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(写真は内容と関係ありません)
ここ二年ほどの間にテレビで鉄道模型を扱う番組がいくつか出てきましたが、昨年末まで放映されていた「世界の鉄道・旅と模型」と言う番組はその中でも私が特に気に入った一本でした。
これはスカパーのヒストリーチャンネルでの放映でしたが、DVDボックスも発売されているようです。
ここでは主にアメリカの鉄道模型(それもレイアウト)の紹介がされているのですが、これが見ていて実に楽しく感じられました。今後、視聴の機会があればお勧め出来る番組と思います。
番組中で紹介されているレイアウトは大規模な物やクラブ・博物館所有の物・日本では余り一般化していない庭園鉄道などもありました。
日本のマニアなら眼を三角にして怒り出しそうなギミックやおふざけもあるのですが、その一方で紹介されるレイアウトの全て(おそらく全米のレイアウトの良質な上澄みから選択されているのでしょうが)に明確な風景モチーフとビジョンが感じられ単に「精密なだけ」でない凄みを感じます。
何より感心したのは彼の地のマニアは鉄道が「施設産業」であることをよく認識した上で「システムとしての鉄道」の模型化に執心している点です。
周囲の風景や施設が鉄道と有機的に絡み合い、何故この風景にこの鉄道・車輌が走るのかが人目で理解できる事、きちんとしたダイヤ運転を想定したりレイアウトの中の一日の時間軸がきちんと表現されている辺り風景や車輌の作りこみに偏りがちな日本のレイアウトが学ぶべき点も多いと思います。
(日本に良くいそうな「ブラスモデルコレクター」も居ましたが、これまで観た十数本で一回だけ。しかも大型のレイアウトも別に所有していました)
私にとってもいい刺激となった番組でした。
番組自体は6シーズン以上放映されていたそうですが、出来れば全部見たい感じがします(DVDや今回放映の物は第6シーズンのみらしいです)