WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

小豆島パラダイス(続き)

2007年08月09日 | 今日の出来事

 森川さんの別荘は前足の中ほどの海が見渡せる小高い丘の上にあり海風が心地よい。地元の素もぐり名人提供のとれとれ天然アワビ、サザエ、ワタリガニ、海老、刺身などの海鮮に焼肉と超豪華版。「いずれはまつたけとアワビの豪華セットメニューを観光の目玉に」と夢を語り大いに盛り上がった。クライマックスは高津さんのケーナ伴奏でカラオケ大会。
  

   散会後、萩本さんの案内で「やおよろずや」へ。
 カウンターがある店内は居酒屋風だが飲食のほかに様々な手作り小物販売、ギャラリー、歌、踊り、映画、エコロジーなどいろいろなイベント、パソコン・英会話教室、カイロプラクティック...と何でもありのごった煮スクランブルサロン。来るもの拒まずで、様々な人々が入れ替わり立ち代わりやってきては交流し、いろいろなイベントもやっている。中には島外からふらっとやってきてそのまま住み着いてしまう人もいるそうだ。
 そんな一人、飛多さんがメンバーに呼び出され、ふいにやってきた私たちのためにテーマソングを披露してくれた。名づけて「小豆島パラダイス」。とにかくにぎやかな歌でオジサン達にはついて行くだけで精一杯であった。島を回っている間、「夏休みなのに浜で泳いでいる人もほとんど無くいまいち元気が感じられない島だなあ」と感じていたが、ここだけは元気いっぱいであった。

  翌日は本来の目的である「まつたけ山作り研修講演会」。地元まつたけ採り名人、梶さんが整備している港さんの山を見学後、お大師さんの集会所で吉村先生の講演会。約40名のご参加で世話役の森川さん、港さんらも予想外の大盛況であった。詳しくは「まつたけ十字軍」のページで。

   今回の旅では、コーディネートの森川さん 、長老の港さん、観光大使の萩本さん、移住者代表の高津さん、地元まつたけ採り名人梶さん、素もぐり名人片山さん他、たくさんの親切でフレンドリーな方々のお世話になった。たくさんの方から格安の家や土地の候補まで紹介しての移住のお誘いをいただき感激であった。小豆島のみなさん、ほんとうにありがとうございました。


8月6-7日 小豆島パラダイス

2007年08月08日 | 今日の出来事

 「まつたけ十字軍」の“布教救世軍活動”で“教祖”吉村御老公+猫田・宮崎の助さん角さんデコボココンビで小豆島漫遊の旅へ。

 姫路港からフェリーで1時間40分、福田港には旅程のお世話をいただいた森川さんはじめ「小豆島まつたけ十字軍」のそれぞれにユニークな方々がお出迎えいただいた。

 小豆島は大半が花崗岩の隆起でできた島で、面積約150平方㎞、神奈川県川崎市、大阪府堺市とほぼ同じくらい、島の周囲約130km、平坦な直線道路は延長1kmほどのところが一ケ所あるくらいであとは曲がりくねったアップダウンが続く。最高峰816.6mと意外に高く、内陸部には寒霞渓に代表される奇岩の渓谷もありちょっとした山岳地帯かと錯覚するほどである。よく知られている観光の目玉は「24の瞳」、オリーブ、醤油、そうめんといったところか。島にはコンビニが3軒しかない(3軒もある?)そうだが、意外にもホームセンターを2軒も見かけた。

 まずは島の長老、港さん宅で一休み。メンバーがそろったところで昼食に出かけ名物讃岐うどんをご馳走になった。

 午後は島の「観光大使」萩本さんの案内で、寒霞渓、「24の瞳」とオリーブだけではない、とってもコアなウラ小豆島巡りへ。ギネスにも載っているという世界最狭の土渕海峡(9.93m)、大阪城石垣の残石公園、大観音像、棚田100選に選ばれてもおかしくなさそうな千枚田を車窓から眺め300年の歴史を誇る国指定の重要無形文化財「農村歌舞伎」の舞台へ。

 

 「農村歌舞伎」の舞台は、京都の円山音楽堂をもう少し素朴にしたような、青空階段状の客席に藁葺き屋根の野外舞台で、上演は主に春と秋とのこと。驚いたことにこの舞台は回り舞台になっていて、床下で屈強の強力が幕間、人力で回す仕掛けなのだそうだ。運よくちょうど近くの公民館で行われていた子供歌舞伎の練習風景を見学させていただくことができた。一生懸命練習に励む子供達と熱心に指導されている地元の方のはりのある豊かな声量に圧倒され、ぜひとも本番を観覧してみたくなった。

 銚子渓おサルの国。喜んでおサルを見に行くのはシロウト。萩本さんが案内してくれたのは対面に寒霞渓ロープウェイを望む山頂、四方指(777m)。「パチンコ好きの人がよく来る」という寒いジョーク付き(失礼)。サルの糞があちこちに臭いのには閉口したが奇岩の寒霞渓を遠望するには絶好のポイントだ。小高い岩があり「その岩の上で飛び上がれ」と仰る。目の前は断崖絶壁で高所恐怖症の私には酷な注文だが、「清水の舞台から...」の心境で飛び上がった...。萩本さんは島で有数の写真家でもあられるようだ。

      

 四方指から30分、たった今遠望していた寒霞渓ロープウェイ山頂駅へ。奇岩の眺望は四方指から遠望するほうが見応えはある。今回は時間が無くロープウェイには乗れなかったが、ロープウェイが通過する峡谷の狭さでは日本有数と言われる寒霞渓のこと、空中間近に見る奇岩美はまた一味違ったものであろう。いつか見てみたいと思う。

山頂駅でオリーブソフトクリームを食べる。2種あるがピンク色の完熟オリーブ入りがほんのり甘くてうまい。同行の高津さんが支配人からエイのヒレをゲット。今はオフシーズンで売っていないのを常連のよしみで特別に分けていただけたそうだ。この高津さん、大阪から早期退職移住して半年、すでに島の名物男。長老の港さんからは「NHK」のあだ名で呼ばれていた。

 小豆島の名産品の一つは醤油。創業100年以上の歴史を誇るヤマロク醤油株式会社。国の登録有形文化財である「もろみ蔵」を見学できる。麹菌、乳酸菌が100年の時を経て白い粉をふくように棲みついた直径3mはあろうかという杉樽、ふくよかで甘からいもろみの香りに思わずつばを飲む。すでに五代目を数える若い当主と、お若い頃はさぞお美しかったであろう(失礼、今も)四代目の女将さんが蔵内を案内してくれた。夏場はすでに醗酵は終わって熟成に移る時期だそうだが、熟成樽への移行を待っている醗酵樽では今もぶくぶくともろみが息づいていた。醗酵最盛期には樽からあふれんばかりに盛り上がるそうだ。

  

試食コーナーでは、自慢の再仕込み醤油「鶴醤」(「つるしょう」ではない「つるびしお」)、丹波黒豆醤油「菊醤」を味わわせていただく。原材料表示は当然のことながら国産の「大豆」「小麦」「塩」のみ。あっさりしているのにコクがあり、量産醤油にありがちなアルコール臭が全く無い。それぞれの小瓶セットを買い求める。
以下次号)

 

 


“完熟人生”

2007年08月05日 | このごろ思うこと

 毎年この季節に妻の郷里山梨へ行くと完熟桃を買ってくる。日持ちしないため県外に出回ることはないので現地でしか買えない。見てくれは良くないものもあるがとにかくうまい。しかも安い。こちらの五分の一以下の値段で買える。
 京都などの消費地で売っている桃は1個200~300円もする。しかも見栄えほどうまくない。収穫から運送・販売までの期間の商品価値維持のため熟す前に収穫されるから見栄えは良くても糖度や香りが不十分であまりうまくないのだ。畑で真っ赤に熟すまで育てられたトマトが果物のように甘くてうまいのは誰もが知っている。それと同じことだ。
 田舎暮らしに憧れる人が増えていると聞く。理由は人それぞれだろうがただ一つ共通するのは、単純に「うまいものが食べたい」ということではないだろうか。これは間違いない。しかもそれを自分で作れれば人生の楽しみが何倍にもなる。人間もその土地に根付いて完熟することこそ豊かな人生というものかもしれない。
 都会に住む消費者は金が無くては本当にうまいものはなかなか食べられない。暮らしのためにいつも「金」に追われている。「金」にあかせて食道楽という、無粋な輩もいるが、「金」を積めばうまいものを食わせてもらえて当たり前、自慢にもならない。むしろ「金」を稼ぐ行為のために環境負荷を増大させていることを恥じるべきなのだ。食、住、教育、...都会で人が熟すには金がかかる。一体どれだけの人が完熟できるのだろう。


8月4日 いよいよトラスもラストスパート!?

2007年08月04日 | ログハウス
 蒸し暑い中、ログハウス製作講習会もようやく最後のトラス-3つめのトラス製作に差しかかった。三角形の大枠の中にW型の方杖を組むという、美しいが難しいデザインだ。製作中の写真などは「田舎暮らし応援団」へ。
 みなチェンソーワークはかなり上達したし経験済みの工作はできるのだけれど、初体験の造作では材の加工イメージが頭に無いため墨入れが難しい。誤解したまま間違った墨を入れてシッチャカメッチャカの加工になってしまうことも。来週には上がった姿を見られるのかお楽しみ。
 そろそろマイログハウス製作の準備も始めなければ。 

赤岳登山

2007年08月03日 | 今日の出来事
 7月31日-8月1日、八ヶ岳の最高峰、赤岳にムスメと登ってきた。
コースは美濃戸~行者小屋~地蔵の頭~赤岳山頂(泊)~行者小屋~美濃戸。
 お世話になった赤岳山頂小屋の人も「こんないい天気はめったに無い」と言うほど快晴で、お目当てのご来光と富士山はじめ、遠く北アルプスから浅間、秩父山塊、南アルプス、諏訪盆地、立科へと巡る360度の素晴らしい眺望も満喫できてラッキーであった。眺望では北岳や富士山よりも素晴らしかった。100名山にはまだほとんど登っていないが、赤岳の眺望は中でもかなり上位にくるのではないか。唯一つ残念だったのは、八ヶ岳の固有種、「ヤツガタケキスミレ」が時季を過ぎて見られなかったこと。ブックマークに写真集あり。
 赤岳山頂小屋には大きなガラス張りの展望室のような食堂があり、寒い朝でも室内から眺望が楽しめる。トイレもきれいで館内も山小屋独特の汗と饐えた匂いも無く快適。もっとも、「その匂いが好き」という山男もいるかもしれないが。
 平日だったせいか、200人収容の山小屋に32人とハイシーズンのわりには人も少なかった。入山者も私を含めて中高年ばかり。ムスメは一人浮いていた。近年、中高年の登山ブームで遭難者も増えていると聞くが、中には「大丈夫かいな」と心配になるお方も。もっとも、私も日ごろの運動不足がたたって下山時には足がガタガタであったが。山では始めは誰でも元気なので調子に乗ってとばすと後で上りでは心臓に、下りでは足にくるのだ。