光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ジャンクの玉手箱から。KATOの初代153系

2014-06-16 17:25:18 | 車輌・電車
 今回もジャンク箱から

 KATOの153系、初期型と推察されます。
 こちらの個体はいわゆる「6両編成セット」クハ、モハ、モハ、サハシ、サロ、モハの組み合わせです。
 このタイプの153系は私にとってはそれなりに思い入れのある編成です。

 というのも30年前に趣味を中断した際、最後に増備していたのがこの153系の編成だったからです。
 確かこれを入線させたのは昭和53年の暮れ頃だったと記憶しています。
 趣味の中断前に最後に纏まって買ったのがこの153系の6連でした。これより少し後にTOMIXの113系横須賀色との組み合わせで実家の襖の上のエンドレスを快走させていたのも今では思い出となりました。
 (この「襖エンドレス」についてはいつか触れる事もありましょうw)
 その153系も趣味の再開前に親類に譲渡してしまいその事が未だに後悔の種になっていましたので今回ジャンク箱に同じモデルが居るのを見つけた時には驚くと同時にとても懐かしい気持ちがしました。

 いずれにせよ十数年ぶりの車籍復活になった訳です。

 さて、この153系ですが結構あちこちの中古屋で見かけるアイテムです。読者の方で近所の中古ショップの棚にブックケースに収まった妙に安価な車両セットがあったら結構な確率でこの153系に当たるのではないでしょうか。それも初期型の。
 登場当時は同じKATOの181系やTOMIXの113系同様にかなり普及していたと思われる機種です。
 その秘密は何といっても1977当時はもとより今の眼で見ても違和感のない作りの確かさにあると思います。
 

 細密とは言えないかもしれませんがそれでも最新のバージョンと並べてもそれほど違和感を感じません。それくらいに当時としてはずば抜けた造形センスだったという事なのでしょう。
 動力ユニットも今の物ほどではないにしてもそこそこスムーズでしかも結構タフな感じで30年以上前のモデルと思えないくらいに走行性は安定しています。

 ジャンク箱の個体もケースなしの裸で入っていた割にはコンディションは好い方でした。

 ところで153系の隣に113系が居ますがこれについては次の機会に。

6月の秋葉行き

2014-06-16 17:22:39 | 旅行・探訪・イベントなど
 毎年恒例の研修会ついでの秋葉行きの季節がまたやってきました(笑)
 梅雨入り以来雨の日が続いていますが今回はその直前のタイミングだったので天気は良い方でした。
 ただ、相変わらず「暑い」
 これには閉口します。

 前回から1ヶ月ちょっとしかあいていないのですが、他の用事にかこつけないとこういう真似もしょっちゅうは出来ないのでやはり貴重な機会とは言えます。
 ただ、先月の玉手箱の購入で目いっぱい財布がやせているので使える予算はいつもの半分以下。

 日程的にも予算的にも過去類を見ない位にタイトな秋葉行きとなりました。

 とはいってもそこは「都会の骨董街」と化している秋葉の事、予想以上の物が入手できたのは嬉しいものです。
 そう言えば昨年はレストア必須のKATOのEF70を800円かそこらで買えて舞い上がっていましたが(笑)

 秋葉に限らずこの種の中古街では2,3年以内に出た人気モデルはそれなりに高価でわざわざ買うメリットが薄い(チャンスがはるかに少ないのですが、同じ物が故郷や現住地のショップで秋葉の半額くらいで買えてしまう事があります)のですが反面、誰も目をつけない様なヘンなモデルを安価に入手する上では依然として魅力的な場所と言えます。
 (先日の玉手箱の様に秋葉以外でそういう掘り出し物に当たる事もありますが)

 もうひとつ、秋葉ならではの特徴として現住地や故郷の中古屋ではなかなか出来ない「特定機種の指名買い」がしやすいというメリットもあります。
 例えば故郷で編成物の1両しか買えなかった時に他の車両を秋葉のジャンクコーナーなんかで物色するというやり方です。
 今回の主目的は専らそこにあったのですが、予想通りに買えたのみならず予想外の出物も見つける事ができました。

 それについては次回以降に。

 それはそれとして。
 メイド系駐車場と言うのが拝めるのも秋葉ならではの風俗ですけれど

 ゲート内にあった「おかえりなさいませ、運転手様」と言うキャッチはどうかと(笑)
 目上なんだか目下なんだかわかりません。

 ところでこのブログのカテゴリは今回「旅行」にしているのですが小ジャンルをどうするかで少し考えました。
 「ただ秋葉へ行って帰って来るだけ」のはどこに分類すればいいでしょう?



ジャンクの玉手箱から「残念な」C12のはなし

2014-06-16 17:19:07 | 車両・蒸気機関車
 今回はジャンク箱ネタです。

 ついこないだまで幻の名機扱いされていた中村精密の「C12」
 よもやこんな希少品にジャンク箱でまみえようとは思っても見ませんでした。
 おそらくこのジャンク箱にあったモデルの中では最も新しいモデルと思われます(確か80年から81年頃)

 C12と言えば以前マイクロのを入線させているのですが異様に上下に間延びしたプロポーションの違和感は凄まじく、C12と思いこむには相当な脳内補完が必要でした。
 そんな事もあって以前から評判だった中村精密のC12には興味を持っていましたが、こんな形で入手できるとは。

 金属車体とはいえ、以前のC51の様にダイカストの塊でボイラを表現せず、エンドウの9600と同様にブラスの板を丸めたボイラにディテーリングした構成で手摺類も植え込みで表現しています。
 元々C12自体がかなりの小型機なのですが上記の構造の為に手すりや梯子がモールドでなく別パーツなので凝縮感のあるディテーリングでした。
 この為に相当な細密感が感じられます。

 プロポーションはまさにイメージにあるC12のそれです。
 マイクロより20年近く前のモデルなのにそれを上回る再現性には頭が下がります。
 年式相応の表面の荒れも見られますが30年も経ったブラスモデルとしてはこれは常識の範囲内でしょう。
 但し、年式相応と言いますか長期間晒しものになっていたらしい事も伺われますが。

 走行性ですがさすがに文句なしとはいきません。
 小型のモータのキャパシティの問題もあるのでしょうがスローが難しく、少し電圧を上げると元気の良すぎるちょこまか感のある走りとなるのは小型機としては許容範囲のぎりぎりのラインと思えます。
 とはいえ、マイクロではクリアできなかった140RのS字カーブですが前進では先輪が脱線しやすいもののバックならばどうにかクリア可能。
 
 幸い?この個体には前にもアーノルドのカプラーが接着してあった(ですがダミーカプラーが外せなかったらしく2段カプラーになっていますが)のでバック運転の支障もないようです。
 カプラーのある先輪の首振り角もかなり大きいのでバックで運用する限りは十分な実用性です。
 これなら走行派、運転派にも満足がいきます。

 さて、ここまで凄いならジャンク箱を入手した時点で真っ先に自慢したかった(爆笑)ロコなのですがそうしなかったのには訳があります。

 つまり、それはこのC12が「何ともなければ」の話だったからです。

 実はこのC12、片側のメインロッドがひん曲がっていて走らせるにはロッドの調整が必要でした。
 KATOのロコの様なステンレスでなく、もっと薄くて強度の弱い板をロッド状に切り抜いたものらしくちょっとした事ですぐ曲がってしまうようです。
 もっとも動輪がロッドに連動して駆動する構造ではない様なので(第1動輪はロッドに接続すらされていません)ロッドが曲がりながらでも走ってしまうのが問題かもしれませんが(汗)
 かなり細くて薄っぺらいロッドの調整につい最近までかかっていたので(しかも完全とは言えません)恥ずかしくてこれまで紹介できなかったというのが正直なところです。


 
 ただ、それを差し引いてもこれほどの出来のC12の生産数が少なかったというのは(値段の問題もあるとはいえ)非常にもったいなかった気がします。
 このモデルは新車の時点で1万5千円位したと思いますがもしこれが5千円位の誰でも買える価格帯だったらその後のNゲージ自体が大きく変わっていたかもしれません。

 何しろKATOのC11をはじめマイクロのC10、C12ですら140Rのクリアが困難な上に図体が大きかったりプロポーションが変だったりで小型レイアウトで使いものになる小型タンク機がとにかく少なかったですから。
 今回見た限りでは中村のC12のネックは事実上価格だけだったと思えるだけに尚更残念です。