元日の夜が(たぶん)満月だった。何となく考えた。
「人間、あそこまでいったんだな。
アポロ計画の時期と、僕の子ども時代は重なっている。その時覚えた月までの距離は、38万キロメートルだった。記憶が正しいのか、もう一度調べなおしてみたら、月の平均公転半径は、384,400km。
…かなり正確である。
日本人宇宙飛行士の野口さんが、昨年の12月21日ロシアのソユーズで打ち上げられ、23日国際宇宙ステーション(ISS)に無事ドッキングした。ISS滞在は、5ヶ月を予定している。このISS、地球周回軌道はおおよそ350km。月までの距離と比較すると、えらく近い。地表からISSまでは、月までの距離の1,000分の1以下。正確には1,098分の1である。
…ここまではnon fiction、realityの世界。
SFでおなじみの軌道エレベータの静止軌道までの距離は、36,000kmと設定されている。これはISSの地球周回軌道の100倍である。すごい距離。月までの距離の10分の1。こんなのができたら、地球から何か針がでているように見えるんじゃないか。もしも、現実のものになったら、地球は本当に宇宙時代なのだろう。