京都府大山崎町教委は、同町円明寺の鳥居前古墳(全長60mの前方後円墳、4世紀末~5世紀初頭)から出土した、西暦200年前後に中国で製作された青銅鏡「画文帯環状乳神獣鏡」2片について、同町教委と京都大大学院の学生が調査した結果、鏡の成分や文様が、向日市寺戸町芝山の芝山古墳(経20m円墳?)で見つかった鏡と酷似していることから、同じ工人による作品だと発表した。
異なる勢力の古墳から似た副葬品が出土するのは珍しく、権力者が連携した関係を構築していたとみている。
出土した画文帯環状乳神獣鏡2片は7日まで、同町歴史資料館ラウンジで展示される。
備考: 今年に発行された大山崎町の「鳥居前古墳の概要リーフレット」では、芝山古墳の築造時期は鳥居前古墳よりやや早い、4世紀後半としている。
[参考:京都新聞、大山崎町HP]