● 住民投票の実施状況① - 総務省
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2.実施結果の概要
・合併の賛否を問う住民投票(条例・要綱等に基づく)
319件(合併について賛成多数171件、反対多数138件、不成立等10件)
・合併の枠組みを問う住民投票(条例・要綱等に基づく)
73件
・合併以外の住民投票
・産業廃棄物処分場設置についての住民投票
・原子力発電所におけるプルサーマル計画受け入れの是非に関する住民投票
・可動堰建設計画の賛否を問う住民投票
・ヘリポート基地建設の是非を問う市民投票
・牧場誘致による牛舎建設の是非を問う住民投票 等
根拠 都道府県 市町村
(1)法律 (合併特例法) 0 53(53)
(2)条例 1 400(378)
(3)要綱、その他 0 14(14)
計 1 467(445)
(平成22年10月総務省自治行政局住民制度課調べ)
3.実施例
(1)市町村合併の是非を問う住民投票の例
・愛知県旧尾西市(現一宮市) 「尾西市が一宮市及び木曽川町と合併することの可否に関する住民投票条
例」に基づき、平成16年2月29日に住民投票を実施し、賛成多数(71.7%)となり、投票結果を尊
重し、平成17年4月1日に木曽川町とともに一宮市に編入した。
・福島県棚倉町、塙町、鮫川村 それぞれが他の2団体と合併することの賛否を問う住民投票条例に基づき、
平成15年7月13日に住民投票を実施し、棚倉町で賛成多数(66.7%)、塙町で反対多数(53.
9%)、鮫川村で反対多数(70.6%)となったため、合併に至らなかった。
(2)市町村合併の枠組みを問う住民投票の例
・埼玉県旧吹上町(現鴻巣市) 「吹上町の合併についての意思を問う条例」に基づき、平成16年4月18
日に住民投票を実施し、「鴻巣市・川里町との合併(45.8%)」、「行田市・南河原村との合併(43.
7%)」、「合併しない(10.8%)」となり、鴻巣市及び川里町と合併協議会を設置し、平成17年1
0月1日に合併した。
(3)都道府県の施策に関連する市町村の住民投票の例
・岐阜県御嵩町 「御嵩町における産業廃棄物処理施設の設置についての住民投票に関する条例」に基づき、
平成9年6月22日に住民投票を実施し、反対多数(79.7%)となり、住民投票後、当該施設の開発計
画の一時凍結を県に申し入れ、平成19年、20年に行われた県知事、事業所、町長による三者会談を経て、
開発が取り下げられた。
(4)国の施策に関連する都道府県の住民投票の例
・沖縄県 「日米地位協定の見直し及び基地の整理縮小に関する県民投票条例」に基づき、平成8年9月8日
に住民投票を実施し、賛成多数(89.1%)となり、県は政府に対し、日米地位協定の見直し等を要望し
た。
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2.制定状況の概要
・市町村合併に係る住民投票についての条例、市町村合併以外の個別の争点に
係る条例は概ね実施されたケースが多い。
・個別の争点に係るもの以外の条例(1.(3)の条例)は、いわゆる常設型
住民投票条例が多いが、未だ投票の実施に至っていないケースが多く、その
類型としては、住民投票条例等51件、自治基本条例等112件に大別される。
(典型的ないわゆる自治基本条例においては、条文の一つに、住民投票を実施できる旨の規定が設けられている。)
(平成22年10月総務省自治行政局住民制度課調べ)
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