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てらまち・ねっと



 一昨日、昨日と、打ち合わせで東京へ行っていた。
 帰りの新幹線の車両で流れるニュースに「都知事選、細川氏立候補表明」との旨があった。
 最初は、「小泉氏も支援」程度の表現だったが、少し時間がたつと、「強力支援、小泉氏」そんな旨に表現が変わった。
 ・・・ふむふむ・・・

 今回の都知事選について、私は、しばらく前から、宇都宮氏が辞退し、一本化すべきと、考えている。
 単に、東京都政の問題でなく、今の日本の政治や社会全体に与える影響がとても大きいと思うから。
  (1月12日ブログ ⇒ ◆細川-小泉連合なら知事選一変/大事なのは流れを変えること )

 知事として、宇都宮さんは適任の人だと思う。しかし、選挙では勝たなければ仕方ない。
 国政、中央が自民党独裁の今、地方自治体の役割は違う意味を持つ。
 その最大の規模の自治体である「東京都」が国政とねじれることは、次の展開として大事なこと。

 「この選挙が原発の是非を問う実質的な都民投票になる」という人もいるほど。

 政党は思惑で動く。市民運動は「納得のため」あるいは「今を変えるために」に動くものと私は考えている。
 この知事選の状況の中で、姿勢を転換する決断をしてほしい。

 政党として宇都宮さんを推薦表明した社民党は、党首が「一本化を」と表明。
 しかし、共産党は頑な。
 市民はどうなんだろう。

 そんな思いで、昨日の関連情報を整理しておいた。
 たとえば、次は特記。

 「ダイヤモンド・オンライン/田中秀征 政権ウォッチ」は、
 《ANNの世論調査によると、都知事選で「原子力発電の在り方」が争点になってもよいとした人が、何とほぼ7割に達した。もはや争点化を回避できないどころか、それに異論を唱える人は「議論を封じて原発を推進する人」と見なされかねない状況となった。
 この上、都知事選の第一声で両者がマイクを握れば、この選挙が原発の是非を問う実質的な都民投票になることが避けられなくなった。「何となく再稼働」はもうあり得ないのだ。

 細川、小泉両氏には、原発を容認してきた「世代の責任」への痛切な思いがある。単に1人の世代人としてではなく、トップの政治指導者として容認、推進してきた反省と後悔を共有している。その深さは同じく「世代の責任」を感じる私などとは比べものにならないだろう。
 2人をよく知る私から見て、捨て身の決意で“最後の仕事”に挑む彼らの「本気」を覆すことのできる人がいるはずはない。》


 時事通信は、
 《社民党の吉田忠智党首は14日、「脱原発を主張する候補者が一本化されることが望ましい。票が割れると(脱原発とは異なる)相手候補を利することになる」と述べた。
 吉田氏は「細川、宇都宮両氏が会って話し合いをしてほしい」と、両者による調整を促した。
 ただ、宇都宮陣営は撤退には否定的だ。
 一方、宇都宮氏を推薦する共産党の市田忠義書記局長は取材に対し、「都知事は原発問題だけでなく、都政全般に責任を持つ。われわれが細川氏の支援に回ることは二百パーセントない」と述べ、宇都宮氏支援を継続する方針を強調した。》 

 
 ところで、今日、明日も出張。
 ちょっと風邪気味なので、今もマスクをしている。

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●都知事選:細川、小泉両氏の会見要旨
         毎日新聞 2014年01月14日 
    東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)は14日、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)が出馬を表明した。細川、小泉両元首相が会談後、記者団に語った内容の要旨は次の通り。

 細川氏 今度の東京都知事選に立候補する決断をした。小泉元首相に強力な支援をお願いしたいと申し上げ、「よし、自分もやるから」という話をいただいたことを心強く思っている。

 今の日本のさまざまな問題、特に原発の問題などについて、国の存亡にかかわる問題だという危機感を持っている。具体的なことは、近いうちに正式な会見を開き、話をしたい。今回の原発の問題は、知事として非常にやりがいのある仕事だ。全力でやる。

 小泉氏 原発は都政に関係ないと言うが、私が一番重視しているのは原発をどうするかだ。東京が原発なしにやっていけるという姿を見せれば、必ず国を変えることができる。今回の都知事選ほど国政に影響を与える選挙はない。細川さんが当選すればエネルギー問題、原発問題、国政を揺るがす大きな影響力を与える知事になる。

 原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないんだというグループとの争いだ。私は、原発ゼロで発展できるという考えに立っている。細川さんも同じだと思う。それが、私が細川さんを応援する最大の理由だ。

●古巣に容赦ない小泉節=自民震撼、都知事選に危機感
         時事(2014/01/14-20:55)
 小泉純一郎元首相が14日、東京都知事選に出馬する細川護熙元首相(76)への全面支援を表明した。都知事選をめぐる小泉氏の動きは水面下にとどまっていたが、ふたを開けてみれば「古巣」自民党への配慮はまるでない戦闘モード。党東京都連が推薦する舛添要一元厚生労働相(65)との対決が決定的となったことに同党は衝撃を隠せない。

 「細川さんが立候補の決意を固めたという話を伺った。心から敬意を表したい。私も喜んで積極的に細川さん当選のために頑張る」。小泉氏は14日、都内のホテルで細川氏と連携を確認すると、記者団の前でこう宣言した。

 小泉氏としては、持論の「脱原発」を掲げて首都決戦を制し、安倍政権に政策転換を促す考えとみられる。小泉氏は昨年11月の日本記者クラブでの記者会見で「原発ゼロは首相が決断すればできる」と主張。最近も、自民党幹部との会合で「安倍晋三首相が反原発を言えば、首相として盤石になるのに」とじれったそうに語った。

 しかし、首相は小泉氏の助言をよそに、原発再稼働を進める姿勢を崩していない。「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」。小泉氏は対決構図を単純化する得意の手法で、安倍政権を「敵」と位置付けた。

 これに対し、首相は外遊先のエチオピアで「東京が原発なしにやっていける姿を見せるという。さまざまなアイデアを出していくのは素晴らしいことだ」と批判めいた発言を手控えた。出馬を正式表明した舛添氏も、自身を原発推進派と決め付けるかのような小泉氏の発言に「私も脱原発を言い続けている。理解できない」と反論、脱原発の争点化を打ち消すのに躍起となった。 

 ◇首相周辺「ショックだ」
 「けんか上手」の小泉氏との対決が現実となったことを受け、首相周辺の一人は「ショックだ。気を付けてやらないといけない」と不安を率直に口にした。

 自民党は小泉氏が細川氏支援に回っても「小泉氏本人が表に出なければ怖くない」とみていた。細川氏は元首相とはいえ16年前に政界を引退、その後は政界から遠ざかっており、候補者としての集票力は限定的とみていたためだ。
 だが、小泉氏は細川氏支援を公然と表明するなり、「演説会、あるいはさまざまな会合の場に出て細川支持を訴える」と明言。自民党のかすかな望みは完全に絶たれた。

 自民党の派閥で小泉氏や安倍氏の先輩に当たる森喜朗元首相は14日の講演で「自分の弟のように育ててきた安倍首相の政権に大きなダメージを与えかねないことをやるのか」と小泉氏に不満を示した。ある党幹部は、「自民党をぶっ壊す」と党内秩序を混乱させた小泉氏の再登場に苦々しい思いを禁じ得ない。「自分の派閥から出した首相の足を引っ張るのか。勝手にしてくれ」。

●小泉元首相支援で“脱原発”細川氏が都知事候補最有力か? 原発政策の行方に海外も注目
        財形新聞 2014年1月14日
 前東京都知事の猪瀬直樹氏が金銭問題で辞任したため、次の都知事を決める選挙が2月9日に行われる。選挙には、共産党と社民党が推薦する宇都宮健児氏、航空自衛隊の元航空幕僚長の田母神俊雄氏などが立候補を表明している。

 自民党東京都連は10日、これまで最有力候補として名が挙がっていた無所属の舛添元厚生労働大臣(65歳)を支援することを決めた。しかし14日午後、細川護熙元首相(76歳)が、小泉純一郎元首相の支持を受け出馬を表明したことで、選挙の混戦を海外各紙は予想している。

【原発政策が再び論議の中心に】
 今回の東京都知事選は、国のエネルギー政策をあらためて問う選挙となるだろう、とフィナンシャル・タイムズ紙が報じている。細川氏は反原発の姿勢を明確にしており、同じく反原発を訴える小泉氏が党の枠組みを超えて同氏の支援に回ったことで、有権者の都知事選挙の争点への関心が強まっているとみている。

 同紙は、都知事選の原発政策への影響について、東京都が自治体として規模が大きく、また首都であるということだけではなく、福島原発事故基を管理する東京電力の大株主であることも指摘している。

【政府「エネルギー政策は国の仕事」】
 二人の元首相の反原発の動きは、安倍現首相と自民党にとって頭の痛い問題だ、とウォールストリート・ジャーナル紙は報じている。政府にとって今は、2013年7月に導入された新しい基準により現在停止中の原子炉の安全性が認められれば、操業を再開しようと準備をしている重要な時期だからだ。

 このため政府と与党は、都知事選の争点を社会保障と東京オリンピック準備に絞りたいようだ。しかし、細川氏の反原発の主張は、有権者の関心を強く引き世論を動かし国政に影響することになるだろう、と同紙は予想している。

 甘利明経済再生担当大臣は10日、「エネルギー政策は、国が取り仕切る問題だ。全ての国民の利益を念頭に置く必要がある」と、細川氏を牽制する発言をした。また、細川氏の貴族的な生活や特権階級の血筋を冷やかすかのように、同氏の出馬は「殿ご乱心」だと揶揄した。

 菅義偉内閣官房庁長官は10日、東京都知事選の争点について、「もちろん東京都民の関心事によるが、多くの人々はオリンピックと高齢化の進む中での社会保障に関心があるものと考えている」と話した。そして都知事選挙が国のエネルギー政策に影響するのではという見方を否定した。さらに安倍首相もエネルギー問題は国政課題だとの認識を示している。

【人気の高い元首相ふたりの強力タッグ】
 小泉氏が自民党の擁立候補に対抗する細川氏を支持することは、自身の政治的に安定した立場を揺るがすことになる、所属政党へのあからさまな反乱だ、フィナンシャル・タイムズ紙は報じている。そして各紙とも、その影響力の大きさに注目している。

 専門家は「ふたりの元首相が選挙カーの上にともに立つ絵面は、非常に魅力的だと思う」「都知事選は結果が見えない混戦になるだろう」と予想している。また、「細川氏が小泉氏と組めば、選挙に勝算する見込みは十分にある。人気の高いふたりの元首相による原発依存脱却の訴えは強力だろう」との意見をウォールストリート・ジャーナル紙が取り上げている

●細川氏、週内に政策発表 都知事選、舛添氏は出馬正式表明
     日経 2014/1/14 19:33
 舛添要一元厚生労働相(65)は14日、東京都庁で記者会見し、都知事選(23日告示、2月9日投開票)に無所属で立候補することを正式に表明した。14日に無所属での出馬を表明した細川護熙元首相(76)は週内に記者会見し、政策を発表する予定だ。

 会見で舛添氏は「2020年東京五輪の成功、防災、社会保障の充実に力を注ぐ」と述べるとともに、経済活性化を重視する姿勢を強調した。自民党は都連が推薦し、党本部も支援。公明党も支援を検討している。

 一方、細川氏は「脱原発」を主要争点とする考えで、14日に小泉純一郎元首相と会談し、支援を取り付けた。近く記者会見を開き、東京五輪開催のあり方など他の政策も発表する。民主党の都連は14日の選対会議で、細川氏を実質支援する方針を確認した。

 都知事選は他に、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)や元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)、「ドクター・中松」として知られる発明家の中松義郎氏(85)らが出馬を表明している。

 共産党は宇都宮氏を推薦。これに対し、宇都宮氏の推薦を決めていた社民党の吉田忠智党首は14日、「脱原発を主張する候補の一本化が望ましい」と述べ、細川氏との一本化を調整すべきだとの考えを示した。

●細川、舛添両氏「脱原発」軸に首都決戦
        日刊スポーツ 14日22時36分]
 細川護熙元首相(76)が14日、脱原発を掲げて東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)への立候補を表明し、自民、公明両党が支援する舛添要一元厚生労働相(65)らと争う首都決戦の構図が鮮明になった。脱原発を最大の争点に、2020年東京五輪の成功に向けた取り組みや、首都直下地震に備えた防災対策強化などが論戦のテーマとなる。舛添氏は14日、無所属での立候補を正式表明した。民主党都連は細川氏支援を決めた。

 脱原発を唱える小泉純一郎元首相が細川氏の支援に乗り出したことで、原発再稼働に積極的な安倍晋三首相の政権運営に影響を与えるのは必至だ。一方、都知事選で脱原発という国政上の重要課題が前面に出る事実上の「単一争点」で選挙戦が行われることの是非も問われそうだ。

 細川氏は17日夕、東京都庁で正式に立候補表明し選挙公約を発表する。社会保障政策や都市基盤整備、防災対策も盛り込む。東京五輪に関し、仙台市でのマラソン競技実施を打ち出す見通しだ。

 安倍首相は14日、エチオピアでの記者会見で「原発依存度を可能な限り低減させるのは私たちの方針でもある」と述べ、脱原発の争点化をかわす意向をにじませた。同時に「待機児童解消や五輪準備など、東京の直面する課題がバランス良く議論されることを期待したい」と語った。

 舛添氏も会見で「私も脱原発と言い続けている」と述べた。主要政策として<1>東京五輪成功<2>防災強化<3>社会保障政策の充実-などを挙げた。

 菅義偉官房長官は会見で細川氏に関し「佐川急便からのお金の問題で首相を辞任した。それを都民がどう受け止めるかだ」と、けん制した。

社民党の吉田忠智党首は14日、記者団に、脱原発を主張する前日弁連会長の宇都宮健児氏(67=共産、社民推薦)と細川氏が一本化すべきだとの考えを示した。

 元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)、発明家のドクター・中松氏(85=本名・中松義郎)らも立候補を表明している。(共同)

●吉田社民党首、脱原発候補の一本化を=共産、宇都宮氏支援を継続
            時事(2014/01/14-20:35)
 社民党の吉田忠智党首は14日、東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に出馬する細川護熙元首相と、同党が推薦する日弁連前会長の宇都宮健児氏がともに「脱原発」を掲げていることに関し、「脱原発を主張する候補者が一本化されることが望ましい。票が割れると(脱原発とは異なる)相手候補を利することになる」と述べた。党本部で記者団の質問に答えた。

 吉田氏は「細川、宇都宮両氏が会って話し合いをしてほしい」と、両者による調整を促した。ただ、宇都宮陣営は撤退には否定的だ。

 一方、宇都宮氏を推薦する共産党の市田忠義書記局長は取材に対し、「都知事は原発問題だけでなく、都政全般に責任を持つ。われわれが細川氏の支援に回ることは二百パーセントない」と述べ、宇都宮氏支援を継続する方針を強調した。 

●吉田社民党首、脱原発候補の一本化を=共産、宇都宮氏支援を継続
         ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 /時事通信社 
 社民党の吉田忠智党首は14日、東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に出馬する細川護熙元首相と、同党が推薦する日弁連前会長の宇都宮健児氏がともに「脱原発」を掲げていることに関し、「脱原発を主張する候補者が一本化されることが望ましい。票が割れると(脱原発とは異なる)相手候補を利することになる」と述べた。党本部で記者団の質問に答えた。

 吉田氏は「細川、宇都宮両氏が会って話し合いをしてほしい」と、両者による調整を促した。ただ、宇都宮陣営は撤退には否定的だ。

 一方、宇都宮氏を推薦する共産党の市田忠義書記局長は取材に対し、「都知事は原発問題だけでなく、都政全般に責任を持つ。われわれが細川氏の支援に回ることは二百パーセントない」と述べ、宇都宮氏支援を継続する方針を強調した。 

 
●都知事選は原発の是非を問う選挙になった!
       【第216回】 2014年1月15日 田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン 
 14日正午、細川護煕、小泉純一郎両元首相が会談。ここで細川氏は都知事選への出馬の決意を伝え、小泉氏の支援を要請。小泉氏はその決意を歓迎し、全面的な支援を約束した。

 両氏は会談後、報道機関の質問に答えて会談内容を明らかにした。細川氏は出馬の決意を公に表明し、小泉氏は全面的支援の意向を明言した。

 これによって、23日に告示される東京都知事選挙が、国政の課題、特に原発の是非を最大の争点にして争われることが確定的となった。
細川氏が都知事選出馬を決め 小泉氏が支援を決めた最大の理由
          細川氏は都知事選立候補の最大の理由を問われてこう述べた。

 「今の日本のさまざまな問題、特に原発などについて、非常に私なりに国の存亡に関わる問題だという危機感を持っているからだ」

 要するに、細川氏は原発問題を「国の存亡に関わる問題」と規定し、知事選の最大の争点とする認識を明らかにした。

 これに対して小泉氏はこの都知事選の性格をいかにも小泉流で明確に規定した。

 「(この都知事選挙は)『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループの争いだ。私は『原発ゼロで日本は発展できる』という考えに立っている。それが私の細川さんを応援する最大の理由だ」

 すなわち小泉氏は、この都知事選が原発の是非を問う選挙になると断定しているのだ。
これに対して安部晋三首相は外遊先のモザンビークで記者団にこう語った。

 「エネルギー政策は東京都だけでなく、国民みんなの課題だ。都知事としての課題もバランスよく議論されるべきだ」

 これは日本時間13日未明の発言である。14日の両元首相の会談を強く意識し、それを牽制する狙いと受け取られる。

 安部首相は、原発の是非が、都知事選の突出した争点となることを恐れているのだろう。

 しかし、この首相発言も逆に原発問題の争点化に拍車をかけている。

 12日と13日に実施されたANNの世論調査によると、都知事選で「原子力発電の在り方」が争点になってもよいとした人が、何とほぼ7割に達した。もはや争点化を回避できないどころか、それに異論を唱える人は「議論を封じて原発を推進する人」と見なされかねない状況となった。

 細川出馬、小泉支援が明確になった今は、一段とその傾向は強まっているに違いない。

 この上、都知事選の第一声で両者がマイクを握れば、この選挙が原発の是非を問う実質的な都民投票になることが避けられなくなった。「何となく再稼働」はもうあり得ないのだ。

 一体、政府が「エネルギー基本計画」案で、原発を「基盤となる重要なベース電源」と規定している以上、都の経済や生活、あるいはオリンピックを議論するには、その基盤の是非を問うのは当然のこと。都政の課題を問う議論を相撲に例えれば、どんな相撲をとるかという以前にその土俵をどうするかという問題であろう。

 この際、原発推進派は堂々とこの争点化を受け入れ、原発の必要性を掲げて都知事選に臨む他はない。

細川、小泉両氏の「本気」を 覆すことのできる人はいない
細川、小泉両氏には、原発を容認してきた「世代の責任」への痛切な思いがある。単に1人の世代人としてではなく、トップの政治指導者として容認、推進してきた反省と後悔を共有している。その深さは同じく「世代の責任」を感じる私などとは比べものにならないだろう。

 2人をよく知る私から見て、捨て身の決意で“最後の仕事”に挑む彼らの「本気」を覆すことのできる人がいるはずはない。

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