★サムライ・ブルー
負けたから言う訳ではないが、サムライ・ブルーのブルーというのは陰鬱に繋がり、余り良い印象ではない。
さて、コロンビア戦、日本では夜明けに始まったが、先発メンバーを見て、日本の負けを確信した。
チビの大久保をワントップに持って来たのだから、相手は余裕のディフェンスだったろう。大久保のシュートは決まるときは鋭いが、精度が低いし、チビだから空中戦とか脚の長さで致命的な欠陥を持っている。
同じチビでも、かつてのマラドーナのように、中盤から華麗なドリブル技でDFを突破し、鋭いシュートを放つなら、使いようもあるだろうが、そこまでの技量は大久保にはない。
さて、コロンビア戦は必勝だった訳で、それなら柿谷と大久保以外の誰かとのツートップだったろう。大迫には、ボールをゴールに突き刺してやるぞ、という気迫と執念が見えない。
そして日本の攻撃ラインである本田、香川、長友の躍動が少なかった。
FKは最後まで本田が蹴ったのは良かったが、コントロールを気にして、ボールに魂が乗り移らなかったように見えたのは、敗勢という心の影響だったろう。
前の二戦までの空中戦を止めて、地上戦の切り込みに賭けたのは良かったが、俺が決めてやるという気迫に欠け、それを担保する瞬発力とキック力は、世界レベルからは、ほど遠かった。
コロンビア戦の前、本ページは総合的に分析すれば、2対0で日本の負け、下手をすれば3点以上取られると述べたが、その通りになってしまった。
しかも4日後の決勝リーグを控えたコロンビアは、2軍選手のイレブンを先発で使ってきたが、日本に1点を取られるや後半、練習を兼ねて主力を投入し、その圧倒的なスピードとシュート力の彼我の差は、何とも埋めようがなかった。
最後に、ザックは4年間よくやったと思うが、本番のW杯では裏目裏目に出たのは、何かの迷いがあった気がする。それは単なるバイオリズムのせいなのか、それとも日本サッカー協会からの注文のせいだったのか。
とまれ、次回W杯に向かって日本はリスタートをする訳だが、日本代表監督は日本人にやってもらいたい。やはり、一番の問題はコミュニケーションだろう。
ザックはついに日本語を覚えなかったが、それでは日本代表を率いることはできない。
本ページは、サッカー命のキング・カズを推すが、今の日本サッカー協会の読売憎しの残像がある限り、カズの登用は難しいか。
それなら、矛盾するようだが、日本を良く知っているトルシェの再登板も良いかも知れない。
(じゅうめい)