雑誌である。業界誌といったほうが当たっている。何の業界かはもうお分かりだろう。まだ分からないという方のために、本号の目次はこんな具合である。
特集 全国の市の花と木
私たちのふるさとが日本一シリーズ
.......-略-
美人と麗人のちがい
.......-略-
山城温泉が北陸随一になったのは
頼朝はなぜ鎌倉に幕府をひらいたのか
.......-略-
落ちてもともと受けたバスガイド
お嫁にいっちゃった皆さん
また言っちゃったコーナー
もうお分かりだろう。弘済文庫も顔負けの雑学と内輪情報のオンパレードである。
本の入手先は姪っこ。モーニング娘。ばりのキュートな子でかなりの人気ガイドだった。ファンレターも結構もらったそうだ。
この業界、一般人には身近なようで意外にベールに包まれた、あらぬ妄想を膨らませられる、ある意味芸能界以上に興味をそそられる「禁断の園」なのだ。
お客が観光中、ガイドさんと運転手さんはどうしているのだろう?ロマンスが芽生えたりするのだろうか、などという下衆のかんぐりから、車酔いはしないの?立ちっぱなしで足が太くならないの?といった余計なお世話から、一人前になるまでどんな訓練を受けるのか?、あちこちの観光地へいけていいな、お勧め穴場は?などなど聞きたいことはたくさんある。この雑誌は、そんなこんなの疑問にも答えてくれる上に、目次にあるようないろいろなジャンルの雑学も知ることができる。ガイドさんの携行に便利なように小さいが、数ある業界紙誌の中でも一般人にとってもピリリと面白い本なのだ。
さて、そんな記事の中の「また言っちゃったコーナー」から観光土産の内輪話記事を一つ。
旅行会社の観光旅行で連れて行かれる土産物屋は観光業者とつるんでいる、と言うのはまあ周知の事実だが、以下はとある海沿いの観光地の土産物屋でのこぼれ話。
『...店頭で焼いて試食させている干物は、...一等品の荷崩れした切れ端。一等品だから切れ端にしても、脂がのっていてその風味は太鼓判もの、ところが客が買っていく(買わされている?)のは、三等品とか四等品の安物...』
『...客は「やっぱり日本海の魚介類は新鮮で、値段も安い」と笑顔を見せ、大型バスの横腹の大きなトランクに、これでもかというほど発泡スチロール箱をつめ込んでいる。わざわざ○○まで行って「築地の魚」を買わされなくても...』
「そんなことは知ってるよ」と訳知り顔をするのも結構だが、こうした不正もそんなふうに斜めに見て真剣に怒らない風土が、不二家やミートホープ、白い恋人など多発する食品偽装をも許すことにつながっているのではないだろうか。
特集 全国の市の花と木
私たちのふるさとが日本一シリーズ
.......-略-
美人と麗人のちがい
.......-略-
山城温泉が北陸随一になったのは
頼朝はなぜ鎌倉に幕府をひらいたのか
.......-略-
落ちてもともと受けたバスガイド
お嫁にいっちゃった皆さん
また言っちゃったコーナー
もうお分かりだろう。弘済文庫も顔負けの雑学と内輪情報のオンパレードである。
本の入手先は姪っこ。モーニング娘。ばりのキュートな子でかなりの人気ガイドだった。ファンレターも結構もらったそうだ。
この業界、一般人には身近なようで意外にベールに包まれた、あらぬ妄想を膨らませられる、ある意味芸能界以上に興味をそそられる「禁断の園」なのだ。
お客が観光中、ガイドさんと運転手さんはどうしているのだろう?ロマンスが芽生えたりするのだろうか、などという下衆のかんぐりから、車酔いはしないの?立ちっぱなしで足が太くならないの?といった余計なお世話から、一人前になるまでどんな訓練を受けるのか?、あちこちの観光地へいけていいな、お勧め穴場は?などなど聞きたいことはたくさんある。この雑誌は、そんなこんなの疑問にも答えてくれる上に、目次にあるようないろいろなジャンルの雑学も知ることができる。ガイドさんの携行に便利なように小さいが、数ある業界紙誌の中でも一般人にとってもピリリと面白い本なのだ。
さて、そんな記事の中の「また言っちゃったコーナー」から観光土産の内輪話記事を一つ。
旅行会社の観光旅行で連れて行かれる土産物屋は観光業者とつるんでいる、と言うのはまあ周知の事実だが、以下はとある海沿いの観光地の土産物屋でのこぼれ話。
『...店頭で焼いて試食させている干物は、...一等品の荷崩れした切れ端。一等品だから切れ端にしても、脂がのっていてその風味は太鼓判もの、ところが客が買っていく(買わされている?)のは、三等品とか四等品の安物...』
『...客は「やっぱり日本海の魚介類は新鮮で、値段も安い」と笑顔を見せ、大型バスの横腹の大きなトランクに、これでもかというほど発泡スチロール箱をつめ込んでいる。わざわざ○○まで行って「築地の魚」を買わされなくても...』
「そんなことは知ってるよ」と訳知り顔をするのも結構だが、こうした不正もそんなふうに斜めに見て真剣に怒らない風土が、不二家やミートホープ、白い恋人など多発する食品偽装をも許すことにつながっているのではないだろうか。