バンクーバーオリンピック・スピードスケート代表として史上最年少で選ばれた、髙木美帆(北海道・札内中3年)選手の高校入試が、1月15日に前倒しされることが7日、新聞やニュースでわかった。
彼女が代表に決まった時、僕は高校の先生なので、まず入試のことが気になった。中学3年生の2月、都道府県が異なっても、だいたい高校入試の時期である。入試日とオリンピックが重なるかもしれないと思った。予想通り重なり、その後はどうなるのか心配していた。
入試についてスケート連盟の橋本聖子会長が、ややフライングで、何とかならないかと言っていたのも、気持ちはわかるけど、逆効果になりゃしないかと感じていた。でも、どうにかなるようだ。ひとまずよしである。
報道によれば、彼女が進学を希望している、帯広南商業高校推薦入試は、五輪開幕前日の2月12日実施。同選手が通学している札内中から相談を受けた帯広市教委と道教委が協議し、「中学生の冬季五輪出場を想定していなかった。高校の推薦入試が前倒しになるのは聞いたことがなく、極めて異例の措置」(道教委高校教育課)と判断、入試日の前倒しを決定した。
…こんなこと、ホントにできるんだね。でも、4週間も前倒しだ。
あれ...何で帯広市教委?
彼女の在籍している礼内(れいない)中学校は帯広市立なのかな。調べてみると、この中学校は帯広市と隣接している幕別(まくべつ)町立である。何で、帯広市教委が出てくるのかと思ったら、帯広南商業高校の設置者は北海道ではなく、帯広市だということがわかった。だからこんな特例措置もとれるのか。
合格発表はどうするんだ...他の受験生と同じかな?
ニュースサーチをしてみたところ、WEB TOKACHI(十勝毎日新聞)のサイトが見つかった。帯広南商業高校教頭の、「特別な事情と考慮し、日程のみの特例。合否に関しては他の受験生と公平に扱う」という、当たり前のコメントが出ていた。そのとおりだ。適切なコメントである。他にも受験生はいるのだから。
帯広南商業高校の入試
公式ウェブサイトを見てみた。推薦入試入学枠は定員の50%程度(同校は5間口*らしいので、たぶん100名程度)である。選抜方法も面接と自己アピール文の提出である。これならば、別日実施も可能である。自己アピール文は出願時提出だろうから、高木選手、受験準備は(たぶん)現在大忙しだろう。
…中学生が選ばれると、本人もまわりも大変だ。
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*2007.03.21、「間口?」
以下、2010.01.30追記
カウントダウンクロックが、何か技術的問題で使えなくなった。カッコ悪くてショックである。