小沢一郎さん、以前は「国会で決定したこと(証人喚問とか委員会とか)であれば従います」旨を答えていたので期待していたら、
昨日、インターネットの動画の生放送で「裁判になっているから、三権分立のことからも、立法府に出ることは妥当でないし、必要ない」旨にガラッと転換してしまった。
(この放送、「来場場数 182294人」と表示されている)
民主党の代表選のとき「総理なったとき、強制起訴されたら応じる」といっていたのに、総理にならずに起訴されたら、裁判所に「起訴の取り消し」訴訟などを起こした人。
これからすれば、実際に総理なっていて強制起訴されたら、「拒否する」と言い出すだろうことは想像に難くない。
ともかく、経済の混乱で「補正予算」の成立が急がれているのに、そこに強烈なブレーキをかけている小沢氏。
一体どこを見ているのだろう。
昨夜来、そんな思いなので、まず、インターネットの小沢氏の放送のところにリンし、次の情報を整理した。
1. 民主党の岡田幹事長が小沢氏にアプローチとの雰囲気が1.2週間前から伝えられている。今週はかなり覚悟して面会を求める方向まで。野党にも約束をした。
2. ところが、昨日3日、小沢氏はインターネットのテレビ番組に出演、1時間半、応じたらしい。
私が知って、見たとき、ちょうど1分ほどで放送終了担ってしまった・・・
ともかく、国会で説明はしないという方針の表明。
3.つまり、、岡田氏、面目丸つぶれ。
4.ところで、補正予算。
経済不安の続く中、これを通さないわけにもいかない。
以下、産経の「補正予算案審議 自公、苦渋の選択 でも同床異夢」との見出しの報道の趣旨。
「自民党も審議拒否して自ら意思表明の機会なくすことを苦慮」、小沢問題カードは微妙に使うらしい。
「公明党は5日にも補正予算案への対応を正式決定するが、山口氏らには賛成することで民主党への接近の足がかりにしたいとの思いもある。」
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●今国会中の小沢氏招致 「幹事長の責任で努力」と退路断つ岡田氏
北海道新聞(11/03 11:22)
民主党の岡田克也幹事長は2日の与野党幹事長・国対委員長会談で、強制起訴される小沢一郎元代表について、衆院政治倫理審査会(政倫審)を念頭に今国会中の招致実現を目指す意向を表明した。期限を区切ることで自身の退路を断った格好だが、小沢氏は依然面会にさえ応じない。党内からは執行部が小沢氏に出席を「勧告」すべきだとの強硬論も出てきた。
岡田氏は会談で、小沢氏招致について「幹事長の責任で実現に努力したい」と強調した。これに対して、野党も「公党として初めて国会招致を認めた」(石原伸晃自民党幹事長)「一定程度は評価できる」(井上義久公明党幹事長)と歓迎。2日の衆院本会議での2010年度補正予算案審議入りに応じた。
●小沢氏招致「引き延ばさない」=民主・岡田克也幹事長インタビュー
時事(2010/11/02-21:25)
民主党の岡田克也幹事長は2日、時事通信社のインタビューに応じ、難航している小沢一郎元代表の国会招致問題について「いつまでも引き延ばすというのはいかがか」と述べ、決着を急ぐ考えを強調した。インタビューの要旨は次の通り。
-ねじれ国会で野党とどう向き合うか。
誠心誠意話し合っていくしかない。「国民の生活第一」というのはわれわれだけでなく、野党も共有するものを持っている。
-国会招致をめぐり、1日に改めて小沢氏に面会要請したのか。
当然そういったことをお願いしている。
-現時点ではまだ会っていないか。
そうだ。
-小沢氏と会えない状況をどう打開するのか。
今種明かしをするつもりはない。しかし(小沢氏の国会での説明を)いつまでも引き延ばすというのはいかがか。それを実現していくのは幹事長として当然のことだ。
-小沢氏は「司法の場に移っている」との立場だが。
それは分からない。議院証言法は裁判で争っている人が証言してはいけないということではなく、むしろそういう方が証言することがあるという前提で規定が置かれている。宣誓や証言の拒否はできるが、全く国会で話ができないということではない。
-現状をどう見ているか。
それが普通の状態ではないということは言える。幹事長が会いたいと言ってるわけだから。お会いしたい。
-どこかで党としての処分を検討せざるを得なくなるか。
そういう考えは今はない。国会でしっかりお話しいただきたい。実現に向け努力する。
-沖縄県知事選に関し、県外の国会議員が応援に行くことを禁止したが、それに反した場合は処分も伴うのか。
何がペナルティーかは、そういうことが起きたときに判断することだ。
-公の場で支持表明するだけなら構わないのか。
責任ある立場の人が、たとえ(応援に)行かなくても、行き過ぎた行動に出るということは控えてもらいたいと思う。ぞろぞろ議員がA候補とB候補と分かれて応援するのはいいことではない。民主党は一体何なんだということになる。
-菅政権の対中、対ロ外交の評価は。
非常に難しい局面だ。しかしそれは日本の外交の失態なのか。すべて日本が悪いと野党やメディアは言うが、間違っている。(中国とは)もともと政治体制が違うので、いろいろなあつれきがある。大失敗だとか負けただとか、国民感情を刺激するやり方は望ましくない。国益を害する。
-鳩山由紀夫前首相が日中外交について「自分ならもっとうまくやれた」と発言しているが。
コメントしないということをもって、推し量っていただきたい。
●岡田氏、目算立たぬまま小沢氏招致「約束」
産経 2010.11.2 22:13
民主党の岡田克也幹事長は2日の与野党幹事長会談で、小沢一郎元代表の今国会での招致に「幹事長の責任」で努力すると表明したが、小沢氏は司法手続きに入っていることを理由に難色を示しており、会談に応じるはずもない。野党側は平成22年度補正予算案の採決にあたって、招致実現を改めて求めるとみられ、岡田氏はいずれ「約束」の清算を迫られる。
岡田氏は、小沢氏の政治倫理審査会での弁明を念頭に置いている。しかし、野党側は偽証罪が適用できる証人喚問を求めている。これに岡田氏は「議院証言法4条の趣旨を尊重してやらないといけない」と述べ、刑事訴追された人が宣誓、証言を拒める規定を理由に難色を示した。
菅直人首相は2日夜、「小沢氏は党代表選の時に国会が決めれば従うとの趣旨の発言をした。そういうことだと思っている」と述べるだけで、リーダーシップを発揮する姿勢は示さなかった。
一方、渦中の小沢氏は2日午後、衆院本会議に出席。岡田氏はわずか5メートルの至近距離の席にいたが、2人は目を合わせることさえなかった。
本会議場から去る小沢氏に、民放テレビの女性記者が「小沢さん、なぜ岡田さんと会わないんですか!」と声をかけたが一切無視。傍らの衛視に「あれは10チャンネル(テレビ朝日)の子か」と尋ねただけで、車に乗り込んだ。
執行部でも、小沢氏に近い参院幹部は招致に否定的だ。
「『会いたい、会いたい』って言うなら、小沢さんは国会に来ているんだから、衆院本会議場でもどこでも、会えばいいじゃないか」
2日午後、国会内の同党幹事長室。輿石東参院議員会長が、与野党幹事長会談の説明をする岡田氏にこう述べると、岡田氏は返答しなかった。(榊原智)
●国会招致「必要ない」=インターネット番組に出演-小沢氏
小沢氏がネット生出演 国会招致めぐり発言か
2010/11/03 16:22 【共同通信】
民主党の小沢一郎元代表は3日夕、東京・麹町でインターネットサイト「ニコニコ動画」の公開生中継に出演した。小沢氏が公の場で発言するのは検察審査会の強制起訴議決を受けた直後の10月7日以来。野党の国会での説明要求に対する反応など発言内容が注目される。
民主党の岡田克也幹事長は今後の対応を話し合いたいと呼び掛けているが応じていない。党の責任者より、外部メディアへの対応を優先させる姿勢は、党内の反発を招く可能性もある。
●時事ドットコム:小沢氏、国会招致を拒否=ネット番組で「必要ない」
時事(2010/11/03-17:04)
民主党の小沢一郎元代表は3日午後、インターネットの番組に出演し、資金管理団体の政治資金規正法違反事件をめぐる自身の国会招致問題について、「裁判所の手続きに入っている。三権分立から言えば、司法で取り上げているのものを立法府が議論するのは妥当ではないし、必要ではない」と述べ、衆院政治倫理審査会(政倫審)などの出席に応じない考えを示した。
同党の岡田克也幹事長が小沢氏との会談を申し入れていることに関しては、「政倫審に出るべきだという議論が前提であれば、(話が)違う」と述べ、岡田氏との会談に難色を示した。
●【小沢氏動画サイト出演・詳報】(1)国会招致「岡田くんと僕の間で出よう、出ないの話ではない」 (1/5ページ)
産経 2010.11.3 23:59
Web動画「ニコニコ生放送」に出演し、話をする民主党の小沢一郎・元代表 =3日午後、東京都千代田区麹町(荻窪佳撮影) 民主党の小沢一郎元代表は3日、都内でインターネットサイト「ニコニコ動画」に生出演し、野党の求める国会招致や菅直人政権の政治姿勢などについて語った。詳報は以下の通り。
--ニコニコ動画より国会に出るのが先じゃないか。後輩の岡田克也幹事長と会談ぐらいすべきだとの意見や国会軽視との声もあるが
「別に私、国会出てないわけではありませんで、必要なとき、ちゃんと出ている。今、みなさんがおっしゃっているのは、政倫審(政治倫理審査会)とか証人喚問とかという話だろう。あのー、僕の今回の問題については、なかなか新聞、テレビが正確に真実を報道していただけないので、整理したい」
「私は何も隠すことありません。報告書みてくれたらそれ以上のことはない。去年の3月から、検察の強制捜査が後援会に入った。私自身も事情聴取も受けたし、私の個人資産から何から全部調べられた。1年余にわたって捜査、公権力による捜査を受けた。それでも結局何も不正がないと不起訴になった。
ですからこのことまず、前提としてわかってほしい。ただ、検察審査会で、そのことをもう一度法廷で明らかにすべきと意見が出ているので、今、手続きが進められている。
・・・・以下4編 続く・・・・
●民主党・小沢一郎元代表の発言要旨
(2010年11月3日21時55分 読売新聞)
(資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件について)検察審査会で、もう一度法廷で明らかにすべきだという意見が出たから、司法の手続きに入っている。
三権分立から言えば、原則として、司法で取り上げられているものを立法府で議論するのはあまり妥当でないし、必要もないのではないか。
(岡田幹事長からの会談要請は)「こういう話をしたい」という説明が全くなかったから、「中身はどういうことか」というやり取りを1、2回した。最終的に、国会招致の話だと秘書を通じて聞いた。国会の中でやるのは、司法と立法の関係で、あまり妥当ではないのではないかと返事をした。
(国会招致は)国会として、党としてまず、どういう結論を出すか。岡田君と僕で個人的に話をすることではない。(今後の岡田氏との面会は)政倫審に出るべきだという議論が前提にありきではちょっと違う。
政倫審も証人喚問も基本的に秘密会だ。裁判は全部公開だ。「改めて公開の場でやりなさい」というのが検察審査会の意見だ。僕はそれに従って、もし公判ということになれば、そこできちんと説明したい。
●小沢氏の会談拒否、岡田氏面目丸つぶれ
(2010年11月4日00時40分 読売新聞)
民主党の小沢一郎元代表が3日、自らの資金管理団体の政治資金規正法違反事件を説明する国会招致を拒む考えを表明した。
国会説明が必要だとしてきた岡田幹事長との対立は、いよいよ深まることになった。
小沢氏は、岡田氏からの会談要請に対し、「『どういうことでしょうか』というやり取りを1、2回した」と語り、会談の趣旨が不明確であることを理由に拒んだことを明らかにした。その後、「国会の中で(説明を)やるのは、司法と立法の関係で妥当ではない」と返答したという。
今後の面会の可能性についても、岡田氏が衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を要請する考えであることを踏まえ、「政倫審に出るべきだという議論が前提では、ちょっと違うのではないか」と述べ、否定的な考えを示した。
政倫審出席に関しては「岡田君1人で決める話ではない。国会として、党としてどういう結論を出すか、ということをまずやらなくてはいけない」と語った。小沢氏に近い輿石東参院議員会長は政倫審に否定的な考えを示しており、執行部がまとまっていないことを理由に拒否する考えを示したものだが、幹事長ポストにある岡田氏の威信にかかわる発言ともいえる。
小沢氏は10月7日、国会内で記者団に「国会で決めた決定に私はいつでも従う」と述べていた。
小沢氏の発言に対し、民主党執行部の一人は3日、「野党に国会招致を約束した岡田氏の面目が丸つぶれだ」と憤った。別の幹部は「野党にどんどん追及してもらって、小沢氏が追い込まれて離党でもしてくれればいいが」と語った。
●小沢元代表 国会招致応じない意向 野党の反発も
朝日(11/04 00:02)
民主党の小沢元代表はインターネットの番組で、野党が求めている国会招致に応じない考えを強調しました。岡田幹事長との会談にも難色を示しています。
民主党・小沢元代表:「司法の裁判所の手続きに、もう入ってきているものですから。立法府がいろいろと議論するというのは、あまり妥当でないと」
また、小沢氏は、岡田幹事長が求めている会談について、「政治倫理審査会の出席についての議論を前提に話しをすることは違うのではないか」と否定的な考えを示しました。小沢氏が岡田氏との会談や国会招致を拒否する姿勢を見せたことで、野党側の反発を呼びそうです。
●補正予算:会期内成立の公算大 小沢氏招致は長期化
2010年11月3日 9時33分
10年度補正予算案は2日、衆院本会議で審議入りした。これに先立つ与野党幹事長・書記局長会談で、民主党の岡田克也幹事長が小沢一郎元代表の今国会中の招致に努力する姿勢を示したため、野党側は衆参両院で補正審議に応じる構え。小沢氏の招致問題が長期化の様相をみせる一方で、補正予算案は会期内成立の公算が大きくなった。【横田愛、念佛明奈】
自民党の脇雅史参院国対委員長は2日の記者会見で、補正予算案の取り扱いについて「参院にくれば、できるだけ早い採決を目指す。小沢氏の招致問題を理由に引き延ばすことは考えていない」と明言した。厳しい経済情勢を踏まえ、野党側も「政治とカネ」問題で、国民生活に直結する補正審議を犠牲にできないのが実情。公明党の山口那津男代表も2日の会見で「補正予算案は緊急性もあり重要な課題だ」と述べた。
小沢氏の国会招致問題を巡り、民主、自民両党は妥協点を探った。岡田氏は与野党幹事長・書記局長会談で「(小沢氏が)国民に対して説明できるよう環境整備に努めている」と発言。民主党の鉢呂吉雄国対委員長は党代議士会で、環境整備との表現について「向こう(野党)から原案が提示された」ともらし、自民党国対幹部も衆院議院運営委員会の与野党筆頭理事間で調整したことを認めた。
岡田氏と小沢氏の会談のめどすら立たない民主党と、本音では審議拒否を回避したい自民党。小沢氏招致問題を次期通常国会まで引っ張り、民主党を揺さぶり続けたい野党側の思惑も加わり、水面下の妥協につながった。「環境整備」が今国会での小沢氏招致を確約していないことは与野党とも織り込み済みだ。
自民、公明両党が求める証人喚問は国会の慣例で「全会一致」が原則で、ハードルが高い。自民党の逢沢一郎国対委員長は2日の会見で「小沢氏が政治倫理審査会を望むなら、最初のステップとしてはあり得る」と柔軟に対応する考えを表明。一方、民主党幹部は「(審議の)入り口も、出口も努力するで構わない」と語り、補正審議の障害はなくなったとの見方を示した。
当の小沢氏は2日の衆院本会議に出席したが、終了と同時に国会を後にし、岡田氏と接触する場面はなかった。
●補正予算案審議 自公、苦渋の選択 でも同床異夢…
産経 2010.11.2 22:12
自民、公明など野党各党は、2日の与野党幹事長会談を受け、平成22年度補正予算案の審議に応じることを決めた。自公両党とも審議に出て補正予算案への態度を表明したいと考えていただけに、民主党の岡田克也幹事長が小沢一郎元代表の国会招致実現に「努力したい」と発言しただけで了とする苦渋の選択をした。補正予算案への賛否は自公両党で分かれており、両党間の溝の深さは今後ますますあぶり出されることになる。
「遅い。1年前から言っていることを今になって。そう思うが『ないよりはいいか』という感じもする」
自民党の石原伸晃幹事長は、与野党幹事長会談後の記者会見で、民主党の岡田克也幹事長から小沢氏の証人喚問の「言質」を引き出せないまま審議入りを決めたことへの複雑な心境をこう表した。
自民党は補正予算案の審議で、子ども手当や農家への戸別所得補償制度などの「バラマキ政策」を中止してその財源を経済対策に充てる対案(組み替え動議)を提出し、政府案に反対する構えだった。審議拒否をして、対案や意志を表明する機会がないまま補正予算案が衆院を通過してしまうことは最悪のシナリオだったのだ。
石原氏は「補正予算案は参院で与野党が逆転していても成立するのだから、しっかりと質すべきことは質す」と強調。小沢氏の「政治とカネ」の問題については「小沢氏個人の問題ではなく民主党の問題」と語気を強めた。実現するまで菅直人政権を揺さぶるカードとして活用する思惑が透けてみえる。
一方、「クリーンな政党」を旗印とする公明党は、小沢氏の問題を放置したまま補正予算案の審議に協力するのは支持母体の創価学会の意向もあって避けたかった。山口那津男代表は記者会見で「岡田氏の決意に対して今から条件を付けるようなことは言うべきではない。一定の評価をすべきだ」と審議に前向きに応じる考えを示した。
公明党は5日にも補正予算案への対応を正式決定するが、山口氏らには賛成することで民主党への接近の足がかりにしたいとの思いもある。そのためにも小沢氏の問題に「早くケリをつけたい」というわけだ。どこまで行っても自民党とは「同床異夢」なのだ。(今堀守通)
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