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心意気
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『抗精神病薬』『カッコーの巣の上で』『記憶のメカニズム』

2024年07月22日 | 生命科学
🌸脳を切る 悪魔の手術ロボトミー3

⛳フリーマン、不当な手術の強行
 ☆精神医学の歴史にとって、転機となる出来事が起こる
 *抗精神病薬クロルプロマジンが、アメリカで認可された
 *統合失調症などの症状に対してロボトミー以上の効果が得られ
 *年間200万人が服用するほど一気に広まった
 *ロボトミーのように不可逆的なものではなく
 *副作用が強ければ投薬をやめれば済む
 ☆ロボトミーを手掛けながらも効果や手術に
 *疑問を持っていた医師の多くが薬物治療へ流れ
 *次第に投薬が精神疾患治療の主流となる
 *ロボトミーは、急速に人々から敬遠される
 ☆フリーマンは、ロボトミーの対象を無制限に広げ始めた
 *ロボトミーを症状が重篤な患者へ、最後の手段と位置づけていたが
 *初期段階の治療にも有効だと主張し始めた
 *自分で設定した基準を自ら破った
 ☆ロボトミーの負の側面に向き合おうとしなかったフリーマン
 *祖父への憧れや、患者の苦痛を取り除きたいという医師としての使命感 
 *ロボトミーの立役者として得た地位と名声への執着が
 *フリーマンに研究者としてのあるべき態度を見失わせてしまった

⛳ロボトミーの暴走が問いかけるもの
 ☆「悪魔の手術」の暴走
 *反社会的な人物を矯正するという目的で
 *精神科病院では、犯罪者や同性愛者にまで、ロボトミーが施された
 ☆ケン・キージーの小説『カッコーの巣の上で』
 *精神科病院で既存のルールに反抗した男
 *ロボトミーを受けさせられる物語だ
 ☆1960年代後半にはロボトミーはタブーとなる
 *精神医学の領域では話題にのぼることさえなくなった
 ☆日本でも1975年、日本精神神経学会が
 *精神外科を否定する決議を採択した
 ☆ロボトミーの暴走と似た事件最近でも起きている
 *双極性障害(躁うつ病)という病気
 *中学生以降に発症する病気だと考えられていた
 *近年、アメリカで小学生や幼稚園児でも双極性障害にかかると
 *主張する人たちが登場
 *子供たちにどんどん抗精神病薬が処方された
 *10年くらいの間に、子供の双極性障害が40倍にも増えた
 ☆その背景には、製薬会社が精神科医と結託
 *新しい抗精神病薬をより幅広く売るために
 *子供にも双極性障害があるのに見過ごされているのは問題と
 *大々的なキャンペーンを張ったという経緯があった
 *資本の論理で、科学がゆがめられる事件が現代でも起きている

失敗が明らかにした「記憶」のメカニズム
 ☆科学には、失敗が逆に大きな知見をもたらすという皮肉な一面がある
 *ある手術の失敗が、脳の仕組みの解明を一気に推し進めることになった
 ☆てんかんの発作を繰り返していたヘンリー・モレゾンは
 *フィラデルフイアの病院で、脳の一部を切り取る手術を受けた
 *手術後、発作は治まつたが、まったく予想しなかったことが起きる
 *モレゾンは、重大な記憶障害に陥ったのだ
 *彼が受けた手術は、前頭葉を切るロボトミーとは違い
 *大脳辺縁系の「海馬」と呼ばれる部分を切り取るものだった
 ☆彼の新しい記憶は15秒しかもたなかった
 *こうした実験を繰り返した結果
 *何かを新しく記憶するためには海馬が必要なことがわかった
 *記憶はいったん海馬に書き留められ
 *必要に応じて「大脳皮質」に保存される
 *こうして、記憶のメカニズムが明らかになっていった
 ☆彼の手術は医学としては大きな失敗だった
 *過去に人類は、こうした失敗を数限りなく積み重ねてきた
 *これからも失敗は避けられないでしょう
 ☆なぜ失敗したのか、副作用の内容を徹底的に突き詰めて
 *正しい知識を得て、ロボトミーのように被害を拡大させることなく
 *同じ失敗を繰り返さないようにするという姿勢が
 *科学にとっては何よりも重要なのだ
                        (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『闇に魅入られた科学者たち』






『抗精神病薬』『カッコーの巣の上で』『記憶のメカニズム』
(ネットより画像引用)

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