韓国・黒山島(フクサンド)におけるアカハラダカの渡り
モンゴルで行われたARRCNで行われたシンポジュームのレジメの話です。
韓国のあの朴眞永博士がポスター発表をされています。
「韓国・フクサンドにおけるアカハラダカの春の渡り」と言うのがそのタイトルです。
画像は良くありませんが、これでフクサンドの場所はイメージして頂けるでしょう。韓半島の南西端、モッポから高速船で2時間も離れた、黄海に浮かぶ離島です。
タカ長はその島に2006年9月に行きました。秋の渡りの季節です。ハチクマの渡りを見に行くのが一つの目的でしたが、大きな渡りを見ることが出来ませんでした。そのときは連日快晴無風の好天が続き、そのことが一つの理由ではないかと考えています。その前年に行った仲間は一日に2百+の渡りを記録しています。
このレジメでは朴眞永博士が観察されたところは書かれていません。そのため以下はタカ長の単なる推察に過ぎないことをお断りします。
私たちが滞在したホテルから見える山のうえにタクシーで登ったことがあります。そこには「象羅亭」と書かれた展望がありました。展望台ですからもちろん抜群の展望が楽しめます。
展望台から南西方向を見たところです。画面の右、海の近くに5階建てのビルが見えますが、ここがタカ長たちが滞在したホテルです。
眼下の貯水池とその先の松林。松林のところがペナンギミの海水浴場で、左の尾根の影に国立公園の管理事務所などがあります。鳥類研究センターの職員もそこをフクサンドでの活動拠点にしています。
島の中央には南北に伸びる尾根があります。もし、尾根の上をアカハラダカが渡ってくるとしたら、頂上にアンテナが立っているあの山あたりから飛んで来ることになります。あの山に行けば最高の展望が得られそうですが、韓国はどこも展望の良いところは軍が使用していますから一般の人は行くことができません。もちろんあの山も例外ではありません。
そのような島で観察された記録です。
調査は2003年5月と2004年5月に行われました。その記録は
3031羽 (2003年)
3053羽 (2004年)
渡り羽4月下旬から始まり、5月中下旬にピークを迎える。渡り方向はほとんど北向き。
その74%がNNWの風の日 25%がSEの風に日に渡り
E や W の風の日には渡りは見られなかった。
韓半島の南西の島々はアカハラダカの渡りを考えるときに重要なエリアである。
秋はまとまった数の渡りは観察されていない。
ここで記録されるアカハラダカの行き先も確認されていないので今後衛星追跡による研究が解決してくれることを期待されているようでした。
アカハラダカの秋の渡りは日本でも観察されていて、対馬の内山峠では毎年まとまった数の渡りが記録されています。韓国でもタカ長の仲間が調査に出かけて行って渡りを記録していますが、それに比べると春の記録はほとんどありません。
春と秋の渡りルートが違うことは十分想像されますが、それにしても秋は十万以上の渡り、秋の記録は3000くらい、このギャップの大きさには驚かされます。
ネットで公開された対馬・内山峠の記録は
29221(2003年)
120916(2004年)
まだまだ分からないことだらけのアカハラダカの渡り、と言うことでしょうか?
モンゴルで行われたARRCNで行われたシンポジュームのレジメの話です。
韓国のあの朴眞永博士がポスター発表をされています。
「韓国・フクサンドにおけるアカハラダカの春の渡り」と言うのがそのタイトルです。
画像は良くありませんが、これでフクサンドの場所はイメージして頂けるでしょう。韓半島の南西端、モッポから高速船で2時間も離れた、黄海に浮かぶ離島です。
タカ長はその島に2006年9月に行きました。秋の渡りの季節です。ハチクマの渡りを見に行くのが一つの目的でしたが、大きな渡りを見ることが出来ませんでした。そのときは連日快晴無風の好天が続き、そのことが一つの理由ではないかと考えています。その前年に行った仲間は一日に2百+の渡りを記録しています。
このレジメでは朴眞永博士が観察されたところは書かれていません。そのため以下はタカ長の単なる推察に過ぎないことをお断りします。
私たちが滞在したホテルから見える山のうえにタクシーで登ったことがあります。そこには「象羅亭」と書かれた展望がありました。展望台ですからもちろん抜群の展望が楽しめます。
展望台から南西方向を見たところです。画面の右、海の近くに5階建てのビルが見えますが、ここがタカ長たちが滞在したホテルです。
眼下の貯水池とその先の松林。松林のところがペナンギミの海水浴場で、左の尾根の影に国立公園の管理事務所などがあります。鳥類研究センターの職員もそこをフクサンドでの活動拠点にしています。
島の中央には南北に伸びる尾根があります。もし、尾根の上をアカハラダカが渡ってくるとしたら、頂上にアンテナが立っているあの山あたりから飛んで来ることになります。あの山に行けば最高の展望が得られそうですが、韓国はどこも展望の良いところは軍が使用していますから一般の人は行くことができません。もちろんあの山も例外ではありません。
そのような島で観察された記録です。
調査は2003年5月と2004年5月に行われました。その記録は
3031羽 (2003年)
3053羽 (2004年)
渡り羽4月下旬から始まり、5月中下旬にピークを迎える。渡り方向はほとんど北向き。
その74%がNNWの風の日 25%がSEの風に日に渡り
E や W の風の日には渡りは見られなかった。
韓半島の南西の島々はアカハラダカの渡りを考えるときに重要なエリアである。
秋はまとまった数の渡りは観察されていない。
ここで記録されるアカハラダカの行き先も確認されていないので今後衛星追跡による研究が解決してくれることを期待されているようでした。
アカハラダカの秋の渡りは日本でも観察されていて、対馬の内山峠では毎年まとまった数の渡りが記録されています。韓国でもタカ長の仲間が調査に出かけて行って渡りを記録していますが、それに比べると春の記録はほとんどありません。
春と秋の渡りルートが違うことは十分想像されますが、それにしても秋は十万以上の渡り、秋の記録は3000くらい、このギャップの大きさには驚かされます。
ネットで公開された対馬・内山峠の記録は
29221(2003年)
120916(2004年)
まだまだ分からないことだらけのアカハラダカの渡り、と言うことでしょうか?