タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

山小屋の食事

2009年08月17日 | 山歩きから
夏山に登って肥えて帰りました

 今年の夏山。北アルプス。間違いなく裏山を歩くよりはるかに多くのエネルギーを消費しながら歩いているはずですが、下山直後に体重計に乗ったら微増ですが体重は増えていました。誰かさんのように角島に行って痩せて帰るようなことはしません。タカ長は、、、、、。



 8月4日。燕山荘の夕食。白身魚の何とか言うのがメインディシュです。

 もちろんこれだけではないのですが、写真に撮ることも忘れて食べてしまいました。



 形は崩れてしまいましたが食後のデザートもあります。それも申し訳程度の量ではありません。



 これは前日の夕食。中房温泉の夕食です。山菜中心の健康食でタカ長にはこの方が良いのでしょうが、山の食事はどこもボリュームがあるのです。



 8月5日。大天荘で食べた昼食です。
 「インディアンランチセット」 1200円。サフランライスにナーン、カレーもあります。少量ですがスイカが食後のデザートです。

 朝食は泊まった小屋で、昼食は次の小屋で採ります。持って歩くのは必要最低限の水と行動食、非常食だけです。



 8月5日の朝食です。



 8月6日の朝食です。どちらも質素なようですが、夕食を含めてご飯とお味噌汁はお代わり自由の食べ放題です。少食のタカ長ですがそれぞれ2杯は頂きます。

 夕食も朝食も5時から。

 8時ころには就寝。4時前には起きて行動開始。
 部屋は個室(2部屋)ですから見ず知らずのよそのグループと寝ることはありません。布団は羽根布団の小屋もあるくらいで、湿った気持ちの悪いような寝具はありません。

 昔の山小屋のことを思うと住環境、食環境はまったく違うのです。

このような山小屋で早寝早起きの健康生活をすれば体重も増えますね。

 


燕岳山頂付近

2009年08月16日 | タカの渡り観察
花崗岩のオブジェを紹介します

 盆休み。何かと雑用があってブログの更新もままなりません。昨日、今日と若干涼しくなりましたが、山の涼しさとは比べ物になりません。

 その涼しい山の写真です。

 燕岳は花崗岩の山です。山頂部では多くの花崗岩が永年の風雪にさらされて自然の彫刻をつくっています。言うなれば野外彫刻のミュージアム。その作品の一部を紹介します。

















 燕岳の山頂部は緑のハイマツと白い花崗岩の自然劇場でもあります。この劇場に入場するためには中房温泉から標高差で1200mくらい、数時間かけて登っていく必要があります。誰でもが行くことが出来る世界ではありませんが、それだけの努力をするだけの価値のある劇場でもあります。

これからも健康に留意して山頂の劇場通いをつづけてゆきたいと考えています。

 6枚目の写真に写っているのはライチョウです。置物ではありません。距離が遠くてハッキリ写っていませんがおそらく♂です。

高嶺の花

2009年08月14日 | 山歩きから
高山植物の女王コマクサです

 盆です。久しぶりに、ひょっとしたら今シーズン初めて夏らしい空が広がりました。その空の下、タカカノの実家に行って墓参を済ませてきました。



 燕岳にはたくさんのコマクサがあります。

 このように見ると一面のお花畑のようですが、、、、、



 この程度近づくと様子がおかしいことに気がつかれるはずです。

 花びらが痛んでいるのです。五体揃ったコマクサはほとんどない感じです。燕山荘のオーナーのお話では、これも今年の不順な天気の影響だそうです。花はたくさん咲いているのですが、成長が悪くて、花びらもどこかが痛んでいるのです。

 今年の不順な天気はこのようなところにも影響を与えています。




 これなどもよく見ると痛んでいる花びらがありますが、今シーズンはこの程度のものは「最高のもの」と言えそうです。



 この2枚は大天井岳~常念岳の稜線で見つけたものです。

 登山道の近くで見ることの出来たコマクサとしては最高のものでした。


高山の鳥たち

2009年08月12日 | 山歩きから
人を恐れないイワヒバリですが、、、、、、

 高山に行って一番普通に見られるのがこのイワヒバリでしょうか?これまで紹介したライチョウやホシガラスと順位は付けがたいのですが、一番ひとに近い鳥と言っても良さそうです。ジッとしていれば手の届くところまでやって来ます。距離的には標準レンズでも撮れそうですが、しかし、いつも動き回っています。忙しい鳥です。



 構図を決めて、、、、と言うような撮り方は私には出来ません。何枚か適当にシャッターを切って、あとはカメラ任せです。



 背景がゴチャゴチャしているとか、そのようなことは言っておられません。撮れたものを採用するだけです。本当に忙しい鳥です。

 そのようなわけで私のウデではそれらしい写真は撮れませんでした。それでなくてもタカ長は山では「隊長」です。無事に登山を進める責任があるので、本当の意味で鳥やら花には集中出来ないのです。



 これはおまけの写真です。

 大天井岳から常念小屋に向けて歩いているとき猿の群れに遭いました。何匹いたのか数えてはいませんが、ひと群いたのでしょう。夏の間ふもとからえさを求めて槍ヶ岳に登ってくる猿のことをNHKが放送していたのを見たことがありますが、この猿たちも麓と山上を行き来しながら生活しているのでしょう。

 別の驚くことも無いのでしょうが、予期しない生き物に遭うとうれしいものです。

 前回、燕岳に登ったときは熊を見ましたが、今回は残念ながら見ることが出来ませんでした。



山には秋の気配???

2009年08月11日 | 山歩きから
今日の裏山はとても静かでした

 北アルプスの話は後日お知らせするとして、今日は一服しながら裏山の話です。

 東のほうは台風や地震で大変なことですが、我が裏山はとても静かでした。鳥の気配もほとんどありませんでした。



 観察地の空には秋雲が???
 蒸し暑くて大変な山歩きですが、空には秋らしい雲が浮かんでいます。



 このA山の上にタカ柱が立つのも間もなくです。今年は結局ハッキリと梅雨明けしないまま秋を迎えることになるのでしょう。暑いのが苦手なタカ長にはある面では嬉しいことですが、しかし、この天候異変の影響はいろいろなところに出ているようで、そのことを思うと喜んでばかりはおられません。

ハチクマの繁殖率は下がっていないのだろうか?先ず気になるのがそのことですが、本当のところはどうなのでしょうか?



 水苔池のそばのベニバナセンブリは今年もピンク色の花をつけました。

 さっそくネットで調べてみると、ベニバナセンブリはリンドウ科の二年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。「日本の帰化植物」(平凡社)によると1960年ころ呉市で多く繁殖していたようです。そのおこぼれが水苔池のそばで咲いているのでしょうか?



 コンデジでルーペを使ってマクロ撮影しました。

 風に揺れていましたが、何枚かに一枚は良いのがあります。デジカメ向きの撮影方、と言っても良さそうですね。


高山の鳥たち

2009年08月10日 | 山歩きから
コマクサ畑のホシガラス

 高山の鳥と言えば昨日紹介したライチョウを思い浮かべる人が多いでしょうが、ホシガラスもまた高山を代表する鳥であることは間違いありません。今回の山行きでも多くのホシガラスを見ましたが、望遠レンズを装着したカメラを胸にかけて歩いているわけではないので、一瞬のチャンスをモノにすることは、少なくともタカ長には不可能なことです。



「日本鳥名由来辞典」(1993年・柏書房刊)によると、ホシガラスは江戸中期から「しまかしとり」「しまかけす」の名前で知られ、後に「ほしがらす」「しまからす」「えぞがらす」「だけららす」と呼ばれるようになった、と記述されています。それらの中からいま私たちが呼んでいる「ホシガラス」が選ばれた経緯についての説明はありませんが、ほぼ全身に星をちりばめたような白い斑点があるので「ホシガラス」と呼ばれるようになったのでしょう。ホシムクドリとかホシゴイなどと同じような理由のネーミングなのでしょう。



 今日はチョッとアカデミックに手元の資料など読んでみると、ホシガラスの英名は「Natcracker」で「クルミ割り器」の意味になります。またその学名を和訳すると「殻の堅い木の実を細かく割る」と言うような意味になるそうです。私にはラテン語の知識は皆無なので、これは図鑑(野鳥の名前・阿部直哉解説・2008年山と渓谷社刊)からの受け売りです。
 私たちが普通に見るのはハイマツの実をついばんでいたり、口にくわえて飛んでいるところですが、同図鑑によると地面や樹木の隙間に食物を埋め込む、いわゆる貯食習性があるようです。そのような行動をとるとき、ガッチリとした嘴が役に立つのでしょう。

 私にはそれらしい写真が撮れなかったので、北アルプスらしく、燕岳らしくコマクサとのワンショットを紹介しました。



 彼らは槍ヶ岳など北アルプスの山々を展望できるこのようなハイマツ帯に棲息しています。考えてみれば随分贅沢な住処に住んでいるのですね。



 私たちが燕岳から大天井岳に縦走した朝はご覧のようにきれいに晴れました。燕岳の左には遠く立山・剣岳が見えています。

 このように晴れていても時間の経過とともに信州側から雲が上がってきて、この日も昼前にはすっかり霧に包まれてしまいました。山の朝は早くて朝食は5時からですが、私たちは早朝は山の展望や、この日予定通りに行われたヘリコプターによる荷揚げなどを見物して、少し遅めに燕山荘を出発しました。遅い、と言っても6時半ころです。
 山に登る人は誰でも知っていることですが、山経験のない人には随分早く感じられるのでしょうね。

 そう言えば何かの本で読みましたが、最近は早く出発して早く目的地に着くと言う山の原則が崩れかかっているようです。しかし、私など古くから山を歩いている人は、山に入れば山の時間に体が順応するようで、3時半には起床して5時の朝食までには出発準備を完了しています。



 

高山の鳥たち

2009年08月09日 | 山歩きから
高山の鳥といえばライチョウですね

 涼しい山から帰った昨日の、我が家の室温は34℃。これにはチョッと困ります。「暑い、暑い」と言っても涼しくはならない、とタカカノに言われましたが「言うまいと 思えど今日の 暑さかな」です。



 高山の鳥と言えばライチョウですね。今回の山行きでも多くのライチョウに遭いました。人を恐れない鳥ですぐ近くまでやって来ます。
 登山道や岩がゴチャゴチャしているところにいるのは絵にならないので、ハイマツの上のライチョウを写しました。



 アルプス銀座、と言われて人気が高いコースの出発点、燕山荘近くのハイマツの上のライチョウです。

 燕山荘の赤沼オーナーは雪の季節に、燕山荘のすぐそばにいるライチョウを撮影されています。その写真が専門家の注目を集めたそうです。

 登山者が集中する山小屋や登山道に生ゴミを捨てるとネズミが出てきて、そのネズミを狙って麓からキツネが上がってくる。キツネがネズミを食べているときはまだ良いのですが、登山の季節が終わり山に人影が少なくなりと、それに比例するようにゴミも少なくなります。
 ゴミが少なくなればネズミも少なくなり、エサを失ったキツネがライチョウを襲うようになるのです。

 つまり、山荘近くにライチョウがいるということは、ライチョウの天敵のえさになるゴミがない、と言うことを意味しているのです。



 燕山荘でもそこで発生するゴミをすべて費用をかけて(ヘリコプターを使って)麓に下ろしています。ゴミのポイ捨てをする登山者もいません。そのおかげで山荘の近くでライチョウを見ることが出来るのです。



 燕岳は花崗岩の美しい山です。花崗岩の風化にともない多くの、自然のオブジェが出来ています。100名山には入っていない山ですが、毎年多くの登山者が訪れます。

 タカ長観察地にゴミを捨てる人に高い山の環境を見せてやりたいものです。山にはゴミ箱もありませんが、ポイ捨てもありません。ゴミ箱があるからポイ捨てが始まる、と言う人もいます。

 自分のゴミは自分で持ち帰る、その原則が守られればゴミ箱など不要なのです。

人間がルールを守れば自然は間違いなく素晴らしいプレゼントをもって応えてくれます。

 その象徴が燕山荘近くのライチョウなのです。


夏山登山

2009年08月08日 | 山歩きから
夏山登山を終わり無事帰宅しました

 しばらくご無沙汰しましたが、夏山登山を無事に済ませて深夜0:30ころ無事帰宅しました。全員トラブル無しに終わることが出来てほっとしています。



 北アルプスの燕山荘から見た8月5日の日の出です。信州側は一面の雲海、このような雲海にお目にかかるのは珍しい、と北アルプスを何度も歩いている老登山者から聞きました。



 反対側は快晴、アルプス銀座コースの向こうに槍ヶ岳が見えます。早朝はすっきりと晴れました。今年の夏は天候異変で、梅雨が明けたのかどうか分からない状態で山に行きましたが、このような展望を見ることが出来たので大満足です。



 流石は晴れ男(私のこと???)晴れ女のグループです。お天道さんもしっかりと味方してくださいました。高い山ですから終日快晴無風とはなりませんが、予定の行動を邪魔されることもなく登山できたのですから、間違いなく天気には恵まれていた、と言えるでしょう。

 写真は1200枚以上撮りました。これから少しずつ整理することとしてとりあえず帰宅の報告とさせて頂きます。


団地の盆踊り大会

2009年08月02日 | 日々雑感
盆踊り大会が盛大に行われました

 タカ長団地の盆踊り大会が昨夜盛大に行われました。今年は30回目の記念すべき大会です。

 平素は高齢者ばかりの静かな団地ですが、このときばかりは団地のジジババを訪ねて多くの孫たちがやって来るのでとても賑やかになります。その子たちのお目当ては会場を囲むお店です。



 私たちの担当は清涼飲料水。「自販機より安い」と言うのがウリで、その通りすべて100円です。この夜店は団地の同好会が分担していろいろな店を出します。どの店もいわゆる「儲け」を出す必要はありませんが、赤字だけは出さないように注意されています。



 昨夜一番盛り上がったのはこの「座ソーラン」の踊り。テンポの良いリズムが子どもに受けていますが、お年寄りたちは椅子に座って踊ります。子どもたちは2回踊りましたが、お年寄りたちは1回でした。



 今年の参加者は例年より多かったようです。小さな子どもたちがこれだけ集まることは本当に珍しいのです。

 これで夏山までのイベントはすべて終わりました。明日信州へ向けて出発します。

 山の天気予報がまた悪くなっているようですが、とにかく現地に行ってからのことです。無理をしないで山登りを楽しんできます。

 と言うことで週末までブログの更新はできません

 帰宅したらきれいな山の写真をアップするつもりなのですが、写真が撮れるものやらどうやら分かりません。

タカ長団地には梅雨明けを思わせる青空が広がりましたが信州あたりの天気は安定していないようです。本当に晴れて欲しいのですが、こればかりはタカ長の自由になりません。