★加藤勝信。
昨日(2・9)の衆院予算委員会、自民党から石原伸晃のあとに加藤勝信が質問に立った。初めて見たが、切れる男だな。久々に驚いた。
加藤勝信、赤門の元財務官僚で主計畑、なるほど、こういう大秀才の財務官僚に囲まれれば、民主党の面々など、とても太刀打ちできぬ訳だ。
★増田尚宏。
この人、福島第二原発(計4基)の所長だが、昨日、現場でインタビューを受けた。
増田は述べた、「事故を回避できたのはラッキーだった」。なぜなら震災は金曜日の午後であった為、たまたま2千人の作業者が働いていたから、非常用の仮設電源を2日の徹夜がかりで設置できた。
おいおい、重大な事故回避を「ラッキーだった」で済ますなら、原発の再稼動は認められない。原発は絶対にfail safe でなければならない。
さらに増田はこうも述べた、「第二原発は地元の雇用が多いから、早く稼動させたい」。おいおい、原発は雇用の為にある訳ではないぞ。まず福島第一の収束を計ったらどうか。福島第一は今でも放射能がジャジャ漏れだ。
★電力の自由化。
全国で約50社のPPS(power producer supplier)、つまり純民間の電力会社が参入しているのだが、そのシェアはたった3.5%で、残りは東電を始めとする元電力公社の大手電力会社が握っている。
自由化になったと言っても大きく問題は二つある。
一つは送電線を大手が握っているために、送電コストが非常に高く設定され、自由化によるコスト競争の恩恵が生まれない。
次に、自由化は企業や団体向けの大口だけで、家庭用には供給できない規制が存在する。
送電線は、元々は国民の税金で作った国のものだから、旧電力公社と呼ばれた各大手電力会社は送電線をPPSに開放すべきだ。
つまり送電分離だ。
★民主党の中国利権。
昨日(2・9)の予算委員会、自民党の稲田朋美が民主党の鹿野道彦を追及した。
というのは、「野田総理訪中をめぐって起きた官邸内の内部抗争」というスキャンダルが、民主党の有田芳生によって、今年の1月のツイッタ―でクローズアップされた。
2011年7月に立ち上げられた農水省所管の「中国農産物等輸出促進協議会」を主導したのは大臣の鹿野道彦と井信隆・農水副大臣で、2010年12月に訪中した筒井が、「中国農業発展集団」と契約を締結し、日本の農産物品の展示館を設けるために、中国と賃貸契約を結び、その窓口として「促進協議会」を立ち上げた。
その代表となったのは、民主党・樋口俊一の公設第一秘書であった田中公男で、筒井の指令を受けた田中公男は、農水省顧問の肩書を与えられ、企業会員募集(25万円~150万円)を行った。ところが、3月11日の福島原発事故によって、プロジェクトは頓挫してしまった。中国は、日本の農産物の輸入を中止した一方で賃貸料支払いを迫り、これに困った筒井、田中は、「基金募集」を開始し、医療法人、製薬会社など4法人から3億円を集め、中国へ送金したとされる。
そして今、これは「農水省3億円詐欺事件」ではないかと永田町では囁かれている。
カネを集めて、その実態は無い。確かに詐欺だな。
(ムラマサ、鋭く斬る)
★ある読者の方へ。
以前、述べたことがありますが、本ページは敢えて右翼とか左翼という言葉を使いません。20年とか30年以上前の話なら、そういうレッテル貼りも意味があったのでしょうが、今ではそういう単純な枠組みでは物事を捉えきれない状況になっているのではないですか。
その端的な例が労働組合です。労働組合イコール左翼のイメージですが、連合に入っている大労組などは今や保守と変わりありません。つまり既得権益にしがみつく利権守旧派と同じに見えますね。
そして本ページは、「右翼系」の主張に共感することはあっても、原発推進とか核武装というのは我々のスタンスとは全く異なるし、「左翼系」の主張に共感することは少なくても、原発反対というのは共鳴できます。
本ページの旗印は右翼でも左翼でもなく、日本愛なのです。
日本愛とは、日本を貶める外国勢力の韓国朝鮮や中国に対しては断固たる態度を示す。そして同時に日本の利益と幸福に繋がるものに対しては明確な意見を述べる、そういう態度です。
原発について言えば、原発には何の利益もありません。たとえ平常運転でも原発は放射能を撒き散らしています。その結果、周辺住民の間では、ガン発症、そして奇形児出産の増加がデータとして示されています。さらには使用済み核燃料の保管は10万年、100万年というオーダーで冷却管理されなければならず、それに失敗すれば福島原発事故以上の惨禍を人類にもたらします。
かろうじて助かった女川原発や福島第二を取り上げても、一方で福島第一原発4基は爆発、そしてメルトダウン・スルーした訳ですからね、原発は安全だという弁証にはなりません。こういう状況にあって日本人こそ、原発に代わる安全な新エネルギー技術の開発ができるのではないですか。