全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

2学期回顧・カレンダーの裏

2010-01-03 12:29:45 | 教師の仕事 2009

 メモ用紙、カレンダーの裏を使っている。
 家のカレンダーや学校のHR・準備室のカレンダーを月末に集めて、ハガキ大に切って使っている。普段ならば、これまでの経験では、集めた分が次の月までもつものだった。でも、10月も11月もそうならなかった。なぜか、、、
 インフルエンザのせいである。

***** *****

 僕は比較的早く職場に行く方である。朝、授業やHRの準備をしていると、7時半ころから欠席の連絡がひっきりなしだった。担任連絡メモ

←だいたいこんな感じでメモをして、担任机上に置く。
 別に係が決まっているわけではないが、お互い様。普通の仕事である。これが1日に4、5枚である。すさまじい状態だった。
 (もちろん電話を受けているのは僕だけじゃない。どれだけ発症者が多かったか、その場にいないとわからないかもしれない。)

 なぜ、ここまで多かったかというと、発症者も多かったが、それに加えて、とにかく疑いがある場合、病院に行ってもらったからである。
 県教育委員会・校長の指示で、「新型インフルエンザ」の疑いがある場合、病院に行き、そのことを診療費の支払いレシート、または処方された薬(タミフル・リレンザ)がわかるものを後日担任経由で係(養護教諭)に提出できれば、出席停止扱いとすることになっている。まず電話で連絡をもらったら、そのように保護者には伝えた。診断書、治癒証明書等は求めないで対処することも伝えた。
 「新型」の疑いがあり、通院しても検査で陰性の診断を受ける場合もかなりあったが、その場合、当日は欠席扱いとせず公欠扱いにした。欠席するのがいやで、無理に学校に来られても困るからだ。これは、検査で陰性になるものが、翌日はホントに発病することが多いことがある程度わかっていたからである。

***** *****

 メモ用紙の減り方でも、今回の新型インフルエンザ禍のすさまじさを感じられた。大変な2学期だった。

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2学期回顧・新型インフルエンザ

2010-01-03 06:02:16 | 教師の仕事 2009

 新学期になる前に、まとめておこうと思う。インフルエンザ禍についてである。大げさに聞こえるかもしれないが、まさに禍、わざわいであり、2学期末でも、まだ過去形になっていない。

***** *****

 勤務校では、教務部・保健部が学期ごとに出席停止になった生徒の名簿を作成し、担任に確認を求めている。また、担任も部活動の試合などで学校に来なかった生徒(公欠者と称する)のリストを作成し、教科担当に配布することになっている。授業で出欠席を確認するのは、教科担当の当然の義務だけど、勤務校のように英数国3教科でクラス2分割、2クラス3分割の授業をしている場合、出席簿を教科担当が独占するわけにはいかない。授業後教科担当が確認し、記入することになっているが、どうしても記入・確認もれがある。そのための確認リストである。今学期も作成した。ついでにインフルエンザの出席停止もまとめて作ってみたが、大変だった。

 出席停止者8名。のべ停止日数27日間。
 …これで少ない方である。
 幸い、忌引きはいなかった。新型インフルエンザ以外の出席停止者(従来型インフル、ウイルス性腸炎等)もいなかった。

 僕のクラスは学級閉鎖にならなかった。出席停止になったのべ学級数は19、2度閉鎖にせざるを得なかったクラスもある。つまり、学級閉鎖しても防ぎきれない事例もあるということになる。僕は高校の先生になって20年以上になるが、勤務校で学級閉鎖はこれが始めてである。おそらく、県立高校でこれほど広範囲に学級閉鎖事例があったことは、僕の知る限りにないと思う。

***** *****

 さて、係が作ってくれた出席停止になった生徒名簿は、A3両面びっしりだった。例年なら普通A4片面で20名いるかいないかである。それも、「季節性インフルエンザ」「ウイルス性腸炎」とか、ごく希に「水ぼうそう」「風疹」などがいる程度である。でも、とにかく今学期はすさまじい数だった。全部で200名を超える数である。
 このリストに掲載されている生徒は、学級閉鎖期間以外の出席停止者数である。この出席停止者の発生が、2学期中ずーっと続いた。クラスで一定数を超えた段階で、学級閉鎖になるが、そこまでに至らないこともあり、学校は本当にいつもどこかに出席停止者がいる状態が続いた。
 学級閉鎖クラスの授業はもちろんなくなる。課題を出しても、病人が勉強が進むわけがなく、明らかに学習にも影響が出た。定期考査前に閉鎖になったクラスの点数は、やはりあまり芳しくなかった。特に普段ならばクラスで成績上位者(学年でもいつも名前の出てくる生徒)のテストの点数は、残念な結果になったケースが目についた。職員でもインフルエンザで休んだものも複数出た。学級閉鎖で授業がない。何か変な感じがした。こんな経験も初めてだった。
 この名簿は毎学期作成になる。学校の学期は、見かけ上始業式~終業式ではあるが、実際は定期考査答案返却までが学期の区切り。そのあとの数日は次の学期の扱いになる。あるクラスではその期間に新型インフルエンザ患者が発生。終業式に来れず、28日に担任が通信簿他を渡すこともあった。この生徒は3学期の出席停止者数に数えられる。新学期、従来型・季節性インフルエンザが来るか、毒性が強まった新型インフルエンザが来るか、それともみんなが忘れている、鳥インフルが人から人に感染するようになるか。。。
 …いずれにしても大変である。

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