AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

アイドルの本質がここにある。 アイドルファンは、アイドルに、だまされていてもよい。 (ナッキー)

2009-11-28 18:22:45 | 平嶋夏海
11月20日日経新聞夕刊のコラムで、ミステリー作家の道尾秀介のコラムが面白かったので引用・紹介します。書かれていることはアイドルのことではありませんが、そのエピソードが、アイドルの本質に迫っていると感じました。

Quote(引用開始)
数年前、新宿のライブハウスで、いくつかのバンド演奏のあとで、
なかなか可愛らしい顔立ちをした20歳そこそこの女の子がステージに上がった。
マイクを握った彼女は丁寧に自己紹介をした。

歌が大好きで、いつかはプロの歌手になりたいのだが、いまは一緒にステージで演奏してくれるメンバーが見つからず、一人でやっている。
「だから、CDに録音したバック演奏に合わせって歌っています。」
打ち込みのドラムとシンセ、ギターだけは友人に頼んで弾いてもらったのだという。
特に期待もせず、僕は歌が始まるのを待った。

声は抜群によかった。
が、メロディも歌詞も極めて「普通」で、僕は適当に「あーなるほどね」という感じで彼女の歌を聴いていた。一曲、二曲、三曲。
「次が最後の曲です。」

ハプニングが起きたのは、彼女がそれを歌い始めた直後のことだ。
スピーカーから流れるバック演奏が、ブツ、ブツ、と途切れはじめた。
ライブハウスのスタッフが調べても原因がわからず、しまいにはプッツリと消えてしまった。客席はしんと静まり返った。

「・・・すいません」
かすかに震えた声で言い、彼女は深々と頭を下げた。
哀しげな深呼吸を、ご丁寧にマイクが拾った。
しかし数秒後、彼女は明るい声を取り戻してこう言った。
「せっかくいただいた時間なので、バックなしで一曲歌わせてください。ほんとにすみませんでした。」
彼女がアカペラで歌い始めたのは名曲「Amazing Grace」だった。

目をつぶって一心に歌う彼女の声は、伸びやかに、心地よく客席に響いた。
僕たちはいつしかステージを陶然と見つめてその声に聴き入り、彼女が最後のフレーズを歌い終えたとき、誰ともなく一斉に拍手をしていた。
彼女は驚いたような顔をして、それから恥ずかしそうにニッコリ笑い、もう一度頭を深く下げてから、ステージの袖に消えた。
Unquote引用終わり

ライブで歌われた曲「Amazing Grace」の映像 youtubeで本田美奈子

ライブハウスで歌う20歳の女性をアイドルとは言えないのだが、筆者の描写からは、アイドルらしい感じが漂っています。例えば、次の表現。
メロディも歌詞も極めて「普通」で、
僕は適当に「あーなるほどね」という感じで彼女の歌を聴いていた。 (たいしたことはないという意味)
哀しげな深呼吸を、ご丁寧にマイクが拾った。 
彼女は驚いたような顔をして、それから恥ずかしそうにニッコリ笑い

さて、ミステリー作家のコラムらしく、彼女の歌唱についての後日談が続きます。

Quoteコラムの後半を引用します。
バンドをやっている友人にその話をしたら、彼もまったく同じものを見たことがあるという。
詳しく聞いてみると、場所は別のライブハウスだが、どうも同じ「彼女」のようだ。
よくよく話を突き合わせた結果、彼女がバックで流したのは、どうやら初めから「そういうCD」だったらしいのだ。

つまり僕たちは、まんまと彼女の作戦にひっかかり、感激の拍手をおくっていたのだった。

自分より一回り年下だけど、僕は彼女をエンターテイナーとしていまでも尊敬している。

たとえ策略であっても、彼女のそれには心がこもっていた。

「本当」よりずっと素敵な「嘘」だった。

Unquote引用終わり

アイドルは、「本当」の実像ではなく、「嘘」の虚像をお客さん(ファン)に提供して楽しんでもらう職業である とは、言い尽くされて、使い古されたテーゼですが、
アイドル以外の話題で、同じ論理が展開されているのを読むことができたのが、新鮮でした。

もし、私が同じ場面に遭遇して、後に真実を知ったら、このコラムと同じ感想をもったでしょう。
しかし、世の中には、逆に、憤慨する方もいるでしょう。そういう方はアイドルを好きになる可能性が少ないと思う。

上手にだまして欲しい と思うのがアイドルファンの本質なのではないでしょうか。
平嶋夏海推しの私は、平嶋夏海がファンをだましているとは思いませんが、全力でアイドルとして頑張っている彼女は、本当の彼女の姿と同一(実像)ではないでしょう。

アイドルとして私たちの目の前に現れる平嶋夏海は、本当の彼女も素敵な女性であるはずだと思わせます。
そして、平嶋夏海が、本当に素敵な女性である可能性は、99%以上と高いのですが、ひょっとして1%以下の確率で、私たちはだまされているのかもしれません。
それでも、よいのです。
アイドルとしての、平嶋夏海は、最高に素晴らしいのですから。

ナッキー
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SKE48チームKⅡメンバーのイメージ その2(KC)

2009-11-28 12:26:34 | SKE48/NMB48/HKT48
11月3日にチームKⅡ「会いたかった」公演を2回見たときのメモから、主力7人以外のメンバーのユニットでのポジションと、印象。

M2「涙の湘南」では、センター柏木ポジションに古川愛李、
左端浦野一美ポジションに、佐藤実絵子
左2井上奈瑠ポジションに、鬼頭桃菜
右2米澤瑠美ポジションに、11月3日は研究生の阿比留李帆(市原佑梨が休演)
右端片山陽加ポジションに、前田栄子

M4「渚のCHERRY」では、センター前田(渡辺)ポジションに向田茉夏
左 平嶋夏海(早乙女美樹)ポジションに、11月3日は研究生の阿比留李帆(井口栞里が休演)
後 峯岸みなみ(米沢瑠美)ポジションが、研究生かチーム内アンダーか、分からなかった。(市原佑梨が休演)
右 増山加弥乃(田名部生来)ポジションに、加藤智子。

M7「恋のPLAN」では、センター柏木ポジションに古川愛李、
左の3人が、
赤枝里々奈  
佐藤聖羅
前田栄子
右の3人が
高柳明音
鬼頭桃菜
11月3日は研究生の阿比留李帆(内山命)

メンバーの印象、AKB48のメンバーになぞらえると、

赤枝里々奈  増山加弥乃(元チームA)
井口栞里  小原春香
市原佑梨  井上奈瑠(元チームB)
内山命   松岡由紀(元チームB)
加藤智子   成田梨紗(元チームA)
鬼頭桃菜   野呂佳代の若い頃、てんぽのずれたキャラクターは大家志津香、野口玲菜。
佐藤聖羅   川崎希(元チームA)
佐藤実絵子  
前田栄子   今井優(元チームK)

研究生
阿比留李帆  佐藤由加理
加藤るみ 

当日休演のメンバーのユニットでのポジションが分からないので、こちらのサイト の情報を参考にさせていただきました。

加藤智子を見て、83年デビューの木元ゆうこを思い出した。
youtube 歌う木元ゆうこ チェリーガーデン

KC
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