歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

長谷川等伯作 水墨画「猿猴図」と「松竹図」を発見

2015年04月21日 | Weblog
 京都造形芸術大(京都市)が20日、絵師・長谷川等伯が描いたとみられる水墨画の屏風絵「猿猴図」と「松竹図」(ともに2曲屏風で縦162.4cm、横241.2cm)が見つかったと発表した。等伯の代表作と極めて似ており、専門家は等伯作の可能性が高いとみている。
 「猿猴図」は右に雌猿、左に雄猿が躍動している。絵には傷みがありはっきりとしないが、雌猿の背中に小さな手が見え、小猿を抱えていたと想定され、猿の描き方や墨の濃淡の付け方などは、妙心寺龍泉庵(京都市)所蔵の「枯木猿猴図」と共通するという。
 「松竹図」は竹の稈(かん)や葉を描き、流れる霧や光を表現している。 
等伯50代後半の円熟期の作品、どちらも6曲1双の屏風だったのだろうとしている。

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 長谷川等伯作「枯木猿猴図」の所有者の変遷と消失
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安芸高田市・甲立古墳 長方形の区画に5基の家型埴輪を1列に並べる

2015年04月21日 | Weblog
 広島県安芸高田市教委が20日、同市甲田町上甲立の甲立古墳で、5基の家形埴輪が1列に並べられていたことが分かったと発表した。
 甲立古墳(こうたちこふん):全長約78mの前方後円墳。古墳時代前期、4世紀末。

後円部(直径56m)上の南東部分に、円礫(河原石)を並べて長さ6・3m、幅3mの長方形の区画を作り、その中に家形埴輪5基を約50cmの間隔で並べていた。埴輪の周辺にも丸い石を敷き詰めていた。
 北側の二つは高床式建物、南側の二つは小型建物とみられ、真ん中は囲いのある建物を表現したもの。
 家形埴輪の残りがよいものを接合したところ、高さ約70cm、最大幅約90cmと分かった。
 この他、蓋形埴輪、甲冑形埴輪、国内最古級と見られる船形埴輪も見つかっており、畿内の製作技術が導入された可能性が高いという。
 甲立古墳は山間部にあるが、市教委は「被葬者は内陸交通の拠点を支配した、大和政権とのつながりをもった首長ではないか」と評価している。
[参考:共同通信、産経新聞、安芸高田市HP]

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 甲立古墳

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