞・個体死なせて

　＊進化のプログラムを動かす原動力となっている
　☆ＤＮＡが壊れていく過程が

　＊「老化」を引き起こし「死」につながっている
　＊太古の地球から続いている生命を継続させるルール

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

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⛳出典、『なぜヒトだけが老いるのか』

老化はＤＮＡが壊れると起こる

（『なぜヒトだけが老いるのか』記事他より画像引用）