野村二郎著「日本の裁判史を読む事典」(自由国民社)
歴代の最高裁判事の人となりや裁判史を彩る事件の数々等を簡明に解説した読み物。学生さん向けともいえるが、気楽に読めて○。
日本の最高裁裁判官は、70歳という定年があり、しかも60歳を過ぎてから任命されるのが通常なので在任期間はわずか。したがって、国民審査を経るのも1回きりである。また、内閣総理大臣と最高裁長官の「協議」により選考されるので、きわめて保守化している。
それに比して、米国の連邦最高裁裁判官は、終身であり、40歳代で任命されることも決して稀ではない。それゆえ、共和党大統領時代に就任しても、在任中に「転向」し、リベラル化する判事も珍しくないのである(逆もまた然り。)。
歴代の最高裁判事の人となりや裁判史を彩る事件の数々等を簡明に解説した読み物。学生さん向けともいえるが、気楽に読めて○。
日本の最高裁裁判官は、70歳という定年があり、しかも60歳を過ぎてから任命されるのが通常なので在任期間はわずか。したがって、国民審査を経るのも1回きりである。また、内閣総理大臣と最高裁長官の「協議」により選考されるので、きわめて保守化している。
それに比して、米国の連邦最高裁裁判官は、終身であり、40歳代で任命されることも決して稀ではない。それゆえ、共和党大統領時代に就任しても、在任中に「転向」し、リベラル化する判事も珍しくないのである(逆もまた然り。)。