武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

ミヤネ屋の安倍晋三。

2015年09月05日 | 国際外交の真実

★安保法制。
そろそろ風雲急を告げる雰囲気になって来た。
私の安保法制論はこれまで何度も述べてきたが、要約すると次のようになる。

安保法制には反対しないが、それをやるなら憲法改正が先。
日本の憲法学者の98%が違憲であると宣言した安保法制を強行するなら、日本国憲法と大半の学者をドブに捨てることと同じだ。
それは立憲主義と法治主義の放棄を意味する。
だから先に憲法改正を行い、自衛隊などという姑息な名称を廃止し、日本海軍・陸軍・空軍の国防軍を創設する。そして国防軍に入る者に覚悟を促すことが必要だ。
徴兵制? 徴兵制は必要ない。これからの軍事はますます電子頭脳とサイボーグ戦になって、人海戦術で戦うのは愚かなことだ。

 

★安倍晋三とミヤネ屋。
2日前から、安倍さんがミヤネ屋に生出演して、安保法制を語ると聞いていたので、昨日(9・4)は、じっくりとミヤネ屋を観せてもらった。

司会のミヤネは臆することなく、バンバンと質問を出して回していたが、あれだけやれれば合格。追求が足りないって? いや、共産党の査問会議じゃないんだから。

一方の安倍さん、高所から俯瞰するという総理の威厳が全く感じられなかった。何か薄っぺらな雰囲気だったなあ。
早口で喋るのはまだ良いにしても、安保法制をなぜやるのかという根拠の説明が弱かった。

冒頭、ミヤネは憲法改正をなぜしないのかと安倍さんに聞いたのは、良いスタートであった。それに対する安倍さんの答は、解釈変更で問題ないと述べたが、何の説得力も合理性もなかった。


憲法改正についての本音は、
米国は日本が憲法改正をすることを望んでいない。理由を一つ言えば、日本がフリーハンドを得ることに米国は拒否感を持っている。
また、安倍さんは憲法改正をしたいが、実際には、しんどいから躊躇しているという怠慢だ。


集団的自衛権について、
安倍さんいわく、米海軍のイージス艦が攻撃されたら、日本の自衛隊が一緒に戦う必要があると述べたが、しかし考えてみると、70年前の世界大戦以降、米海軍の艦艇が攻撃されたという話を聞いたことがない。
その理由は簡単、米海軍の軍艦を攻撃すれば、100倍返しで、報復攻撃を受けることは必至。例えていえば、マッチョの世界ヘビー級チャンピオンに対して、フライ級のボクサーが殴りかかることなど有りえない。やればぶちのめされて死ぬ。それと同じ。


それじゃ、安保法制を成立させて安倍自民党は何をやりたいのか。
それはアフガン、中東、あるいはアフリカで自衛隊に米軍の後方支援をやって貰いたいのだ。しかし後方支援といっても安全ではないぞ。
当然に後方部隊にも敵からの攻撃はある。
NATO(=ISAF)軍のドイツ軍がそうだった。アフガンへ派兵されたドイツ軍は米軍を支援する後方部隊だったが、戦死者55名、精神発狂者数百名、負傷者多数を出して今も深い傷を負っているのだ。

その役目を担おうとするのが、安保法制であり、集団的自衛権の本質なのだ。つまり自衛隊は本格戦争に参戦することになる。
後方部隊が安全だなどというのは、昔の正規軍同士の正面戦であって、強大な米国軍隊に対抗しようとすれば、ゲリラ戦しかない。
ゲリラ戦では正面の精鋭部隊を狙わずに、兵站の後方部隊をテロ攻撃し、狙撃するのが、ゲリラ戦のイロハ。だから、後方部隊だから安全ということはない。安倍さんが言っていたホルムズ海峡の機雷掃海とか、マラッカ海峡のシーレーン防衛とか、そんなものは食べられないトッピングと同じで、そこには安保法制の本質などない。


来夏の参院選で安倍自民党は、どうなるのか。
参院では問責を決議できるように、野党が過半数を握った方が良いのでは。


(じゅうめい)

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