浜松市文化財課は12日、同市北区都田町の郷ケ平(ごうがひら)古墳群について、位置や形が不明だった「幻の古墳」6号墳が新たに前方後円墳と確認され、珍しいシカの頭部などの埴輪が大量出土したと発表した。埴輪は精巧に作られており、当時の儀式を知るうえで貴重なものという。
古墳群は5世紀後半から6世紀中ごろ築かれたとされる7基(注1)が集まっている。 これまで3号墳(全長22m、5世紀後半)と、墳丘が残っていた4号墳が前方後円墳(全長26.5m、6世紀中)(注2)であることが分かっていた。
今回の6号墳調査は5月から1ヶ月間行われ、溝(幅2m)の跡などから、6世紀前半のものとみられる前方後円墳(全長約20m)と判明した。五世紀後半~六世紀前半にかけ、三代にわたり有力者がいたことを示すとみられるという。
シカの埴輪の出土は県内では同市浜北区内に次いで2例目で、雌あるいは子ジカと見られるシカの頭部はほぼ完全な形で、また雄ジカの埴輪も角部分が見つかった。狩猟に関わる儀式で使われた可能性があるという。
このほか人の鼻や手、馬の一部などの埴輪も見つかった。
浜北文化センターにある市民ミュージアム浜北歴史資料館(同市浜北区)で15日午前10時と午後1時半の2回、発掘調査報告会が開かれる。出土品は、同館で15日から30日まで展示される。
[参考:中日新聞、毎日新聞]
(注1)以前は、8基としていた。
(注2)以前は、6世紀初めとしていた。
過去の関連ニュース・情報
2012.8.2 浜松市都田町・郷ケ平3号墳 弾琴人物埴輪が県内初出土
郷ケ平3号墳(全長22mの前方後円墳、5世紀後半)から出土した遺物のうち、復元などが済んだ埴輪6点を公開した。 このうち、弾琴(だんきん)人物埴輪の出土は県内初。馬形埴輪の完全復元も県内初となる。
2011.9.16浜松市・郷ケ平3号墳の一部が残存
郷ケ平古墳群(6世紀初め頃)は、8基の古墳があるといわれる。 現在、墳丘が残っているのは4号墳(全長26.5mの前方後円墳)だけ。
2011年1月の調査では3基の古墳(1~3号墳?)が確認され、内1基(3号墳?)の周溝から、埴輪や石器、須恵器が出土した。
今回の発掘では3号墳の一部が残存していることがわかったとしている。
古墳群は5世紀後半から6世紀中ごろ築かれたとされる7基(注1)が集まっている。 これまで3号墳(全長22m、5世紀後半)と、墳丘が残っていた4号墳が前方後円墳(全長26.5m、6世紀中)(注2)であることが分かっていた。
今回の6号墳調査は5月から1ヶ月間行われ、溝(幅2m)の跡などから、6世紀前半のものとみられる前方後円墳(全長約20m)と判明した。五世紀後半~六世紀前半にかけ、三代にわたり有力者がいたことを示すとみられるという。
シカの埴輪の出土は県内では同市浜北区内に次いで2例目で、雌あるいは子ジカと見られるシカの頭部はほぼ完全な形で、また雄ジカの埴輪も角部分が見つかった。狩猟に関わる儀式で使われた可能性があるという。
このほか人の鼻や手、馬の一部などの埴輪も見つかった。
浜北文化センターにある市民ミュージアム浜北歴史資料館(同市浜北区)で15日午前10時と午後1時半の2回、発掘調査報告会が開かれる。出土品は、同館で15日から30日まで展示される。
[参考:中日新聞、毎日新聞]
(注1)以前は、8基としていた。
(注2)以前は、6世紀初めとしていた。
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2011.9.16浜松市・郷ケ平3号墳の一部が残存
郷ケ平古墳群(6世紀初め頃)は、8基の古墳があるといわれる。 現在、墳丘が残っているのは4号墳(全長26.5mの前方後円墳)だけ。
2011年1月の調査では3基の古墳(1~3号墳?)が確認され、内1基(3号墳?)の周溝から、埴輪や石器、須恵器が出土した。
今回の発掘では3号墳の一部が残存していることがわかったとしている。