ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

エレン・ケイ『子どもの世紀』

2009年05月28日 08時23分55秒 | 
20世紀とはどんな時代であったのか?

1900年に、エレン・ケイが『子どもの世紀』を書いた。彼女は、この20世紀が子どもの世紀になって欲しいとの願いを込め、当時の抑圧的学校を改革しなければならない、同時に、子どもの世紀が開かれるためには、平和でなければならない、国家が軍国主義にとらわれている限り、子どもの世紀は開かれないと訴えている。エレン・ケイ(小野寺信・小野寺百合子『児童の世紀』富山房、1979年、とくに第2部、第2章および第3章。)

エレン・ケイは、子どもの解放・子どもの世紀にするためには、平和でなければならないと考えたが、平和を侵す帝国主義が19世紀後半からはじまり、まさしくそれが跋扈したのが20世紀であり、この2つの長楽のせめぎ合いとして20世紀ぞを捉えることが出来よう。

以上、堀尾輝久『教育を拓く-教育改革の二つの系譜』青木書店、2005年