タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

雑踏が好き~2

2011年07月13日 | 旅行のことなど
 暑いこの時期、トレーニングのために裏山を歩く以外できるだけ外出しないよう心がけています。

 そのためかどうか、ブログのネタにも苦労しているので、、、、古い写真を引っ張り出して記事を作成しています。

          

 海外旅行をして面白いのはある種のカルチャーショックを受けることですね。先ほど紹介した南の国の交通文化の違いもカルチャーショックのひとつと言えます。

 その面ではいわゆる先進国を旅するより途上国を歩くほうが面白いですね。と言っても途上国を歩くには精神的なパワーが必要なので、その面ではそれなりの思い切りが必要です。タカ長の場合はその精神的なパワーが不足しているので、本当に面白い写真が撮れないように感じています。

                

 今日紹介しているのはベトナム・ハノイの旧市街です。その気で歩けば写材はゴロゴロありますが、奥に踏み込めば踏み込むほど安全に疑問を感じて通り一遍の写真しか撮ることができないのです。

          

 それでも表通りをブラリブラリ歩くのは楽しいのです。マレー語で言うジャラン・ジャラン、、、、。

 いつの頃からかこのようにゴチャゴチャしたところを歩くのが好きになったのですが、そのために海外に行っているわけではないので、ジャランジャランする時間が限られてきます。

          

 ハノイはバイクの町。走っているバイクも止まっているバイクもその数は半端ではありません。

 バイクの洪水の中を歩くと時には頭が痛くなるような気がしますが、、、、、こうして遠くはなれて思い返すとあの雑踏が何となく心地よいものに思えてきます。

 機会があれば見知らぬ町の、そのゴチャゴチャした雑踏の中を歩くことを夢見ているタカ長です。


雑踏が好き?

2011年07月13日 | 旅行のことなど
 市場が好き、雑踏が好き、、、

 若い頃の自分では考えられないことですが、歳をとるにしたがって賑やかなことが好きになっているタカ長です。

         

 雑踏と言えば東南アジアの町。特に交通環境は文字通りの「雑踏」、いや私たち日本人からみればシッチャカメッチャカの状態です。ひと言で言えば交通文化の違いですから、その状態が良いとか悪いとか言うことは出来ないようです。

 たまたまこの画像には信号機が写っていますが、ハノイの町の信号機は日本の状況から見れば「異常に少ない」と言えます。このような片側3車線、4車線の道路が交わる交差点でも信号のないところが多いのです。しかし、彼らはその信号機のない交差点を上手に走っています。

 日本では信号機がないと渋滞して動けなくなるでしょうが、彼らの交通文化では「信号機をつけると渋滞する」と言うことになります。

 ハノイである国際会議が開かれたとき信号機をつけたのですが、とたんに交通渋滞が起こり、国際会議が終わると早々に信号機を取り外した、と言う話を現地で聞いたことがあります。

         

 このような通りでも歩行者向けの信号はありませんから、反対側に渡るためにはこのバイクの洪水の中に踏み出してゆかないと永遠に渡ることができません。実際にタカ長も経験しましたが、このような通りを渡るのはひとつのコツがあります。

 ハノイなどの通りではバイクが途切れることはありませんからとにかく意を決して道路に踏み出すのです。そして踏み出したら同じスピードでゆっくりと歩いてゆくのです。瞬間バイクが途切れたとしてもあわてて走ってはいけません。交通は錯綜していますから思わない方向からバイクなどが飛び出してくることもあります。

         

 あわてて走り出すと彼らのペースと合わなくなって事故につながるのです。2枚目の写真でも見えるようにベトナムの子どもはこのバイクの上で育っています。そのためバランス感覚などは日本人の比ではないとタカ長は感じています。

 その彼らの運転テクニックを信用してバイクの洪水の中を渡って行くことになるのです。それが出来ない人は、、、極端に言えば東南アジアの町歩きは出来ないことになります。

         

 日本人の感覚からすると「命がけ」とも言える行動ですが、、、、

 実際にやってみるとそれほど難しいことではありません。何があっても同じペースでゆっくりと歩けば、彼らが勝手に私たちをよけて走ってくれます。なれてくればチョッとだけスリルがあって、面白いといえば面白い町歩きが出来ます。

         

 車の多い大きな通りを渡ることはさすがに出来ませんが、、、、、このような交通文化を体験することは悪いことではありません。あの雑踏の中を運転した経験はありませんが(実際はやりたくても出来ません)、あの町で車に乗って走っていると、私たちの言う割り込みなどは普通のことで、そのようなことにいちいち腹を立てていたらハンドルを握ることなどできません。

 そのような交通文化を見て帰ると、、、、日本で割り込まれても「東南アジアに比べたら可愛いものだ」と許すことができます。ストレスを感じなくてすみます。

 いろいろな文化を体験してみることは、帰国してからの生活にも役に立っているのです。