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てらまち・ねっと



 日本の「生涯未婚率」があがっているということは指摘されていた。
 昨夜、所要の帰り、車のテレビでの「声」=「NHK クローズアップ現代」で同様のことが流れた。
 幸い、家に着く直前だったので、急いで、宅内のテレビを見た。

 女性が求める結婚相手の「男性の年収」が 「400万円以上」 なんだという。そんなデータがあるらしい。

 ちょうど、私が昨日月曜日に市内に全国配布した「新しい風ニュース」に、
   (インターネットは2月22日(土) 官民格差の是正を=市職員の人件費30%削減)

 国税庁の発表した民間企業平均給与「406万円/人・年間」
         平成21年分民間給与実態統計調査結果/平成22年9月国税庁
 という数字にぴったり合っていて、妙な印象でテレビの説明を聞いた。

 「男の年収400万円以上が、女が男を選ぶ基準」・・・「選ぶ」ということも「年収の額」も、なんとも複雑な思いだ。

 ともかく「縁」が減り、所得が減り、未婚率、非婚率が上がるという時代。
 ますます、人口が減り、社会の活性が落ちるということか・・・・未来に展望を持ちにくい若い人たちに可哀相な、申し訳ないような、そんな気にもなる。

 次に、別の話で、別の話でないような記事。
 昨年末の12月から始まった朝日新聞の「孤族」という連載。
 一部を確認しておく。
  今なら、シリーズの記事にインターネットでつながるようだ。
 いつまで、アップされているかは知らないけれど。

 そして、昨年秋に放送された、
   クローズアップ現代「男 ひとり残されて」

 今の社会の側面を見つめておく必要はある。
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  結婚したいのに… ~止まらない未婚化~
     NHK クローズアップ現代 2011年2月21日
 日本人の生涯未婚率の上昇が止まらない。現在は男16%・女8%。2030年には男29%・女22%。さらに進めば「少子化」と「無縁化」で社会の存続さえ危ぶまれる。最新の分析で大きな原因として浮かび上がってきたのが職場の変容である。

 例えば、「職縁」の減少。
 終身雇用の崩壊や非正規労働の増加によって、職場づきあいが減り、上司が縁談を紹介するケースも激減している。


 さらに、リーマンショック以降、「男性の年収」と「女性が求める年収」のギャップも拡大。リスクの少ない結婚をしたいという若者が増えているのだ。
 こうした中、各地の自治体で始まった縁結び事業では、男性と女性が共に働き、収入も家事も両者が担う夫婦モデルを提唱するなどの試みも始まっている。番組では、最新データを交えて「未婚化」を分析し、「縁のある社会」の再構築について考える。

※再放送時間変更のお知らせ
【BS2】24:20~24:46〈22日(火)0:20~〉


●孤族の国の私たち 朝日新聞紙面で連載スタート
      朝日 2010年12月26日3時5分
 社会のかたちが変わっている。恐るべき勢いで。

 家族というとき、思い浮かべるのは、どんな姿だろう。父親、母親に子ども2人の「標準世帯」か、それとも夫婦だけの世帯だろうか。今、それに迫るほど急増しているのが、たった1人の世帯だ。「普通の家族」という表現が、成り立たない時代を私たちは生きている。

 外食産業、コンビニ業界、インターネットなどにより、昔と比べて一人暮らしは、はるかにたやすくなった。個人を抑え込むような旧来の人間関係から自由になって、生き方を自由に選び、個を生かすことのできる地平が広がる。

 だが、その一方で、単身生活には見えにくい落とし穴が待ち受ける。高齢になったら、病気になったら、職を失ったら、という孤立のわなが。血縁や地縁という最後のセーフティーネット、安全網のない生活は、時にもろい。

 単身世帯の急増と同時に、日本は超高齢化と多死の時代を迎える。それに格差、貧困が加わり、人々の「生」のあり方は、かつてないほど揺れ動いている。たとえ、家族がいたとしても、孤立は忍び寄る。

 個を求め、孤に向き合う。そんな私たちのことを「孤族」と呼びたい。家族から、「孤族」へ、新しい生き方と社会の仕組みを求めてさまよう、この国。

 「孤族」の時代が始まる。

●家族に頼れる時代の終わり 「孤族の国」
       朝日 2010年12月26日18時20分
 あの出来事は、日本に住む1億2700万人のごく一部の人々に起きたことだった。だが、足元の地面が崩れ落ちていくような感覚を味わった人も多かったはずだ。

 住民票や戸籍という紙の上だけで生きる「所在不明高齢者」が全国で見つかった。大阪で実の母親が2人の子を餓死させた。各地の高齢者が次々と熱中症で世を去った。

 いま、この国で、何かが起きている。

 ■増え続ける「独居で未婚」
 今年、国勢調査が行われた。結果が発表されるのは来年だが、研究者たちが注目しているのは単身世帯率と未婚率の増加だ。今回の調査で、1人世帯が「夫婦と子どもからなる世帯」を上回るのは確実視されている。

 単身化は今後、さらに勢いを増す。みずほ情報総研の藤森克彦主席研究員は著書「単身急増社会の衝撃」で20年後の日本の姿を描いた。50~60代の男性の4人に1人が一人暮らしになり、50歳男性で3人に1人は未婚者……。単身化自体は個人の自由な選択の結果であり、否定すべきことではない。その半面、高齢の単身者は社会的に孤立し、様々なリスクに無防備になるケースが多いのも事実だ。

 単身化に加え、雇用が崩壊し、地域共同体の輪郭が薄れ、家族の中ですら一人ひとりが孤立している。

 同時に、極端な高齢化と人口減少も進む。600万人を超す「団塊の世代」の高齢化により、生産年齢人口(15~64歳)が減り続ける「下りエスカレーター」の時代。グローバル化とデフレで、格差・貧困社会化も深まっている。

 東京23区では毎日、平均10人が孤独死する。「社会が壊れるスピードの方が速く、何をしても追いつかないとすら感じる」。孤独死や自殺、貧困の問題に取り組む僧侶、中下大樹さん(35)の実感だ。

 ■成長のツケ 男性に顕著
 今の姿は半世紀前に宿命付けられていた。

 「集団就職列車で東京に向かう日。列車が走り出したら、ホームをお袋が懸命に走ってくるんです」。90代の母を介護する60代の男性が語った思い出だ。

 戦後、地方から都市部へ流れ込んだ大勢の若者たちは「金の卵」と呼ばれ、懸命に働き、消費にも励み、団地という新しい住まいで夫婦と子ども2人の「標準家庭」を築いた。終戦直後のベビーブームで生まれた「団塊の世代」が成人する頃、日本に高度経済成長の花が咲いた。

 都市部の集合住宅で家電製品に囲まれて住む核家族はいわば、高度成長が導いた生き方だった。半世紀がたった今、その団地やアパートで孤独死が頻発する。戦後の人口急増や都市への大移動は経済成長に必須の条件だった。それが裏返しとなり、負の要因となって社会を覆っている。

 日本だけの問題ではない。やはり後発の新興経済国として急成長を遂げている韓国、中国などアジア諸国の未来の姿でもある。日本社会は、この変化の先頭を走っている。

 経済成長に過剰に適応したとも指摘される人生のかたちは、男性によりはっきり表れている。首都圏有数の大規模集合住宅・常盤平団地(千葉県松戸市)の自治会長として孤独死予防センターを設立した中沢卓実さん(76)は言う。「日本の男性は働くことしか知らない。退職したら家に閉じこもり、ないない尽くしになる。あいさつしない、友人ない、連絡しない……」

 会社という「疑似家族」に人生の大半を委ねることができた世代は、まだいい。不安定な雇用に直面する若い世代は、人生前半で働く場から排除され、仕事と結婚の扉の前でたじろぐ。

 ■意識と政策変えるとき
 ここで、立ち止まって考えたい。いま起きていることは、私たちが望み、選び取った生き方の帰結とはいえないだろうか。目指したのは、血縁や地縁にしばられず、伸びやかに個が発揮される社会。晩婚・非婚化もそれぞれの人生の選択の積み重ねだ。時計の針を逆回しにはできない。

 問題なのは、日本が「個人を単位とする社会」へと変化しているにもかかわらず、政策も人々の意識も、まだ昭和/高度成長期にとどまっていることではないか。精神科医の斎藤環さんは「日本は『家族依存社会』だ」と言う。国が担うべき仕事、社会保障などを家族に押しつけてきた、という意味だ。家族が「孤族」へと姿を変えた今、このやり方は通用しない。

 「個」を選んだ結果、「孤」に足を取られている。この国に広がっているのは、そんな風景なのだろう。誰もが「孤族」になりうることを前提にして、新しい生き方、新しい政策を生み出すしか道はない、と考える。

 高齢社会化が一段と進む2020年。単身化がより深く広がる2030年。日本社会がかつて経験したことのない20年が目の前に続いている。残された時間は、決して長くはない。(真鍋弘樹)
 ●「孤族の国」記事一覧
「孤族の国」記事一覧
施設で「スリラー」見せてます ボランティア団体表彰式(2/20)

こちら「脱・孤族」下宿 仲間はいろんなオッチャンたち(2/9)

警察が死亡状況調べるケース急増 孤独死の増加が要因(2/3)

遺言書偽造容疑で元組員ら逮捕 85歳女性の土地取得(2/1)

ごみ・雪 公の出番 「孤族の国」家族代行―4【全文】(1/29)

子の送迎 救う手 「孤族の国」家族代行―3【全文】(1/28)

親孝行請けます 「孤族の国」家族代行―2【全文】(1/27)

ごみ・雪 公の出番 「孤族の国」家族代行―4(1/26)

きずなを買う 「孤族の国」家族代行―1【全文】(1/26)

子の送迎 救う手 「孤族の国」家族代行―3(1/25)

親孝行請けます 「孤族の国」家族代行―2(1/24)

菅首相「孤族」に言及 施政方針演説で支援強調(1/24)

きずなを買う 「孤族の国」家族代行―1(1/23)

写真特集「孤族の国」男たち(1/23)

生活保護、最多の3兆円超 09年度、失業者が急増(1/22)

近所に親しい人、いない 中高年男性4割 女性より孤独(1/18)

「孤族」支援特命チームを政府設置へ 首相が指示(1/13)

生活保護、過去最多141万世帯 2010年10月(1/12)

不況で懐寒し…貯蓄残高、初の減少 09年全国調査(1/10)

動かぬ体 細る指 外せぬ指輪「孤族の国」男たち―11(1/6)

「法テラス大使」福田沙紀さん、仙谷法相を表敬訪問(1/6)

自殺中継 ネットに衝撃 「孤族の国」男たち―10(1/5)

ひきこもり抜けたくて 「孤族の国」男たち―9(1/4)

最後に人とつながった 「孤族の国」男たち―8(1/3)

聞いてもらうだけで 「孤族の国」男たち―7(1/2)

少女のような目の母と 「孤族の国」男たち―6(12/31)

彼は無表情だった 「孤族の国」男たち―5(12/30)

39歳男性の餓死 「孤族の国」男たち―4(12/30)

失職、生きる力も消えた 「孤族の国」男たち―3(12/27)

還暦、上海で婚活したが 「孤族の国」男たち―2(12/26)

高齢化と単身化が都市を襲う「2020/30年問題」(12/26)

孤独死、40代から高リスク 東京都監察医務院調査(12/26)

家族に頼れる時代の終わり 「孤族の国」(12/26)

55歳、軽自動車での最期 「孤族の国」男たち―1(12/26)

孤族の国の私たち 朝日新聞紙面で連載スタート(12/26)

「貧困、ブームではだめ」 今冬一転、寄付の毛布足りず(12/21)

「生きづらさ」シンポに770人(12/17)

多様性を考える季刊誌をつくる 「kotoba」編集長・田中伊織さん(1/NaN)


 ●クローズアップ現代「男 ひとり残されて」
    クローズアップ現代 / NHK総合
10/4 (月) 19:32 ~ 19:58 (26分)この時間帯の番組表
 妻に先立たれ、心身ともに大きなダメージを受ける男性たち。女性と比べて立ち直りに時間がかかると言われる男性たちに対する“悲嘆のケア”はどうあるべきかを考える。

 妻に先立たれ、一人で生きていくことになった男性たち。その深い悲しみと日常生活が立ち行かなくなる様子を綴った手記が相次いで出版されている。

また、配偶者を失った人たちに対する最近の調査では、女性よりも男性の方が立ち直りに時間がかかり、死亡率も高まるという実態が明らかになってきた。毎日の食事をはじめ、健康管理や金銭管理もままならない男性たち。そうした遺族を支えようと支援を始めた医療機関や団体もあるが、その数はまだ極めて少なく、体制も不十分だ。番組では、妻をガンで看取った後のつらい体験を著した垣添忠生さんをゲストに迎え、“悲嘆のケア”はどうあるべきかを考える。


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