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てらまち・ねっと



 都知事選はあさって23日(木)に始まる。
 実質的に激しい争いがスタートしている。

 このブログでは、細川氏と宇都宮氏との一本化を、と書いてきた。
 昨日、東京の中心的グループが「一本化断念 細川氏支援と発表」「脱原発市民団体 細川氏一本化へ」などと報道されている。
 どこかで見切りを付けなければいけないので、仕方ない経過か。

 もちろん、まだ、 《代表世話人の鎌田慧氏は「宇都宮陣営との水面下での交渉はまだ続いている」と重ねて強調した。》 (田中龍作ジャーナル)
ともされる。

 細川氏の政策発表は告示前日の22日。
 知事選は選挙期間が長いし、東京都知事選は、特に報道の影響が極めて大きい特異な選挙。
 楽しみな選挙。

 ところで、今日は、ここの議会改革特別委員会の会議。

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●都知事選、市民団体が一本化断念 細川氏支援と発表
          沖縄タイムス 2014年1月20日 23:45
 細川護熙氏支援を発表するルポライターの鎌田慧さん(右)と河合弘之弁護士=20日午後、参院議員会館

 ルポライター鎌田慧さんら、脱原発活動を進める人たちが設立した市民団体「脱原発都知事を実現する会」は20日、東京都内で記者会見し、都知事選(23日告示、2月9日投開票)で元首相の細川護熙氏(76)を支援すると発表した。

 同会は脱原発を政策として掲げる細川氏と、前日弁連会長宇都宮健児氏(67)=共産・社民推薦=に「票が割れて負けることは避けたい」と候補の一本化を呼び掛けたが、細川氏陣営は「いかなる政党、団体とも提携しない」と拒否。宇都宮氏陣営も「脱原発以外の政策は細川氏と合わない」などとして応じず、断念した。(共同通信)

●首都転変:都知事選、脱原発候補の一本化断念 「実現する会」細川氏支持
        毎日新聞 2014年01月21日
 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で「脱原発都知事を実現する会」は20日、これまで進めてきた脱原発候補者の一本化を断念し、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)を支持すると表明した。「苦渋の選択だが、脱原発候補を当選させるにはこれしか方法がない」。同会の共同世話人、河合弘之弁護士は都内で開いた記者会見で、険しい表情を見せた。【黒田阿紗子、藤沢美由紀、小泉大士、竹内良和】

 15日に発足した同会は脱原発運動をけん引してきたルポライターの鎌田慧(さとし)氏や作家の瀬戸内寂聴氏、ピースボート共同代表の吉岡達也氏ら計31人が参加。細川氏と前日本弁護士連合会会長、宇都宮健児氏(67)の両立候補予定者に話し合いによる一本化を申し入れたが、
宇都宮氏側からは15日に「オープンな場で討論し、有権者に判断していただきたい」、
細川氏側からも17日に「いかなる政党、団体からも支援を受けない。ただしそれぞれの立場で脱原発の志を理解し応援してもらえれば幸い」と回答があり、

断念した。

 同会は細川氏支持を決めた理由を「『脱原発を最優先する』と明らかにしている」「宇都宮氏は脱原発を他の施策と並列させ、優先度が低い」などと説明。
都内に事務所を設置し「勝手連」として細川氏を支援する方針という。

 同会の支持に細川氏陣営は「大変ありがたく、心強い」と歓迎。またこの日、狛江市であった知的障害者向け立候補予定者演説会に細川氏の「代理」として出席した妻の佳代子さんは、細川氏の出馬に「悔いのない人生を送りたいのだと思う。もう最後の最後ですから」と語った。

 一方、宇都宮氏は実現する会の決定に対して「そういう判断をされたならやむを得ない。ただ脱原発を本当に実現できるか見極めてほしい」「選挙では分かれても選挙後は水に流すべきだ」などと語った。

 20日に連合東京と政策協定を結んだ元厚生労働相の舛添要一氏(65)は「私は自分の政策を打ち出して、できるだけ多くの支援をいただく」と説明した。また、「長中期的に原発に依存しない社会を作りたいが、いますぐゼロは無責任だ」と脱原発の動きをけん制した。

原発推進を掲げている元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)の陣営幹部は「こちらとしては、どんどん分裂してもらった方がありがたい」とコメント。「原発の安全を確保して運転すると主張しているのはうちだけ。『いずれは脱原発』という無責任な発言はしない」と話した。

●【都知事選】 脱原発市民団体 細川氏一本化へ
           田中龍作ジャーナル 2014年1月20日 21:31
 「原発を止めるためには勝つ候補者でなければならない」。東京都知事選挙をめぐって脱原発候補の一本化を目指していた市民団体や環境団体のリーダーたちが、細川元首相を応援することに決めた。きょう、国会内で記者会見し明らかにした。
 
 「細川一本化」を表明したのは「脱原発都知事を実現する会」。瀬戸内寂聴(作家)、柳田眞(たんぽぽ舎)、村上達也(東海村・前村長)、木村結(東電株主代表訴訟)、吉岡達也(ピースボート)、村田光平(元在駐スイス大使)……脱原発運動をリードしてきた著名人が名を連ねる。代表世話人は鎌田慧(ルポライター)、河合弘之(弁護士・脱原発弁護団全国連絡会)の2人。


 「実現する会」は脱原発候補の一本化を目指して今月15日に細川、宇都宮両陣営と交渉した。だが交渉は決裂、一本化はならなかった。「実現する会」で話し合った結果、次のような理由から細川氏支持を決めた。

・細川氏の脱原発政策はいまだ明らかではないが、陣営は「再稼働反対」、「原発ゼロ」「脱原発を優先する」としている。

・宇都宮氏は脱原発を政策としているが、他の政策と並列させており、優先度が低い。

 記者会見では実現する会のメンバーから「原発を止めるには勝てる候補でなければならない」とする趣旨の発言が相次いだ。

 柳田眞氏(たんぽぽ舎・自治労OB)は細川支持の理由を次のように話す―

 「脱原発問題は日本の存亡に関わる。アベの再稼働は日本を滅ぼす…(中略)“東京は日本の政策を決める力を持っている、脱原発もそう”というのが全国のねがい。アベを負かす可能性が高い人に任せた」。

 広瀬隆氏(作家)は「“ ホソカワ対マスゾエ ”ではなく “ ホソカワ 対 アベシンゾウ ”なんです」と声を大にした。

 米軍基地の辺野古移設が争点になった名護市長選挙の結果が示すように反対派は一枚岩になれなければ勝てない。宇都宮陣営を支援する脱原発派市民は少なくない。都知事選挙に向けて街宣やチラシのポスティングなど熱心な活動が続く。

 代表世話人の鎌田慧氏は「宇都宮陣営との水面下での交渉はまだ続いている」と重ねて強調した。
《文・田中龍作 / 諏訪都》

●俄然面白くなった「都知事選」細川ひとり勝ち?舛添ダブルスコアで優勢とある調査
           j-cast 2014/1/16
「安倍政治」「原発」にNO突き付けるかどうかの大いくさ
<「都知事選で細川、小泉コンビが街頭演説に立てば、舛添はおろか、誰を立てても勝ち目はない。その勢いの前には、安倍首相が舛添の応援に立っても霞んでしまう。首相は小泉さんと比較されるのが恐くて演説に立てなくなるのではないか。

かつて小泉さんが自民党総裁選で田中真紀子の応援を得て旋風を起こしたような状況が再現されかねない。『風』が吹けば、猪瀬前都知事をはるかに凌ぐ500万、いや600万票を獲得するかもしれない」>

いよいよ細川護煕・小泉純一郎の元総理連合が「脱原発」を旗印に都知事選に打って出ることになった。大都市とはいえ一首長選挙が全国の関心を集め、3・11以降初の「原発YESかNoか」の「国民投票」になるのだ。

引用したコメントは『週刊ポスト』の「細川・小泉連合なら都知事選『圧勝』」の中での自民党都連幹部のものだが、自民党は戦々恐々のようである。

そのうえ、細川都知事が誕生すると安倍政権のダメージはただならないというのである。まず、東京都は東京電力の大株主であり、都知事は東電の経営に大きな発言力を持つ。安倍政権は東電・柏崎刈羽原発の再稼働を推進しているが、「原発ゼロ」の細川都知事が誕生すれば、小泉氏とともに真っ先に再稼働反対を突きつけて、安倍政権と全面対決になるはずだという。

また、安倍政権が五輪に合わせて解禁しようとしている「お台場カジノ構想」についても、「東京にカジノはいらない」と拒否する可能性があると、細川氏を古くから知る大臣経験者が語っている。

今度の都知事選挙は大都市東京の今後を占うというだけではなく、安倍首相の政権運営や彼の考える「原発推進」「戦争のできる普通の国」に対して、「NO」を突き付けるか否かの大いくさになるというのである。

『週刊文春』によると、細川・小泉連合の原発政策についてのブレーンは元経済産業省の古賀茂明氏だそうだ。古賀氏は1月9日付(2014年)のツイッターでこう書いている。
<「脱原発」が都知事選のテーマになって来ました。でも、脱原発だけでは争点としては不十分。「原発ゼロ」でもまだ不十分。「原発即ゼロ」かどうかが本当の争点です。今既に原発ゼロ状態。即ゼロでなければ、再稼働を認めることになります>


その古賀氏を中心に、細川陣営ではこんな公約が検討されていると陣営関係者が明かしている。
<「安倍政権が進める国土強靭化による土建国家とは一線を画す、環境重視で反原発の五輪を細川陣営は目論んでいます。たとえば、原発による電力を一切使わず、自然エネルギーをふんだんに使った五輪を謳ったらどうなりますか。仮に細川氏が都知事に当選し、世界各国を五輪関連で行脚する際に、原発ゼロの自然エネルギー五輪を説けば、反対する国などないでしょう。
そうなれば、安倍政権は原発再稼働、原発海外輸出の路線から、大きな転換を余儀なくされるのではないですか」>

週刊文春によれば、すでに選挙スタッフやボランティアのジャンパーなどに使われるテーマカラーも「グリーン」に決定しているという。

●政党色薄まる都知事選=自公主導、敗北のジンクス-ニュースを探るQ&A
          時事 2014/01/20
 -東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、自民、公明両党は舛添要一元厚生労働相を都連レベルの推薦にとどめることを決めたね。
 安倍晋三首相は19日の自民党大会で、都知事選の勝利に全力を挙げる考えを表明したけど、自民は都連、公明は都本部が推薦するんだ。党本部による「公認」や「推薦」と違って、党の関与の度合いは弱いと言えるね。

 -どうして、都連レベルになったの。
 舛添氏は、野党転落後に自民党に離党届を出して新党をつくったため、除名処分を受けている。その舛添氏を自民党が全面支援するのは、つじつまが合わないという意見があるんだよ。

 -やっぱり、党本部の推薦などの方が選挙戦は有利なの。
 そうとも言えないんだ。都知事選で自民党は2003年以降、党本部の公認や推薦を出していない。自民党本部が独自候補を擁立したのは1999年が最後。この時は、元国連事務次長の明石康氏を推薦したが、無所属で出馬した石原慎太郎氏に敗れた。91年には、党本部が元キャスターの磯村尚徳氏を推薦したけど、都連が党本部の方針に反して推薦した現職の鈴木俊一氏が勝ったんだよ。

 -どうしてそんな結果になったの。
 都知事選は有権者が約1000万人の巨大選挙で、無党派層も多いから、組織力だけでは当選が難しいんだ。無党派層を取り込むには、高い知名度も必要だね。過去の都知事選を振り返ると、政党が前面に出た候補が負けたケースが多い。だから、各党はあえて政党色を前面に出さずに戦ってきた経緯があるんだ。

 -告示が23日に迫っているのに、まだ正式に立候補表明していない人もいるね。
 最近の都知事選では、出馬表明を告示直前まで遅らせる「後出しじゃんけん」の傾向が強まっている。有権者への「鮮度」が高いうちに選挙戦を迎えた方が有利という考え方があるんだ。

 前回の12年選挙では、石原慎太郎氏の後継指名を受けた猪瀬直樹氏が正式に表明したのは告示8日前だったけど、過去最多の434万票を獲得して当選した。今回の立候補予定者でも、舛添氏の出馬表明の記者会見は今月14日だったし、細川護熙元首相は告示日前日の22日に会見する予定なんだよ。

●自公は舛添氏、民・結い・生が細川氏 都知事選
      日経 2014/1/19 12:01
各党党首は19日午前のNHK番組に出演し、23日告示の東京都知事選(2月9日投開票)の対応を表明した。安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表は舛添要一元厚生労働相を支援する方針を重ねて強調。「脱原発」を掲げ小泉純一郎元首相と連携する細川護熙元首相には民主、結い、生活各党党首が支援の意向を示した。都知事選を巡る各党の構図が固まってきた。

 首相は「(自民党)都連で2020年の東京五輪を任せることができるのは舛添氏という判断をした」と強調。小泉元首相が舛添氏と争う細川氏を支援することについては「政治経験を重ねた方々が東京都をどうするかという議論に参加していただくことは有益だ」と述べるにとどめた。

 民主党の海江田万里代表は21日の党常任幹事会で細川氏支援を決定すると強調。生活の党の小沢一郎代表も「小泉、細川両氏は脱原発を唱えており方向として一緒だ」と指摘し、週明けに党としての細川氏支援の方針を決めるとの見通しを示した。

 一方、同じ脱原発を主張する細川氏と前日弁連会長の宇都宮健児氏との一本化を促していた社民党の吉田忠智党首は「宇都宮氏にがんばっていただきたい」と述べ、一本化を断念する意向を示した。「細川氏の政策がなかなか出てこない」と語った。

●都知事選23日告示、障がいある人たちに向けて演説会
         TBS(20日16:08)
 告示まであと3日に迫った都知事選ですが、主要な立候補予定者がそろっての討論会はまだ一度も開かれていません。こうした中、20日、ある意外な場所で、何人かの立候補予定者や関係者らが集まって主張を述べました。

 告示まであと3日に迫った20日午後、東京・狛江市で立候補予定者の演説会が開かれました。演説を聞くのは障がいがある人達です。去年5月の公職選挙法改正で、後見人がついた障がい者らも投票できるようになったことに伴い開催されました。

 前日弁連会長の宇都宮健児氏、発明家のドクター・中松氏、そして細川護煕元総理の妻、佳代子さんらが参加しました。

 「原発の問題は大きな社会問題。私は原発のない社会をまず東京から目指していきたい」(宇都宮健児氏)

 「東京を世界一のスマートシティにする」(ドクター・中松氏)

 「クリーンな、そんなにお金のかからない安心できる電気の元を、みんなで知恵を出し合って考え、作って、原発なしという時代に変えていかなければならない」(細川元首相の妻 細川佳代子さん)

 そして、舛添要一元厚生労働大臣も手紙で参加しました。
 「予防医療を実践し、70歳でも現役の社会づくりを目指す」(舛添氏)

 今回の都知事選では、主要な立候補予定者がそろっての討論会は、まだ一度も開かれておらず、複数の立候補予定者が集まるのは、これが初めてのことです。

 こうした中、脱原発を訴える宇都宮氏と細川氏をめぐって、一本化を求めてきた作家の鎌田慧さんらが会見し、一本化を断念し、細川氏支持を打ち出すことを明らかにしました。

 「脱原発運動は分裂しないで一緒にやっていくのを目指したが、それがうまくいかない。脱原発をきちんとやってくれるか確認して、きょう、細川氏支持を決めた」(作家 鎌田慧さん)

 これについて宇都宮氏は・・・

 「これまでの状況だと、一本化はおよそ話にならない。(告示)ぎりぎりの状況では難しいのでは」(宇都宮健児氏)

 細川氏は、20日は東京駅近くの自ら理事長を務める財団法人の事務所に姿を見せました。

 Q.公約まとまりましたか?
 「公約はまとまっています。表明の会見でいろいろ申し上げます」(細川護煕氏)

 22日の夕方に記者会見を開く予定です。

 一方、舛添氏は20日午後、福井市にいました。以前から予定していた地元新聞社の講演会に参加するためです。

 「大消費地(東京)は生産地に足を向けて寝てはいけないと思う」(舛添要一氏)

 講演会で舛添氏は、「脱原発」について次のように述べました。

 「(原発は)中長期的にはなくしていく方向でやらないといけない。ただ『今日からだ』というときに代替案がないのは無責任。自然再生エネルギー、みんな頑張ってやるべきで、我々もやらないといけない。東京は全体のエネルギーの3~4%しかやっていない。私は知事になれば20%まで上げたい」(舛添要一氏)

 また、元航空幕僚長の田母神俊雄氏はJR錦糸町駅前で演説を行い、政策を訴えました。

 「東京がオリンピックを機会に災害に強い街になって、世界から安心して投資できるという街にしなければいけないと思う」(田母神俊雄氏)

 都知事選には合わせて13人が立候補を予定しています。投票日まであと20日。今後、議論はどこまで深まるのでしょうか。

●「原発ゼロ撤回」先送り 都知事選 争点化を政権懸念
        
 「脱原発」が東京都知事選(二十三日告示、二月九日投開票)の主な争点の一つになる見通しになったことで都知事選の結果次第では、安倍政権のエネルギー政策が修正を迫られる可能性が出てきた。政府は原発の再稼働方針を明確にするエネルギー基本計画の一月中の閣議決定を目指してきたが、与党内の慎重論に加え、知事選で争点化されるのを避けるため、先送りを余儀なくされた。 

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は十六日の記者会見で、閣議決定が二月以降にずれ込むかとの質問に「与党としっかり相談して進める」と、否定しなかった。

 政府は同計画案で原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置付けた。これに自民党内の脱原発派議員や公明党が反発し、決定に踏み切れないでいた。加えて、都知事選で計画の是非が議論され、脱原発候補を利するのは得策ではないとして、政府内で先送り論が強まった。

 さらに、脱原発候補が都知事選で健闘すれば、与党内の脱原発勢力が勢いづいて、閣議決定はさらにずれ込みそうだ。脱原発派が問題視する「基盤となる~」との文言の修正に追い込まれる事態も現実味を帯びてくる。

 また、都は東京電力の大株主。知事選の結果が東電の再建計画に影響するのは避けられない。
 東電の再建計画は二〇一二年三月以降、全七基が停止している柏崎刈羽原発(新潟県)を再稼働させ利益を生み出すことを前提に組み立てられている。

 顧客である電力消費者の都民から「原発ノー」の民意を突きつけられた場合、それでも再稼働を進めれば強い批判を浴びる。脱原発派の知事が誕生し、株主として再稼働反対を訴えればなおさらだ。再稼働ができなければ、東電は再建計画の見直しを迫られることになる。

 都知事選は、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)と元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)、細川護熙(もりひろ)元首相(76)、元厚生労働相の舛添要一氏(65)の有力四氏が争う構図。
 宇都宮氏は「脱原発」を掲げる。細川氏は原発政策を最大の争点に据える。舛添氏は「私も脱原発」とするが「代替エネルギーが確保できた場合」との条件付きだ。

 <エネルギー基本計画> 政府が長期的な国のエネルギー政策の基本的方針を示すため策定。2003年に初決定し、おおむね3年ごとに改定している。安倍政権は民主党政権が打ち出した「30年代原発ゼロ」の方針を撤回する方向で議論を進めている。昨年12月に経済産業省の審議会が原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置付ける基本計画案を了承した。


●都知事選 脱原発「細川新党」でリベラル大結集の仰天構想
         2014年1月17日 日刊ゲンダイ
 今回の都知事選は単なる地方選挙とは違う。細川陣営は、すでに都知事選の「次」を見据えて動いている。国政を巻き込んだ「新党結成」だ。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「細川氏は、バラバラの野党が集まる“旗”としてうってつけの存在です。日本新党出身の議員は野党各党にいる。細川氏が勝てば、政界再編の起爆剤になるのは間違いありません。五輪を控えた今度の都知事は、世界的な発信力を持ちます。都知事が原発即ゼロを打ち出せば、安倍政権の原発推進との“ねじれ”が世界的な問題になる。国会でも脱原発が議論され、野党がひとつにまとまる機運が生まれます。脱原発は、巨大与党への強力な対立軸になります」

 脱原発で野党が連携、その中心になるのが「細川新党」だ。

「新党の基本理念は『反・安倍的なもの』になる」と、細川に近い関係者がこう話す。
「都政で情報公開を進めれば、秘密保護法へのアンチテーゼになります。地域主権も推進する。外交も、アジアの緊張から融和への転換を掲げることになる。新党立ち上げを視野に入れて、政策作りを進めています」
民主党の細野前幹事長、日本維新の会の松野国会議員団幹事長、結いの党の江田代表が始めた勉強会のメンバーも細川新党への期待を膨らませている。
 中でも松野は細川の秘書から政治生活をスタートした“殿”の直系。維新には小沢鋭仁や中田宏、山田宏ら旧日本新党の出身者が少なくない。都知事選で勝手連として細川を支援する民主の一部も新党に合流するだろう。

■まずは野党第1党、3年後に政権交代

 細川新党ができれば真っ先に参加するという議員のひとりは「まずは衆院で野党第1党になる。今は56人の民主党が第1党だから、そうハードルは高くない。新党ができれば、自民党からの合流もある。リベラル勢力を結集して、3年後の総選挙で再び政権交代です」と鼻息が荒い。

 実際、細川の出馬は、自民党にクサビを打ち込むことに成功している。
「党内きっての脱原発派である河野太郎副幹事長は<細川さんを応援する>と言っている。これに追随する若手議員も何人かいるようです。小泉氏の名代として、中川秀直元官房長官が動いていて、脱原発派や“上げ潮派”に声をかけているらしい。官邸は神経をとがらせています。16日の清和会(町村派)の昼食会では、安倍総理の側近が<OBの小泉純一郎と中川秀直を黙らせてくれ>と、小泉内閣で官房長官を務めた細田幹事長代行に泣きついていました」(自民党関係者)

 小泉は脱原発について「自民党の議員も賛否は半々」と言っていたが、その見立ては間違っていない。

「仮に自民が割れなくても、都知事選で脱原発派が勝てば、党内で安倍降ろしが始まるきっかけになる」(鈴木哲夫氏)

 俄然、面白くなってきた。

●片山氏、舛添氏支持依頼に難色 「婚外子への慰謝料扶養が不十分」
         産経 2014.1.19 17:58
自民党の片山さつき環境部会長は19日、東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に立候補を表明した舛添要一元厚生労働相に対する支援を安倍晋三首相から求められ、難色を示したことを明らかにした。党大会が開かれた都内ホテルで記者団に語った。

 同党都連に所属する片山氏は過去に舛添氏と婚姻関係にあったこともあり、首相が党大会の会場で「誰よりも片山さんに(舛添氏の)応援に立ってほしい」と要請。これに対し、片山氏は「舛添氏は障害を持つ婚外子に対する慰謝料や扶養が不十分だ。解決されていない」と述べ、現状では難しいとの認識を示した。

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