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その人は「有難うね、有難うね」と棺に横たわる夫に言葉をかけていた。棺の中の人は母方のいとこ。
そのいとこは先日急逝した。その日の夕食を家族とともに採って、寝室に入ってすぐ亡くなったようである。心筋梗塞だった。
死に方としては悪くはないが、77歳と言う歳はいまの時代では少し早すぎるように思える。私の母親の歳(98歳)まで元気に生活したあと、そのような死に方が出来たのであれば大往生、心中密かに祝ってあげたい気分になりそうだが、77歳では少し早すぎる。
そのいとことは、子どものころ母の実家を訪ねたとき、一緒に遊んだ記憶が多々ある。正確に言えば「遊んでもらった」と言うのが正しいのだろうが、生来手先が不器用な私は肥後の守(ナイフ)が上手に使えなくて、たとえば竹とんぼを作るときでも彼に助けてもらっていた。
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他界した夫に向かって、衆目の前で有難うを連発していた奥さんもすばらしいとあらためて思った。いとこはいい人と一緒に人生を歩いてきたのだと思った。
ひるがえって自分たちを見たとき、、、、
私が棺に横たわったときタカカノから「有難う」の声をかけられるか??? 自信ないなぁ。
それはタカカノの問題ではなくて、自分がそれほどの「夫」ではないように思えて、自信ないなぁ。
もし、タカカノが先立ったとき、素直に「有難う」と言えるかなぁ???
本当は今でも有難いと思っていることは多々あるけど、、
最後の最後に「有難う」と言っておくれるのかなぁ、、、、、。
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タカ長にとっては正月早々のお通夜、そして葬儀だったけど、良い光景を見せていただいたと、自身を反省しながら感謝しているのである。