光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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偉大なる凡庸の系譜・103系編(笑)

2014-06-21 07:08:37 | 車輌・電車
 こちらのブログでは初めての「偉大なる凡庸」シリーズから(笑)

 ここでおさらいしてみますが、当レイアウトに在籍する車両の中に私が勝手に「偉大なる凡庸」と呼んでいる一群があります。

あらゆる編成に対応できる万能性を持ち、条件を満たしてさえいればどんな所にも似合う。
そんな特徴を持つがゆえに「特に目立った特徴もなく」「際立った長所を持たない代わりに致命的な欠点もない」」なのでレイアウト上で「何両いても困らない(実はこれこそが最大の特徴だったりするのですが)」と言うロコやハコの一群です。

人間に例えるなら「あってもなくても良い歯車」とか言われながらその実「なければ絶対に困る」サラリーマンや農民みたいな存在と言えます。

こうした特徴は実物ではもちろんですがレイアウト上でも「増備数の多さ」と言う形で発揮されています。
実際それらの車両群は「特に意識しなくても勝手に増えて行く」という問題が(汗

 ・・・という訳で今回は103系を紹介します。

 先日のジャンク箱の入手で当鉄道の103系の比率が一気に上昇。
 経った一夜にして実車同様にその「偉大なる凡庸」の殿堂入り(笑)を果たしました。

 ついこないだまでこんな事になるとは夢にも思いませんでした

 今回の入線以前から在籍している103系は3年位前に中古を入手していた常磐線カラーの4連セットとラウンドハウスの「仙石線タイプ」の2編成8両、あとはGM完成品のクハ103と先日競り落としたしなのの1200番台4連。
 この時点で3編成14両だったのが今回の18両入線で倍増以上のラインナップとなりました。
 現在はトータルで7編成、バラで入線したのが3両の計32両。驚くべき増え方です。

 ただ、偶然と言うかこれだけ揃っていながら103系のイメージカラーとも言える「ウグイス色」がただの1両もないのが特徴的です。
 個人的にも「ウグイス色=山手線」のイメージが強かったので店頭で見かけても手を出しませんでしたが、今回の様に相当偶然に左右された増備ですら、その中にウグイス色が全くなかったのは驚きです。
 (但し他の系列ならば72系のアコモ車と可部線仕様にウグイス色が在籍しています)

 こうして改めてみると63系以来の「完全切妻」の前面、20M級の4扉、しかも横から見た時に特徴らしきものが殆ど無い構造は電車として見ても表情的にあまり面白くない車体なのも確かです。
 それでも103系と言うと205系やE233形に比べて華やかなイメージが浮かぶのはやはりそのカラーリングによるところが大きい気がします。

 先日の試運転でもスカイブルー、オレンジ、イエローの3色の103系が行き交う様はなかなかに華やかかつ賑やかに感じられました。
 同じ車体の4連が3本の線路をぐるぐる回っているだけなのに(汗)
 車体全体を原色に近い単色で塗装、路線ごとに色を変えるというのは今見ても凄いアイデアでしたが、そのせいか車両としては凡庸で面白さを感じなくても集団として見るとかなり魅力的な電車だったという事でしょう。

 又、手前の線路をブルトレとか485系の特急を走らせ、奥の線路に103系を並走させたりするとそれだけで線路上に活気を感じさせます。
 そういう意味では103系はレイアウトの彩りというか(いい意味での)空気として捉えても面白い存在と思います。

「N(エヌ)」におもうこと

2014-06-21 07:06:42 | 書籍
 私が趣味の中断中に創刊されていた雑誌として以前RM MODELSのはなしを先日しましたが、今回はもうひとつの「N(エヌ)」について。

 これまでに登場した鉄道模型4誌ですが私の現住地の様な田舎(しかもここ20年程の間に書店自体がかなり減っています)での入手の難易度は一番手に入りやすいのがRM MODELS、そして次がこの「N」です。
 (TMSはRMの半分位、「とれいん」に至っては私の行動圏の範囲ではたった25軒中2軒にしか置かれていません。
 特にショッピングモールに併設された書店などでは最初からRMとNしかないといった状態です。

 そのNですがテーマを決めた特集を核に、車両改造を中心とした工作や簡単なレイアウトやモジュールの作り方の製作記事をかなり取り入れているのが最大の特色です。
 最近ではRM MODELSでもこの種の入門記事の比率が減り、ややマニアックな路線に入りつつあるのですがNの場合は創刊号と最近の号の間の変化がごく少なくある意味安心できる構成です。
(TMSやとれいんは更にディープ度が深まっていますが)
 近年の新製品の多さを反映してか新車紹介や新製品予告のカラーページのボリュームが多いせいかコレクター向けの雑誌の様な印象もあるのですが意外にバランスが取れた構成の気もします。

 それを端的に感じるのが読者投稿のコーナーでこれまで読んできたどの雑誌よりも年少者の投稿(と言うかお便り)が多く、列車のイラストコーナーなんかも何かほのぼのした感じです。 

 以前はこういう性格の鉄道模型誌は「模型と工作」「模型とラジオ」「子供の科学」と言った模型総合誌がその役割を担っていたのですがガンプラブーム以降は絶滅状態でマニアの高齢化とビギナー層へのハードルの高さの高さからジャンル自体の先細りを招いている現状があると思います。
 どんなジャンルの趣味でもこの種の「万年入門誌」みたいな雑誌はジャンルの先細りを防ぐ意味で重要なポジションではないでしょうか。
 その意味では本誌の存在は心強いと思います。

 むしろRMやNがあるからこそ先行のTMSやとれいんも安心してマニアックに走れるという感じもしますが。

 この間見かけた最新号の特集は「遊び方自分流・最高の9ライフ」というNゲージ趣味そのもののガイドを特集していましたが、この辺りに端的にこの雑誌の性格が感じられます。
 面白そうな題材の時は私も結構買うことの多い雑誌でもあります。


16番のDD13のはなし

2014-06-21 07:04:34 | 車両・16番

 先日の秋葉行きの収穫から
 今回は久しぶりの16番モデルの話です。

 最近秋葉等の中古ショップを覗くとKATOのDE10の出物によく当たります。
 大体1万円前後の値段で入手できますから16番の機関車の中では相当にリーズナブルな部類でしょう。
 又、機種的にも客貨両方に対応でき使いでのある機関車と言えます。
 事実初めて16番をやろうという向きには個人的にかなりお勧めできる機種です。


 ・・・などと書いてきましたが、今回の入線車はDE10ではありません。
 私個人的にはDE10でもまだ大袈裟な感じがしていてもう少し小型の機関車で良いのが欲しいというのが正直なところでした。
 この辺は16番やHOといえども走らせて楽しみたいという意図が多分にあるのですが。

 その意味で欲しかったのはDD13でした。
 これにはもうひとつ、C58やC54などといった現役の国鉄型蒸気と並べても違和感が少ないというメリットもあります。
 ですがこれまで中古といえどもDD13の出物と言うのは玉数が少ない上にちゃんとした物はそれなりに高価なのが玉にきずです。


 そんな訳で秋葉等へ出向くたびにDD13を探し回るというのがここ2年位の日課になっておりました(笑)
 そしてやっと先日見つけたのがこのモデルです。

 1975年頃にリリースされたマイクロキャストの1次型DD13です。

 これは16番機関車がまだまだブラス主体だった時期にコストダウンによる普及を目指して出された物です。
 車体は当時は珍しかったプラ成形構造。又動力ユニットも既存の輸出用機関車のそれを流用と当時としては可能な限りのコスト軽減策を用いています。
 但しそのしわ寄せもそれなりにあって動力が流用品な為に実車よりやや間延びした車体になっている事、プラ造形のノウハウがまだ十分でなかったために当時としては相当に彫りの深い、悪く言えばどぎつい印象のボンネット周りになってしまっているなどの問題もあります。


 全体的に欧州メーカーの昔の機関車っぽい、あるいはダイヤペットのダイカストミニカーをそっくり鉄道模型にしたと言った趣ではあります。
 ナインスケールのDD13をそっくり大きくした感じと言うのもあながち外れではないでしょう。
 とはいえ、値段はリーズナブル(何しろ40年近く前のモデルですし)な上に走行性も悪くなく私の狙っていた条件にはぴたりでした。

 色は経年変化でそこそこくすんでいますがそれでも良く言えば古参機っぽい感じです。
 ただカプラーがベーカー型だったのだけは頂けなかったのでその足で天賞堂へ出向きケーディーカプラーを購入、帰宅後さっそく付け替えました。


 このDD13、飾り物にするよりバンバン走らせて楽しみたい所です。

 それにしても16番の中古は田舎よりも都会のショップの方が買いやすくて有難いです。
 これまで私の買った中古HOモデルの9割方は首都圏のショップの購入ですし。