光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ブログ7周年を迎え・・・ていました(汗)

2014-06-07 21:29:56 | 日記
 移転前の前ブログから通算して昨日から8年目に突入です(汗)
 実を言いますと今日になって初めて気が付きました。
 ブログの移転やら何やらでこのところごたごたが続いているうちにすっかり失念していたというお粗末です。

 さて、この1年を振り返ってみると昨年以上に中古モデルやジャンクモデルの入線が増加しており、それに伴うレストアや改造が中心になってきています。
 最新モデルの出来の良さはもちろん認めますし入線もさせているのですが、どこかしら手を加えたくなる旧モデルとか走行しないジャンクものなどを復活させる方に魅力の重点が移りつつあるのを我ながら実感しています。
(その極北が先日の「ジャンク箱」だったりするのですが)


 その一方でレイアウトの改修・製作の方は昨夏のミニSLレイアウトの棚幡線の開通以来ほとんどやっていません。これまでの趣味のメインがレイアウトにあっただけに丸1年空白があるというのは初めてです。
(とはいえスペースの事など考えるとこれ以上増える訳もないのですが)
 今後は従来のレイアウトの改修や再製作などでレイアウト自体の密度を上げてゆく方向になると思いますが、それにしても当面は派手な動きはないと思います。
 ただ、車両面でレストアメインの方向に進んでいるのも「レイアウトがあるー走らせるべきフィールドがある」からこそですし、レイアウトに飽きたという訳ではないのですが。
 
 と、つらつら書き殴りましたがブログも8年目に突入です。
 相変わらずの内容のブログですが今後ともよろしくお願いします。

今月の中古車から・マイクロの8620

2014-06-07 21:27:46 | 車両・蒸気機関車
 今回は久しぶりに(笑)ジャンク箱から離れた中古の入線車両のはなしです。

 先日の消費税上げの反動に対する応策なのでしょうか、最近になって近所の中古ショップで大量に出物が並んでいました。
 これほどマニアックな製品が一堂に会するなどこれまでのそのショップでは考えられなかった事です。

 マイクロの製品が中心ですがオレンジの9600とかステンレスのEF10、DD50の片割れ、茶色塗装のEH10とか、まるで秋葉原辺りのの中古ショップみたいなノリです。
 その中でこれまで持っていなかったアイテムもいくつかあったので安い順に購入しました。

 やはりマイクロの8620。
 これまで秋葉等で出物を見ていますが、今回はそれらの6割程度の値段でしたからまあまあリーズナブルな部類と思います。もっともキャブにがたつきがあったのでその辺も安かった理由かもしれません。
 マイクロの86は既存の動力ユニットを使った関係で特にプロポーションの狂いが著しい事で有名なモデルです。

 実際、ボイラーが太い上に腰高、背高なマイクロ蒸気の特徴を全て引き継いでいるので純粋主義のマニアには受けが悪いのもやむを得ない所もあります。
 が、上記の条件の範囲で考えるとこれはこれで結構頑張っている造形ではないかとも思います。

 キャブ周りやテンダーなどはそれなりに86っぽさを出していますし。
 何よりこの86、走りっぷりが意外に良くこれだけでも十分許せる気がします。

ジャンクの玉手箱から・廃車回送専用編成(笑)

2014-06-07 21:24:49 | 鉄道模型 
 たしか、昭和51年頃のことだったと思います。
 夏休みのある日旅行に出かける亡父を見送りに盛岡駅に行った時、ホーム上で父の乗る特急の真向かいにED75がD51を牽引して入ってきたのを見て驚いた事がありました。

 当時は廃車回送なんて専門用語こそ知りませんでしたし、今の様に事前に情報がマニアの間に膾炙する事もそれほどありませんでしたから私ばかりかホーム上に居た人の殆どが「珍しい光景」としてその場に固まっていた記憶があります(笑)
 そうそう、あの頃はカメラ構えた集団がマナー無視状態で絶叫したりストロボを焚きまくるなんてのも(少なくともその場では)ありませんでした(笑)

 その時のD51はナンバープレートをはじめとした「金目のもの」は全て外され、白ペンキでナンバーが書かれていたのが何か痛々しく、全体にくたびれきった風情でファンでなくても何かせつない心持にさせられそうな雰囲気を漂わせていました。

 実は今回こんな事を思い出したのは先日の「ジャンク箱」と関係があります。
 件のジャンク箱の中には車体はありながらモータとギアを抜かれていて自走不能になった機関車が何両かありました。
 外見も相当にくたびれ切っていますし、普通ならそのまま捨てられかねない所ですがこれを見ていて「廃車回送の再現に使えないか?」と思い付きました。

 偶然と言いますかそういう用途に使えそうなDE11とかEF14といった入替機も最近充実していますし。
 モデルは殆どが外国形でアーノルドのT3とかフライッシュマンのB形電機(パンタなし)とかメーカー不詳のSNCF(フランス国鉄)のED電機とかです。
 特に3番目の奴などは経年劣化(?)のせいか塗装のはげ具合とか車体のよれ具合に十分なエージングが発生していてこういう用途にはぴったりです。

 自走不能になった機関車などはモータを抜いてトレーラー化し、重連用の本務機に使う手もありますがこうした回送シーンに使うのも面白い気がします。
 廃車回送専用列車なんてレイアウトにしか存在しない珍編成と言えますが(笑)
(それはそうでしょう。同じ車両が何度も何度も「廃車回送」される訳がないですし)

ジャンクの玉手箱から・ひょっとするとNゲージ最古の流線形DLか?

2014-06-07 21:21:47 | 車両・ディーゼル機関車
 6月に入ってもジャンク箱ネタが続いています。
 それだけ先月のあれのインパクトが強烈だったと言う証左でもあるのですが。
 先日お話ししたアメリカ形客車の話の続き、それを牽引する機関車の話です。

 例のジャンク箱にはメーカーなどの表記のないなぞの外国形モデルがいくつか入っていましたが、その中にアメリカ型の流線型ディーゼル機関車があります。

 台車回りのモールドなどはないに等しい状態ですし、車体は金属製でくたびれ具合も物凄いものです。
 走行部は恐ろしいほどにギアが露出しており4軸中、中央の二軸のみの駆動形態は一見すると資料などで見た事のある「SONYマイクロトレーンのED75」のそれを連想させます。
 その一方で集電側のばねを使ったイコライザ(というかサスペンション)機構が付いているのが目を引きました。

 ところで数年前のRM MODELSで「紀元前N世紀」という連載がされていた事があります。
 50年前の関水金属のNゲージ参入前後の時期の各国のNゲージの開発事情などを豊富な資料とこれまた豊富な実物のモデルを交えて考察した物ですが、今回の様な「謎の品の多いジャンク箱」のモデルのチェックにはこの上ない資料です。
 幸いと言いますか、この当時はRMをほぼ毎月買っていたので書庫やら物置やらひっくり返してどうにか発掘しました。

 その結果、連載3回目くらいの欧州のNゲージ事情(米国進出も含めて)を書いた記事の中でこの謎の機関車らしいモデルの事が記述されていたのを発見しました。
 驚いた事にNゲージの黎明期に当たり、関水金属がC50でNげーじに参入するより前の1963年頃にアーノルド・ラピードが米国進出用にリリースしたモデルの様です。
(あるいはLIMAやBACHMANN辺りの可能性もありますが何しろメーカー表記がないので推定するしかありません)
 当然、関水金属(KATO)の参入前の時期で、電動式のNゲージモデルとしても黎明期の製品といえます。

 模型と考えると許しがたいレベル(笑)の台車回りの造形のラフさも、この当時の仕様だった様で同時期のドイツ型の機関車もほぼ同じ足回りだったようです。
 もしそうだとすればこのジャンク箱の中のモデルでは一番古いモデルという事になり、50年近く前のNゲージモデルという事になります。
 (実際には本国と日本の間にリリース時期のずれがあった事も十分考えられるので、購入時期は先日の初代EF70とほぼ同じだったのではないでしょうか)

 先述したSONYのマイクロトレインの仕様ともよく似ている点がある事から、当時のSONYも検討用にこれを買って構造や造形などを研究していた可能性は大でしょう。

 ところで例のEF70は結局駆動系のトラブルで自走が出来なかったのですが、こちらのロコは派手に車輪とレールの間に火花を散らすものの、どうにか自走は可能でした。 
 これは驚きです。

 とはいえこれでは火花がまるで線香花火並みに大きく、危なっかしくて仕方ないのでギアに注油、車輪もクリーニングの上集電安定剤を塗りました。
 その結果、走行性はかなり改善し火花もかなり減少しました。
 私個人はこの種のケミカルは基本的には好まないのですがこれ位集電系の問題のはっきりしたモデルに使う分には絶大な威力を見せてくれます。

 以前紹介のアーノルドのレールバスも同様の処理で走行性を改善していますし。