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糸島市・三雲・井原遺跡 倭人伝を裏付ける? 最古級すずり片が出土

2016年03月03日 | Weblog
 糸島市教育委員会が1日、「魏志倭人伝」(注1)に登場する「伊都国」の都だったとされる三雲・井原(いわら)遺跡(福岡県糸島市)で、弥生時代後期のものとみられる国内最古級の硯(すずり)の破片1個(長さ6cm、幅4・3cm、厚さ6mm)が出土したと発表した。
 昨年12月、不要になった土器を捨てたとみられるくぼ地を調査して見つかった。ここから中国・前漢が朝鮮半島に置いた「楽浪郡」製の土器(弥生後期)が多数見つかっているため、市教委は硯も同時期の1~2世紀ごろに楽浪郡で作られたとみている。
 田和山遺跡(松江市)で、平成10年(1998)に弥生中期ごろの地層から、硯と研石の破片が見つかっている。
 現地説明会は、5日午後2時から開かれる。硯の破片は15日から31日まで、市立伊都国歴史博物館で一般公開される。
[参考:西日本新聞、読売新聞、時事通信、毎日新聞、産経新聞]

(注1)収租賦、有邸閣、国国有市交易有無、使大倭監之。自女王国以北、特置一大率検察諸国、諸国畏憚之、常治伊都国。於国中有如刺史、王遣使詣京都・帯方郡・諸韓国、及郡使倭国、皆臨津捜露、伝送文書賜遺乃物、詣女王不得差錯。

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キーワード:弥生硯
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