出雲市は1日、島根県内で最大規模の横穴墓群「上塩冶(かみえんや)横穴墓群」(出雲市上塩冶町)で、6世紀後半~7世紀前半(古墳時代後・晩期)のものとみられる横穴墓9基が新たに見つかったと発表した。
上塩冶横穴墓群は、南北1.5km、東西0.8kmの範囲で、古墳時代後・晩期とみられる横穴墓が約220基確認されている。今回の調査は平成27年9月から進められ、幅0.8~1.7m、奥行き2m前後の横穴墓が9基見つかった。
このうち1基からは縦2.2m、横1.1m程度の石棺が見つかり、石棺内に長さ75cmの鉄製大刀や長さ20cmの鉄製刀子、被葬者の枕にしたとみられる須恵器などが残っていた。両隣の横穴墓からは、直径約3cmの銀環が計3点出土し、やじりなども多数見つかった。
石棺内は蓋がないことから木の板で蓋をしていたと考えられると言う。
上塩冶横穴墓群の近くには、有力な豪族が埋葬された国の史跡の上塩冶築山古墳があることから、今回の調査で見つかった横穴墓には、豪族を支えた人々が埋葬されたと考えられるということです。
現地説明会は6日、午前10時と同11時の2回開かれる。
[参考:産経新聞、NHK松江放送]
過去のニュース・情報
新たに横穴墓35基が見つかる、県内横穴墓では初となる「くりぬき式家形石棺」も
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石棺内は蓋がないことから木の板で蓋をしていたと考えられると言う。
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[参考:産経新聞、NHK松江放送]
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