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「遺伝子水平伝播」「マメ科の根粒菌との共生」

2023年09月30日 | 生命科学
🌸大事な共生相手を攻撃する理由4

根粒菌との共生の仕組み
 ☆植物は光合成によってできた炭素化合物を与える
 *根粒菌は窒素固定で得た窒素化合物を供給する
 *それが、植物と根粒菌との共生関係
 ☆特定の宿主と共生関係を築けない根粒菌でも
 *共生関係を築ける根粒菌の共生関連遺伝子を移すと、共生できる
 ☆「遺伝子水平伝播」とは、遺伝子が生物間で転移すること
 *「遺伝子垂直伝播」親子関係のように子孫に伝わること
 *細菌やウイルスなどでは、高頻度で遺伝子水平伝播が起こる
 ☆新型コロナウイルスの性質が度々変わるのも
 *突然変異と遺伝子水平伝播によるもの
 ☆遺伝子水平伝播を用いて根粒菌の性質を変え
 *任意に共生できる根粒菌を作ることも計画されている

窒素固定を行うのに適した構造を作る
 ☆マメ科植物の窒素固定を可能にするのは
 *根粒菌のニトロゲナーゼという酵素
 ☆マメ科植物が取った方法
 *根粒のなかに「レグヘモグロビン」と呼ばれる物質を作る
 *ヘモグロビンと同じく、酸素と結合する性質を持っている
 * ニトログナーゼの周りにある酸素を結合し除去することができる
 *レグヘモグロビンのおかげで根粒内のニトログナーゼ
 *酸素に触れなくてすみ、ニトログナーゼが分解されず保持される
 *根粒菌の周りの酸素をレグヘモグロビンに吸収させてしまう戦略
 ☆根粒菌自体も酸素呼吸によって生きていますから、酸素を必要とする
 *ここでもレグヘモグロビンが重要な役目を果たしています
 *根粒菌はレグヘモグロビンによって運搬された酸素
 *捨てずに利用し呼吸している
 ☆レグヘモグロビンは酸素の隔離、運搬と二重に活躍している
 *このような一連の流れで、根粒菌は窒素化合物を生成し
 *宿主のマメ科植物に提供している

 ☆マメ科植物の側
 *リンゴ酸やアミノ酸を根粒菌に供給している
 ☆両者の共生関係は持ちつ持たれつの関係(相利共生)
 *植物がアミノ酸の供給を止めると、根粒菌も生成したアンモニア
 *植物に供給することを止めてしまう

助け合いの共生
 ☆植物と糸状菌や細菌との共生関係
 *共生関係が深化し、巧妙に発達してきたことが分かる
 ☆植物では、栄養物を自身で探して摂取することができない
 *栄養分の摂取に糸状菌や細菌を利用することは極めて大切
 ☆ランはラン菌がないと生育できず、菌類従属栄養性植物
 ☆アーバスキュラー菌にとり
 *植物との共生が生育に必須条件なので、絶対共生菌
 ☆アーバスキュラー菌は発芽後、宿主の植物と共生できないと
 *菌糸の成長が止まってしまい、それ以上生育できない
 ☆菌根菌の他の例
 *松茸は、松などに一方的に寄生して養分を奪うのではなく
 *宿主の松にも何らかの見返りを与えている
 *松茸を取り除くと松の成長も阻害される
 ☆マメ科植物の例
 *酸素嫌いな根粒菌が住みやすいように
 *酸素を遮断した住まいを提供している
 *根粒菌は、その環境下でアンモニアなどの窒素化合物を生成し
 *自己と宿主の栄養源にしている
 ☆多くの植物は多かれ少なかれ、細菌との関わりを持っている
 *はるか昔、植物が海から陸に上陸したときから
 *植物は糸状菌や細菌、原生生物と手を組みあって生きてきた
                   (敬称略)
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『「利他」の生物学』





「遺伝子水平伝播」「マメ科の根粒菌との共生」
『「利他」の生物学』ネットより画像引用)

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